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【ナレッジスイート】新規上場株式(IPO)財務分析

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ナレッジスイート財務分析

12月18日に東証マザーズに新規上場するナレッジスイートの財務分析をしてみたいと思います。

目次

ナレッジスイートが12月18日上場

ナレッジスイートが上場する週はジーニー、歯愛メディカル、すららネット、森六ホールディングス、オプトラン、プレミアグループ、ミダック合計8社上場します。

その前の週もSGホールディングスやカチタス、アルヒなど大きいところを含めて10社新規上場とかなり集中しています。

そのため資金が分散する可能性がありますね。

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。

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ナレッジスイートのビジネスモデル


ナレッジスイートの事業はクラウドコンピューティング形式で提供されるグループウェアを含むSFAやCRM等の営業支援システム開発・販売となっています。

それでは詳しく見ていきましょう。

ナレッジスイートの経営理念

ナレッジスイートの経営理念を見ていきましょう。

社名の由来はKnowledgeSuite ← 「人間の持つ生きた知識の集約と変化を可視化させる」

ということらしいです。

経営理念

中小企業のビジネスを変え、日本経済の活性化に貢献する

企業ビジョン

脳の記憶装置を開発する会社

ナレッジスイートのビジネスの内容

ナレッジスイートは「法人向けクラウドサービス/ソリューション事業」を行っています。

営業活動の可視化、営業活動の自動化を目指す法人向けのマルチテナント型クラウドサービスとして開発した統合型営業マーケティング支援クラウドサービスの開発、販売と中堅、中小企業の営業・マーケティング課題を解決支援する導入コンサルティング、クラウドイオンテグレーション、WEBマーケ天狗支援からなるソリューションサービスの2つのサービスを軸に事業を展開しています。

う・・・んなんか横文字ばっかりでよくわかりませんな・・・

これは目論見書としてわざと煙に巻こうとしているのかもっとわかりやすくかけると思うのですが・・・

ナレッジスイートビジネスモデル

出所;ナレッジスイート目論見書より



ナレッジスイートの収益性


売上高総利益率

次に粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。

売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。

27年度52.96%

28年度54.08%

と少し上げています。

かなり高めの利益率ですね。

売上高営業利益率

次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。

27年度4.59%

28年度ー1.71%

こちらも大きく下げています。

詳しい理由はわかりませんがマイナスはいただけないですね・・・

上場前は販売費及び一般管理費が上場費用などで嵩む傾向にありますのでそれなら一時的ですから問題ないのでしょうが・・・

一応開示されている第三四半期(平成28年10月1日から平成29年6月30日)のデータですと売上高営業利益率は19.5%となっています。

なんか差があリすぎるのは気になりますがね・・・

売上高経常利益率

次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。

27年度4.63%

28年度ー2.44%

こちらも営業利益率と同様に直近でマイナスとなっています。

営業利益率よりマイナス幅が増えているのは為替差損と支払利息の影響が大きいです。

ついでに言えば特別損失も大きいのが計上されているので当期純損失もかなり大きくなっています。

上場前の膿出しなのかもしれませんが

売上伸び率

売上げの伸びはこんな感じです。

27円度+10.01%

28年度+11.13%

と上げています。

急激な伸びではありませんが堅実に成長している感じですね。

ナレッジスイートみたいなビジネスはストック型なので会員が増えることで着実に成長します。

そのあたりから見ても楽しみな状況ですね。

収益性まとめ

売上の伸びは安定している、利益率もそれなりに高いものの直近でマイナスとなっており気になる

ナレッジスイートの安全性


流動比率

次に短期的な支払能力をみる流動比率です。

27年度287.37%

28年度290.63%

とこちらは少し良くなっています。

流動比率の目安は100%ですから全く問題ありません。

現金及び預金の比率も問題ありません。

自己資本比率

総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?

27年77.2%

28年60.0%

と大きく下げています。

しかし、もともとかなり高い水準ですし自己資本はなんら問題ないでしょう。

キャッシュフロー

キャッシュフローは27年度

営業活動がプラス

投資活動がマイナス

財務活動がマイナス

28年度は

営業活動がプラス

投資活動がマイナス

財務活動がプラス

となっています。

フリーキャッシュフローは27年度はプラス、28年度はマイナスです。

資金面でもちょっと気になる点がある感じですね・・・

28年度を簡単に説明するとこんな感じです。

本業で稼いだお金を投資(無形固定資産の取得や事業譲渡による支出?)に回した。

しかしお金が足りず借りてなんとか帳尻合わせしたってことです。

キャッシュフロー計算書の簡単な見方はこちらからどうぞ。

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安全性まとめ

資金面でちょっと気になる点が多々あります。

ナレッジスイートの株価


PER、PBR

PER、PBRをみると割安感はありません。

しかし、売上も伸びていますのでこんなもんでしょう。

既存株主

ベンチャーキャピュタルの保有分がありますがそこまで多くありません。

ロックアップが1.5倍で解除されますのでそのあたりからは注意が必要になります。

ストックオプションもそれなりにあり、初値がついた後はちょっと注意が必要な銘柄かも

まとめ


今回はナレッジスイートの財務を中心に分析してみました。

株価的に割安感がありません。

しかし、順調に成長しているものの直近でマイナスです。

このあたりをどう判断するかですね。

業種的にクラウドという人気になりやすそうな銘柄ですし

なによりマザーズの小型株ですのでそれだけでそれなりの初値がつきそうな予感はあります。

個人的にはWEBページの写真等をみただけでちょっと買うの辞めておこうかな・・・って感じの会社です。

次回は初値予想をしてみたいと思います。

また、IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。
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読んで頂きありがとうございます、

 

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