ソフトバンクグループのハイブリット社債は買うべき?わかりやすく解説

ソフトバンクグループが個人投資家を対象とした35年ハイブリット社債を発行します。

発行総額は4,050億円とかなり大きな規模となります。

ハイブリット社債というあまり聞き慣れない債券ですし、仕組みがわかりにくい方も多いようですね。

今回はソフトバンクグループのハイブリット社債について解説していきます。

ハイブリット社債とは

まずは今回の話の前提となるハイブリット社債について解説していきます。

社債とは

社債がわからないとこれからの解説も理解できないでしょうからまずは、通常の社債とはなにかという点から説明しておきましょう。

社債とは会社が資金調達を目的として、投資家からの金銭の払込みと引き替えに発行する債券のことをいいます。

簡単にいえば企業の「借金」です。

個人投資家からの借り入れと思えばよいでしょう。

社債は普通社債、転換社債などいろいろな発行方法があります。

その内容によってルールも違いますが、一般的には高めの利率が定められており、その利息をもらいつつ、満期や繰上償還時に額面で償還(買い取り)されます。

つまり、期日になれば元本が返ってくる上に利息がもらえるのでその分がプラスというわけです。

ただし、デメリットがあります。

企業が破綻した場合や経営が悪化した場合です。

その場合には、利息が滞ったり、元本が返ってこない可能性もあります。

また、社債は途中で換金したいと思っても株ほど売買が容易ではありません。

そのリスク分、利回りが高く設定されているんですね。

社債なのに資本とみなして格付け

ハイブリット社債は株式と債券の両方の特性を持った社債です。

社債は前述のように借り入れと同じですから会計上、負債となります。

負債が増えれば財務上の自己資本比率などの指数も悪化しますね。

各種格付がさがるでしょうし、投資家などへの見栄えが悪くなります。

しかし、ハイブリット社債の場合には会計上は負債という扱いに変わりはありませんが、格付け会社が一定の条件のもと資金調達額の一部を資本と見なし格付けを行なうのです。

格付けが変わったところで実質は同じなのですが、投資家への見栄えが悪くなりにくいという仕組みですね。

5年間は50%の資本性が認められた

ちなみに今回のソフトバンクグループのハイブリット社債は以下の条件で各付けされるとのこと

格付機関(株式会社日本格付研究所(JCR)及びS&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社)より、資本性の認定(資金調達額の50%)を受けていますが、この資本性は初回繰上償還可能日(2026年6月21日)以降は50%から0%に低下することが見込まれております。

出典:SBI証券 ソフトバンクグループ株式会社 第5回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債より

つまり、はじめの5年間(2026年6月21日まで)は格付上、資金調達額の50%は資本性の認定が受けられるということですね。

それ以降は0%に低下する見込みとのことですから状況によってはそこで繰上償還する可能性がありそうです。

なお、繰上償還と決まった期間が終わる前に終了することです。繰上げ償還時は額面で償還されます。

通常の社債よりも支払い順位が低い

ハイブリット社債はもう一つ特徴があります。

それは債券だけなく株式の特性をもっていることです。

債券ですから利率が定められており、満期や繰上償還時に額面で償還されます。

しかし、それ以外に特徴があるのです。

具体的には以下の点がそれにあたります。

利払の任意繰延、超長期の償還期限、発行体の清算時等に残余財産の弁済(支払い)順位が上位債務に劣後すること等の資本に類似した性質や特徴を有する

出典:SBI証券 ソフトバンクグループ株式会社 第5回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債より

ちょっとわかりにくいですが、簡単に言えば普通の社債よりも元本および利息の支払い順位が低いということです。

会社が倒産すると残った財産を清算します。

その際に通常の社債よりも優先度が下になるってことですね。

お金が返ってきにくいということ。

また、利金の支払いや繰上償還を見送ることができるなど株のような裁量があるのも特徴となります。

利回りは高め

社債なのに資本として格付されるのは会社の都合であり、投資家としてはそれほど関係ありません。

また、社債よりも劣後している部分が大きいですから投資家としてはよりリスクが高めですよね。

その分、ハイブリット社債は利回りが高めに設定されます。

2.45%〜3.05%の利回り

ちなみに今回のソフトバンクグループのハイブリット社債は以下の条件となっています。

① 当初5年固定利率 年2.45%~年3.05%(税引前)
② 5年後以降 1年国債金利+当初スプレッド+0.25%
③ 20年後以降 1年国債金利+当初スプレッド+0.30%
④ 25年後以降 1年国債金利+当初スプレッド+1.00%
当初の5年は固定金利となり年2.45%~年3.05%で利回りが決定されます。(需要状況などにより6月3日に決定)
かなり高い利回りですから魅力がありますね。
ただし、ソフトバンクグループの借り入れの金利条件を勘案すると劣後している割に・・・ってってところはあります。


ソフトバンクグループのハイブリット社債は買いなのか?

それでは今回発行されるソフトバンクグループのハイブリット社債は買いなのか考えてみましょう。

ソフトバンクグループのハイブリット社債概要

それでは概要を見ておきましょう。

全部で4,050億円分発行されます。

商品名ソフトバンクグループ株式会社 第5回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)
発行ソフトバンクグループ
債券予備各付けBBB(株式会社日本格付研究所)
利率(仮)6/3に決定① 当初5年固定利率 年2.45%~年3.05%(税引前)
② 5年後以降 1年国債金利+当初スプレッド+0.25%
③ 20年後以降 1年国債金利+当初スプレッド+0.30%
④ 25年後以降 1年国債金利+当初スプレッド+1.00%
利払日毎年 6/21および12/21
初回:2021/12/21
お申し込み単位(額面)100万円以上、100万円単位
申込期間2021年6月4日から2021年6月18日まで
償還価格額面金額の100%
償還日2056/6/21(2026年6月21日及び以降の各利払日に、裁量で期限前償還可能)
年限35年
引受会社大和証券株式会社
SMBC日興証券株式会社
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
みずほ証券株式会社
野村證券株式会社
株式会社SBI証券
劣後特性本債券は、発行体の清算手続き等における債務の支払いに関し、上位債務(2014年12月19日発行第1回無担保社債(劣後特約付)および2015年2月9日発行第2回無担保社債(劣後特約付)を含みます。)に劣後し、発行体の最上位の優先株式(今後発行した場合)と実質的に同順位として扱われ、普通株式に優先する。

ソフトバンクグループのハイブリット社債のポイント

ソフトバンクグループのハイブリット社債は利回りの条件がかなり良いですね。

問題は5年目以降の部分です。

前述のように5年経った2026年6月21日以降には資本性の認定が0%に低下する見込みです。

普通に考えればそこで償還となると思うのですが・・・

そこで償還すると考えるか否かで判断が大きく変わりそう。

また、劣後特性をどう考えるかでしょうね。

ソフトバンクグループは日本でも有数の規模の企業ですが、有利子負債の金額も日本有数の企業でもあります。

かなりレバレッジを効かせたアグレッシブな経営をしていますのでリスクは高めなのです。

さらに35年という期間を考えるとソフトバンクグループの代表の孫正義さんが元気かどうかという点も・・・

孫正義さんも現在63歳ですから35年後には98歳です。

現役でバリバリ経営者をやっているとはちょっと考えにくいでしょう。

そもそも孫正義さんが社長をするのは69歳までと公表していますしね。

つまり、最長35年という期間を考えると孫正義さん後も関係してくるわけです。

後継者問題はソフトバンクグループはずっと言われていますのでその点をどう見るかでも判断は変わりますね。

個人的な見解

個人的な見解としては以下の理由からパスです。

  • 5年目以降は不透明であること。
  • 単利なのにリスクがそれなりにあるハイブリット社債に魅力をあまり感じないこと。
  • 孫正義さんが退任したあとのソフトバンクグループは怖い。

比較的安全で株のような値動きがなく、元本が戻ってくる可能性が高めの社債を分散先の一つとして考えるならないことはない選択肢ではありますが・・・

ソフトバンクの成長を期待している、ソフトバンクを応援したいという方もこの社債ではなくソフトバンクグループの株を買うという選択肢も含めて検討が必要でしょうね。

まとめ

今回は「ソフトバンクグループのハイブリット社債は買うべき?わかりやすく解説」と題してソフトバンクグループのハイブリット社債をみてきました。

個人的にはパスかな・・・ってところですが、比較的安全資産の分散先の一つくらいに考えるなら利率は高めですからないことはない感じですかね。

なお、ソフトバンクグループのハイブリット社債は以下の証券会社で購入可能です。

大和証券株式会社
SMBC日興証券株式会社
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
みずほ証券株式会社
野村證券株式会社
株式会社SBI証券
債券はどこで買っても基本は同じですが、一部キャンペーンが実施されるケースがあり、その部分が差となりますね。
なお、ソフトバンクグループのハイブリット社債を対象としたキャンペーンはSBI証券が実施しています。
ソフトバンクグループのハイブリット社債買うならSBI証券がおすすめですね。

SBI証券の債券キャンペーン

キャンペーンはソフトバンクグループのハイブリット社債を購入した方の中から抽選で600名に現金1万円をプレゼントというものです。

なお、1額面につき1口となるようですからたくさん購入すれば当選確率は上がるということになりますね。

SBI証券
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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
なにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。
利便性で考えるならSBI証券はおすすめですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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