ビットコイン8月1日問題
仮想通貨のビットコインが大きな下げを見せています。
その理由として8月1日問題が取りざされています。
今回はこの8月1日問題についてみていきましょう。
ビットコイン8月1日問題とは
ビットコインの8月1日問題を知るためにはまず、ビットコインの仕組みを知っておくのが早いと思います。
ビットコインの取引は、10分間ごとに記録する仕組みとなっています。
それは「ブロック」と呼ばれる場所に記録するのです。
そのブロックのサイズは現在1メガバイトが上限となっており、1秒間に7取引、10分で1メガバイト、1日で最大60万4800取引となっています。
これはクレジットカードとくらべて致命的に遅いのでです。
例えばクレジットカードのビザやマスターカードは1秒間に最大4万5000取引を処理すると言われており、1日あたり4億〜5億程度の取引が処理されています。
このためビットコインはクレジットカードのように普及されるためにはこのブロックサイズを大きくしなければ厳しいのです。
そこでブロックの拡張が検討されているのですが、その案が複数ありどれにするのか相当揉めており分裂する可能性が騒がれているのです。
そして、ユーザー側からBIP148という提案が出されました。
その内容を簡単にいえばこうです。原文はこちら
「8月1日〜11月15日の期間にSegwitがロックインの状態になっていない、有効化していないブロックは、正当なブロックとして受け入れない。つまり、Segwitに同意しないマイナーが採掘したコインは、取引所で換金しない」
Segwitとは取引データの電子署名の部分を別枠扱いにすることで、ブロックの情報を圧縮を行う方法です。
これが8月1日問題と呼ばれ分裂の危機と言われているのです。
取引所の対応
bitFlyer
bitFlyerは今回のビットコイン8月1日問題について下記の対応を発表しています。
◯お客様の資産は守られます。分岐が発生した場合、
◯当社は分岐を機に発生する可能性のあるリプレイアタックに向けたを行います、分岐前にリプレイアタック対策が可能な取引所にビットコインを預けていただくことがお客様の資産保護の観点から最も安全と考えております。
◯下記サービスは停止せずに通常どおりご利用いただけます
・ビットコイン及びアルトコインの売買(販売所、bitFlyer Lightning現物、FX、Futures)
・日本円の入出金
・ビットコイン以外の仮想通貨のお預入・ご送付
◯お客様の資産保護のため、ビットコインのお預入・ご送付、ビットコインをつかう、ビットコイン決済・Payは一時停止する予定です。
一時停止期間: 7 月 31 日 22 : 00 ~ 8 月 2 日頃(予定)(日本時間)
停止対象サービス ビットコイン預入・送付、ビットコインを使う、ビットコイン決済、pay
Coincheck
coincheckは下記を発表しています。
2017年8月1日、ビットコインの分岐に関しご利用者様の資産を保護するため、Coincheckサービス(取引所・決済)におけるビットコインの入出金、また決済機能を一時停止とする可能性がございますことをお知らせ致します。
【停止日時】
日本時間 2017年8月1日 午前0:00
【影響のあるサービス】
・Coincheck
・Coincheck Payment
【影響のある機能】
・ビットコインの入出金
・決済機能
・Coincheck以外のウォレットからの送金(Coincheckウォレットでの受け取り)
・Coincheck以外のウォレットへの送金(Coincheckウォレットからの送金)
【入出金について】
Coincheck→Coincheck 通常通り入金が可能
外部ウォレット→Coincheck 2017.8.1 午前0:00以降入金しないようお願い申し上げます
Coincheck→外部ウォレット 2017.8.1 午前0:00以降停止
【再開、または機能停止を行わない場合について】
再開日時は未定でございますが、数時間〜数日を見込んでおります。また、2017年8月1日午前0:00においてビットコインの分岐が行われないと弊社が判断する場合は上記の機能停止は実施されません。この際、公式SNS、ブログ等にて別途お知らせを致します。
zaif
Zaifは下記のように発表しております。
弊社では、8月1日に予期されるビットコイン分岐リスクについて、お客さまの資産の保全を最優先事項として検討した結果、下記日時より上記の分岐による問題が収束するまで、一時的にビットコインの受け入れおよび引出受付を停止いたします。
■入出金の停止日時:2017年7月31日16時頃
再開日時は未定ですが、現時点では数日程度を見込んでおり、詳細を決定次第SNS等でご連絡いたします。また、ビットコインの分岐が行われないと弊社が判断する場合は上記の出金に関する規制は実施されません。
bitbank
ビットバンク下記の発表をしております。
入出金停止対応について
分岐の可能性を考慮し、8月1日 00時00分(※1)から8月4日 16時00分(※2)までの間「bitbank.cc」及び「bitbank Trade」におけるビットコイン(BTC)の預入・引出を停止致します。分岐が発生した場合、弊社はネットワークの状態を監視し、8月4日 16時00分までにお客様に対し情報公開を行う予定です。
尚、分岐が発生しなかった場合においては、予定時刻を切り上げて再開する予定です。
※1:分岐が不測の事態により前倒しされた場合、預入・引出措置の停止を予告なく早める場合がございます。
※2:再開時刻を保証するものではありません。
ビットコインが分岐した場合における資産の保全について
仮にビットコインが分岐し、複数のブロックチェーン上にお客様の残高が複製された場合、その仮想通貨が恒久的に存続すると弊社が認めた場合に限り、「bitbank.cc」におけるお客様口座に対し、分岐した仮想通貨の残高を付与致します。付与時期に関しては現状においては未定とさせていただきます。
また、もしビットコインのブロックチェーンが分岐し恒久的に価値が認められると市場に判断された場合「bitbank.cc」における上場及び取引の開始も検討致します。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
まとめ
正直この混乱がどうなるのかはだれにもわかりません。
まったくなにも起こらないかもしれませんし、
分裂してしまうかもしれません。
また、分裂したら暴落するかもしれませんし、逆に暴騰する可能性もないことはありません。
非常にリスキーな状況になっているため現在ビットコインが下がっているのです。
この状況をチャンスと見るのかピンチと見るのかは人それぞれだと思いますが
どちらにしても大きく動きそうですのでしっかり考えて行動する必要はあるでしょうね。
読んでいただきありがとうございました。