新規上場株(IPO)旅工房の財務分析

旅工房の分析

4月18日に新規上場します旅工房の財務分析を行ってみたいと思います。

旅行業では最近てるみくらぶが破綻をしており財務面が気になりますよね。

公開価格は1,370円に決定しました。

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。(28年3月期、27年3月期)

旅工房の収益性


売上高総利益率

まず、粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。

売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。

27年度12.34%

28年度13.31%

と前年より増加しています。次にこれを同業と比較をしてみましょう。

(以下それぞれ28年度の数字)

エイチ・アイ・エス(旅行代理店業)20.05%

オープンドア(旅行情報サイト) 80%

アドベンチャー(航空券予約サイト) 100%

エボラブルアジア(オンライン旅行業)83.02%

旅工房とまったく同じタイプの企業はありませんので旅行関連という括りですと上記が同業となるでしょう。

上記4社と比較すると一番小さい数字となっています。これはビジネスモデルの違いであり一概に悪いといは言えません。

エイチ・アイ・エスより低いのは意外でした。

旅工房は薄利多売のビジネスモデルなのでしょう。

 

売上高営業利益率

次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。

27年度 0.52%

28年度 1.06%

とこちらも前年より増加しています。次にこれを同業と比較をしてみましょう。

エイチ・アイ・エス 2.72%

オープンドア 34.42%

アドベンチャー 10.6%

エボラブルアジア 15.45%

本業の儲けは少し少ない感じがします。こちらも同業と比べ小さい数字となっています。

 

売上高経常利益率

次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。

27年度 0.58%

28年度 1.04%

とこちらも前年より増加しています。

売上高営業利益率とほんとど変わっていませんので副業や利息の影響などはすくないと思われます。

次にこれを同業と比較をしてみましょう。

エイチ・アイ・エス 1.6%

オープンドア 34.05%

アドベンチャー 10.2%

エボラブルアジア 14.27%

売上高経常利益率も4社と比較すると一番低くなっております

薄利多売のビジネスモデルの影響が大きいと思われます。

 

売上伸び率

次に売上の伸びをみてみます。

旅工房 4.12%

エイチ・アイ・エス −2.6%

オープンドア 24.1%

アドベンチャー 77.68%

エボラブルアジア 45.2%

エイチ・アイ・エスはマイナスとなっていますので

それよりは勝っていますが他3社とくらべて大きな伸びはしておりません。

自己資本当期純利益率(ROE)

次に自己資本当期純利益率です。

これは同業とくらべて高くなっています。

自己資本の小ささが要因となっています。

ただこれは上場で大きく変わりますので参考程度です。

今の状態ならば上場後は25%程度になりますので悪くない数字です。

旅工房 62.5%

エイチ・アイ・エス 0.3%

オープンドア 23.86%

アドベンチャー 13.29%

エボラブルアジア 25.96%

 

総資本利益率(ROA)

総資本利益率もそれほど高い数字ではありません。

これも上場で大きく変わりますので参考程度です。

旅工房 4.83%

エイチ・アイ・エス 0.08%

オープンドア 19.37%

アドベンチャー 6.54%

エボラブルアジア 9.85%

 

収益性まとめ

収益性は同業と比較しそれほど高くないようです。

比較的薄利多売のビジネスなのが財務情報から読むことができました。

 

旅工房の安全性


自己資本比率

総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?

旅工房 9.7%

これは比較的小さめの数字です。ただこれは上場で大きく変わりますので参考程度です。

エイチ・アイ・エス 23.9%

オープンドア 82.4%

アドベンチャー 45.7%

エボラブルアジア 47.0%

 

流動比率

次に短期的な支払能力をみる流動比率です。

旅工房94.27%

エイチ・アイ・エス 227.16%

オープンドア 514.27%

アドベンチャー 173.27%

エボラブルアジア 176.47%

これも5社の中で一番低くなっています。

もちろん上場後はこれらの数値も一時的に改善しますから今後を見る必要があります。

低くなっている要因は旅行前受金が多額にあることが大きいです。

旅行前受金とは旅行代金を先にもらった状態ということです。

有利子負債等ではないので問題ないと思われます。

しかし、てるみくらぶの件がありましたので

あんまり好ましくないと捉えるひともいるかもしれませんね。

 

 

キャッシュフロー

営業キャッシュフローがマイナスとなっています。

これは本業で資金繰りがマイナスとなっている状態です。

旅行業全般がその傾向ですが、てるみくらぶの件を連想されかねない懸念がありますね。

 

安全性まとめ

上場することで改善する部分ですが、他と比較して安全性があまり高い状態とは言えません。

 

旅工房の株価


PER、PBR

双方とも同業と比べてもかなり割安となっております。

旅工房の指標をみるとエボラブルアジア、アドベンチャー、オープンドアというよりエイチ・アイ・エスが近い数字なのでこちらの数字を意識するといいかもしれません。

 

まとめ


今回は旅工房の財務を中心に分析してみました。

次回は初値予想をしてみたいと思います。
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