旅館やホテル予約のキャンセル料。前日、当日?どのタイミングから請求が来るのか

旅館やホテルのドタキャンが大きな問題となっています。

多くの旅館やホテルは早くに予約をすると一定の割引があるケースもあります。

そのため、かなり早くから予約する人が増えているんですね。

人気の地区ではすでに数ヶ月前から駅チカのホテルがなかなか空いてなかったりします。

しかし、早くから予約をすればするだけ行けなくなるリスクも高くなってしまうのです。

そのため予約のドタキャンが増えてしまっているそうです。

南海トラフ巨大地震の注意もでていることですし、今回は旅館やホテルのキャンセル料について考えてみましょう。

※加筆修正を加えました。

旅館やホテルのキャンセル料とは

まずはそもそも旅館やホテルのキャンセル料とはなんでしょう。

これは旅館やホテルのリスクヘッジです。

予約が入っていれば、その部屋を他のお客さんは予約することができなくなります。

つまり、部屋を確保されている状況です。

しかし、直前になって予約がキャンセルされてしまえばそこからその部屋に泊まる人と探さなければならなくなります。

見つかればよいでしょうが、そんなタイミングよくいくとも限りません。

空室となってしまえばその旅館やホテルからすれば宿泊費がもらえるはずだった部分が機会損失となってしまうんですよね。

もし運良く泊まる人が見つかっても当日予約はかなり金額を抑えるケースも多いです。

こちらも利益が減ることに繋がります。

また、旅館やホテルで食事の予約もしていれば食材の仕入れなどを行ってしまいます。つまり食材のロスも発生してしまいます。

その損失分をカバーするためにキャンセル料をとっているのです。

また、実際にキャンセル料をとっていなかったとしても料金を明示することによるキャンセルを防ぐ効果もあります。



キャンセル料はいつから発生するのか

それではキャンセル料はいつから発生するのでしょう?

これはその旅館やホテルごとに約款に定められています。約款が手元にあればキャンセルポリシーという欄があると思いますのでそちらを御覧ください。

一般的には以下の国土交通省が定めた標準的な約款に倣っているケースが多いですね。

前日:宿泊料金の20%
当日:宿泊料金の80%
当日連絡なしの不泊:宿泊料金の100%

ただし、これは例ですから旅館やホテルによってはもう少し厳しいケースもあれば、もう少しゆるいケースもあります。

例えば厳しいところだと7日前からキャンセル料が発生するところもあります。

逆にゆるいところだと当日の午前中まではキャンセル料が掛からないところもあります。

このあたりはキャンセルポリシーに書いてありますので予約前に必ず確認をしておきたいところでしょう。

楽天トラベルならばたいてい備考欄にキャンセルポリシーが書かれています



キャンセル料が取られない場合も・・・

上記のように約款のキャンセルポリシーに定められている通りに運用されていないケースも多いようです。ある程度は現場の裁量の旅館やホテルが多くなっています。

キャンセルを大目に見てくれるケース

わたしも2度ほどどうしてもいけなくなりホテルの予約をキャンセルしたことがありました。1度は当日、もう1 度は前日でしたがキャンセル料は取られませんでした。

これは理由を勘案してくださったのでしょう。1度目はそもそも電車が大雨で止まってしまい現地にたどり着けなかったケース。

もう1度はインフルエンザで家から出られなかったケースです。

わたしも場合はこの2度とも電話で理由を説明したら「理由が理由ですからキャンセル料はなしで」とのご配慮をいただけました。

非常にありがたい申し出でしたし、感じも良かったですから別日に同じホテルで宿泊しましたね。

旅館やホテルの方針もあるでしょうから絶対ではありませんが、このようなどうしようもないケースでは理由を説明するのがよいでしょう。

キャンセル料を免除してくれるかどうかはあくまでも旅館やホテル側の厚意次第ですけどね。

ただし、約款にはキャンセル料がうたわれているわけですから、もし取られても逆ギレは辞めておきましょう。

キャンセル料が確実に取られるケース

ほぼ確実にキャンセル料を取られるのが連絡もなく不泊の場合です。この場合にはそのままの料金が取られる可能性が高いです。

理由があるならば前述のように配慮してくれるケースもありますからキャンセルするにしても必ず連絡をしておきましょう。

また、最近増えているのが複数のホテルや旅館を確保しておいて当日に決めるようなケースです。

このような場合には旅館やホテル側の強気で請求しているという話を聞きます。



予約のプランによるキャンセル料の扱いに違いも

また、予約したプランによってキャンセル料が違うケースがあります。

早割はキャンセル料の発生ルールが厳しい

例えば早割などといった割引がある場合はキャンセル料の発生が厳しいルールになっているケースが多いです。

割引を受けていますから当然といえば当然ですね。

飛行機なんかでも割引の種類によってはキャンセル不可、変更も不可だったりしますからね。

事前決済or予約代金ありはキャンセル料が取られやすい

最近はクレジットカードなどの事前決済で支払うケースが増えています。また、ツアーなどでは予約代金を払うケースなんかもありますね。

この場合には約款のキャンセルポリシーどうりにキャンセルが発生した場合にはその金額を引いて返金という流れになるケースがほとんどです。

悪質なお客の増加によるもの

これはインターネットで簡単に宿屋ホテルが予約できるようになった弊害によるものが大きいそうです。

それにより前述したように片っ端から予約してキャンセルするような悪質な客が増えていまい、キャンセル料を請求をしても踏み倒されてしまうためだそうです。

悲しいことに悪質なお客さんが増えてしまって、普通のお客さんが損をする現状となってしまっています。

これは旅館やホテル側に立って考えれば致し方ないことでしょうね。

事前決済+キャンセル不可

また、事前決済のみ予約可能でキャンセル不可というケースも最近増えてきています。

それだけ悪質なキャンセル客が増えているのでしょう。

エクスぺディアなんかはこの形式が多いですね。

ただし、この場合にはその分だけ旅館やホテルがリスクを取らなくてよいということですから割安になっている場合が多いですね。

この場合でも理由によっては配慮してくれるケースもありますから一応キャンセルする場合も連絡はいれておいた方がよいでしょう。




キャンセル料の支払い

キャンセル料はどのように支払うのでしょうか?

旅行ポータルサイトの場合

楽天トラベルやじゃらんネットなどの旅行ポータルサイトの場合にはほとんどが「クレジットカードの事前決済」となります。実際にお金が請求されるタイミングは旅館やホテルによりますが、予約時点でカード決済自体は行われています。

そのためキャンセル料もそのカードからの支払いとなります。

直接予約した場合

旅館やホテルに直接予約した場合にはどうなるのでしょうか?この場合でも旅館やホテルのサイトからクレジットカード決済を行っていれば旅行ポータルサイトと同じ扱いですね。

キャンセル料もそのカードからの支払いとなります。

電話予約・現金払いの場合

電話なんかで予約して当日現金払いの場合はどうなるのでしょうか。

この場合は後日請求書が送られてきます。

その請求書にそって支払いをする必要があります。

いつ請求書がくるのかや支払いのタイミングなどは旅館やホテルのルールによって変わってきます。




キャンセル料を請求されて支払わないとどうなるのか?

それではキャンセル料を請求されて支払わないとどうなるのでしょうか?

事前決済等の場合

事前決済の場合にはすでにクレジットカードの決済や振込を行っていますので支払わないという選択肢はありません。

キャンセル料を差し引いた金額が返ってきます。

最悪は裁判まで・・・

それ以外の場合も当然ながら約款のキャンセルポリシーにある以上は支払う義務はあります

これは民事の話ですから警察沙汰にはなりませんが、最悪は裁判となります。

裁判までいけばかなり旅館、ホテル側が有利となり利用者側はまず勝てません。

しかし、金額を考えると裁判の手間暇を考えて旅館・ホテル側の泣き寝入りというケースが多いようです。

ただし、踏み倒してしまうと今後そのグループの旅館・ホテルは利用できなくなる可能性が高そうですけどね。

悪い客が増えればどんどん改悪される

キャンセル料は旅館・ホテル側の泣き寝入りというケースが多いと書きました。

それならキャンセル料を払わなくてもいいやんと考える人がたくさんいたらどうなるでしょう?

おそらく旅館やホテルはその対策に様々な手を打つでしょう。

例えば前述したように事前決済、キャンセル不可は当たり前になるかもしれません。

また、そもそもの予約する際にも本人確認を厳密に行うようになるかもしれません。

そうなればそれ以外の一般客からしたら不便なんてもんでないですよね。

そうならないようにみなさんが良識をもって利用してもらいたいものですね。

また、そもそもキャンセルしなくてもよいようにご利用は計画的にですね。



まとめ

今回は「旅館やホテル予約のキャンセル料。前日、当日?どのタイミングから請求が来るのか」と題して旅館やホテルのキャンセル料についてみてきました。

まとめると下記の通りです。

キャンセル料のルールは約款のキャンセルポリシーによる
理由によっては免除してくれるケースも
キャンセルする場合はすぐに連絡を
お互いのためにキャンセルしないような計画を立てましょう。

なお、電車遅れや運休のようなケースは以下の記事も参考にどうぞ

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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