人生150年を意識して資産形成が必要な時代なのかも

最近、ここ数ヶ月にAmazonのKindle本セールなどで買った本を少しずつ消化しています。

その中でいくつかの本で同じような記述がありました。

今後寿命はさらに伸びるというのです。

少し前から人生100年時代と言われてきましたが、医学の進歩によりそれがさらにさらに伸びていく可能性があるんですね。

それについてはまあそうだろうね・・・ってレベルですが、そこでちょっと考えないといけなくなるのが老後の資産プラン。

老後生活2000万円足りない問題なんかが話題になりましたが、150歳まで生きるとなれば2000万円では到底足りないのです。

今回は人生150年時代到来も意識して資産形成が必要なのかもという話を考えてみましょう。

寿命が尽きる前に資産寿命が尽きるのを防がないといけない

金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ(第23回)で発表された「高齢化社会における資産形成・管理報告書(案)」俗に言う老後生活2000万円足りない問題は大きな話題となりました。

この文章は簡単に言えば人生100年時代で資産寿命をどう伸ばすのか?をテーマにまとめられた資料です。

結局、批判?が大きかったこともあり、その文章自体が撤回されましたが単に事実から目を背けてしまったに過ぎません。

それが150年となればさらに資産寿命が尽きるのをどうするのかを考えないと行けないのです。

ほとんどの病気が治り、60歳の健康を維持できる時代?

いくつかの本で寿命はさらに伸びる的な記述がありましたが、特に衝撃的だったのが以下の本。

イーロン・マスクの盟友であるピーター・ディアマンディス氏、スティーブン・コトラー氏が2030年を予想した本です。

この中には結構衝撃的な内容が含まれていました。

1万6000の病気がまもなく一掃されることになる

100歳の人を再び60歳に戻すこと、すなわち人間の生存期間を大幅に延ばすことは、すでに「できるかどうか」から「いつできるか」の問題に移った

あくまで予想ではありますが、、、

もしそうなって寿命が伸びたとしても資産寿命がそれよりも早く尽きてしまえばかなり厳しい老後となってしまうでしょう。

そうならないためにはある程度の準備が必要だと考えます。

資産寿命を維持するにはどうすればよいのか?

それでは人生100年時代から人生150年時代に伸びた場合に資産寿命を維持するためにはどうすればよいのでしょう?

これは投資が有力でしょう

本当に前述のように100歳の人を再び60歳に戻すことができて100歳すぎても普通に働けるのであればまた別かもしれません。

ただし、そのころにはAIの進展などでそもそも人はいらなくなっているかもしれませんし、そもそも自分が今持っている技術や知識はぜんぜん通用しなくなっているかもしれませんのでなかなかそれを期待するのはなかなか難しいかもしれません。

ですから今から確実に人生150年時代に対応できることといえば投資なのです。

人生150年なら投資は必須か

それでは人生150年時代に向けてどのような投資をすればよいのでしょう?

FIREの考え方が参考になるかも

まず資産形成及び老後資金ついてはFIRE(ファイア)「Financial Independence, Retire Early」の考え方が参考になるかもしれません。

FIREとは経済的に独立した早期リタイアのことで投資などでお金や労働に縛られず自分のやりたいことを生きていくというライフスタイルを指します。

この目安が人生150年生きる場合でも無理ないレベルでの対策となりそうです。

まず、FIREを始めるときの資産の目安が「年間支出の25倍」というものです。

例えば年間200万円で生活できる人だとすると25倍ですから5,000万円の資産を用意しておきたいよってことですね。

また、「4%ルール」というものもあります。

生活費が投資元本の4%以内なら資産を減らさず生活できるという考え方です。

例えば5,000万円が元本なら4%で200万円です。

年間200万円以内で生活すれば元本を減らしませんから生活が可能ということです。

極端なことを言えば投資のリターン(配当を含む)だけで生活するようにして元本を減らさなければ何年寿命が増えても生活は可能です。

ですからFIREの考え方を意識すれば人生150年時代にも十分対応可能となります。

ただし、150歳までを考えればインフレもあるでしょうし、株などの暴落もあるでしょうからそのあたりも加味して行く必要はあると思いますが・・・

iDeCoとつみたてNISAは最低限やっておきたい

そうはいってもいきなりFIRE的な生活ができる資産まで増やすことは難しいです。

まずはiDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAは最低限やっておきたいところ。

前述した金融庁の金融審議会の出した老後生活2000万円足りない問題の資料でもこの2つを推奨していましたね。

ちなみにわたしもこの2つが老後資金の形成には非常に有効だと考えて両方とも満額拠出していますね。

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)とは

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は簡単に言えば自分の老後生活のために老後資金を自分で作るための制度です。

具体的にはこんな感じの流れになっています。

60歳までの間に自分で決めた金額を積み立てをする

その積み立てたお金で投資信託や定期預金、保険などの商品を選択して運用

60歳以降にその運用した資産を受け取ることができる。

国民年金や厚生年金と合わせた年金制度の上乗せ部分を自分で運用できる制度として考えると良いでしょう。

最大のメリットは掛けた金額が全額所得控除の対象となり、掛ければ掛けるだけ所得税と住民税の節税効果があるところです。(種別により掛けられる上限があり)

自分の老後資金を貯めているのですが、節税までできるんですよ。

また、運用で利益がでてもその部分について非課税となります。

受け取るときに税金が掛かりますが、退職所得控除は公的年金控除が使えますので受け取るときも優遇されているのです。

つまり、税金面でかなり優遇された制度ってことですね。

個人型確定拠出年金(iDeCo)について詳しくは下記の記事を御覧ください。

この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ。

つみたてNISAとは

つみたてNISAは簡単に言えば少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

金融庁が選別した投資信託を年間40万円まで最大20年間非課税で運用できるのです。

通常、投資信託や株を売買して利益がでれば税金が20.315%(所得税15.315%+住民税5% 所得税に復興特別税を含む)発生します。

例えば10万円儲けても20,315円税金で持っていかれる計算となります。

それがNISAやつみたてNISA内での売買の場合で利益がでても税金が掛からないのです。

これはかなり大きいですよね。

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に似た部分もありますが、大きく違うのは途中で解約が可能という点でしょう。

また、もう一つ大きな特徴として投資できる対象となる商品を金融庁が選別してくれている点があります。

金融機関等は顧客の利益よりも自社の利益を優先する傾向があり、地雷と呼ばれる悪徳商品を売りつける事案が多数発生していました。

それを防ぐ意味もあり、金融庁が厳しい条件の元に長期、積立、分散投資に適した商品を選んでくれているのです。

かなり初心者にもやさしい投資制度なんですね。

つみたてNISAについて詳しくは下記の記事を御覧ください。

この記事を見れば「つみたてNISAとはなにか「おすすめの金融機関」「おすすめのアセットアロケーション」「おすすめ商品」「イデコとの違い」「NISAとの違い」などつみたてNISAについて網羅的に確認することができますよ。

節約して元本を形成しよう

iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAは上限が決まっています。

iDeCoは月額上限がその人の属性によって異なりますが、月額12,000〜68,000円。

つみたてNISAは年間40万円が上限となります。

税制面で優遇されていることもあり、それほど大きくないんですよ。

ですからこれだけをやっても人生150年時代に必要な資産形成には到底足りないかと思われます。

そのため、他の投資も必要となってきます。

すでにある程度の投資資金を持っている方はそのお金で投資をすればよいのでしょうが、そうでない方は節約して投資のための元本を貯めていく必要はあるでしょう。

多くの人が無駄な出費をしています。

例えば月に10,000円のスマホ料金を支払っている人が3000円くらいのプランに変更すればそれだけで年間84,000円浮きます。

仮に50年それがつづけば4,200,000円違ってきます。

まずはそういった無駄な部分を節約して元本を形成していきましょう。

また、税金や社会保険の知識も重要となってきます。
そのあたりの知識はいれておきたいところですね。

さらに投資を

元本を形成できたらあとは投資に回しましょう。

資産形成目的の投資といえば配当が高い株を買う人が多いです。

配当が入ればわかりやすいですからね。

しかし、個人的には配当が高い株はあまりオススメしません。

配当金や株主優待を出す会社はその成長の足を引っ張られている可能性があるんですよ。

配当が高いことで有名だったJTなんかは減配したことで話題になりましたね。
おすすめはインデックス投資です。

インデックス投資を行うのは他の株式投資法と違い特別な才能はいりません。

必要なのは経済成長を信じ買いつづけることだけです。

過去の実績であれば勝率もリターンも大きくなります。

インデックス投資だけで大金持ちにはなかなかなれませんが、人生150年を複利で考えればそれなりに大きな利益を得る可能性は高いです。

たとえば0から1億円を達成しようとすれば

  • 年利3%で運用できる場合に年130万円の積立てを行えば40年後
  • 年利7%で運用できる場合に年50万円の積立てを行えば40年後

で可能なんですよ。そこまで高いハードルではありません。

ちなみに年利3%は日本の年金を運用しているGPIFの利回りくらいです。

GPIFの投資法は単純なインデックス投資ですから真似も容易なんですよ。

また、7%はNYダウ平均の利回りくらい。

NYダウのインデックス投資も投資信託を買えば簡単に可能です。

あくまで過去の成績ではありますが、現実的な数値なんですよ。


まとめ

今回は「人生150年を意識して資産形成が必要な時代なのかも」と題して人生150年時代が到来するかもという話をみてきました。

老後を充実させようと思えばそれなりの資産は必要となるでしょう。

老後150年時代を考えて今からその準備をしておくことが必要かもしれませんね。

まだ投資等をやったことない方はまずはじめの一歩を踏み出してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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