最近、値上げや改悪が様々な業界で続出していますが、またお伝えしないといけなくなりました。
今度は住信SBIネット銀行の為替コストです。
SBI証券で米国株などを買っている方はお世話になっている方も多いでしょう。
今回は住信SBIネット銀行の為替コストの改定について解説していきます。
なお、記載の手数料は2022年5月25日現在のものです。
本記事の動画版はこちらからご覧いただけます。
住信SBIネット銀行の為替コスト改定内容
それでは改定内容を確認していきましょう。
外貨普通預金、外貨定期預金
まずは外貨預金、外貨定期預金です。
円からドルなどに替える際に掛かる手数料は以下となります。(ドル転)
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
買付または売却する通貨 | 改定後(片道) | 改定前(片道) |
---|---|---|
1米ドルあたり | 6銭 | 4銭 |
1ユーロあたり | 14銭 | 13銭 |
1英ポンドあたり | 24銭 | 28銭 |
1豪ドルあたり | 24銭 | 25銭 |
1NZドルあたり | 24銭 | 25銭 |
1カナダドルあたり | 24銭 | 25銭 |
1スイスフランあたり | 24銭 | 28銭 |
1香港ドルあたり | 5銭 | 5銭 |
1南アランドあたり | 19銭 | 14銭 |
出典:住信SBIネット銀行 外貨預金における為替コスト改定のお知らせ より
アメリカドルで今まで1米ドルあたり4銭だった手数料が、6銭と大幅値上げとなります。
それでも後述するように他社と比べたらかなり安いんですけどね。
外貨積立
次は外貨積立です。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
買付する通貨 | 改定後(片道) | 改定前(片道) |
---|---|---|
1米ドルあたり | 3銭 | 2銭 |
1ユーロあたり | 7銭 | 11銭 |
1英ポンドあたり | 19銭 | 26銭 |
1豪ドルあたり | 19銭 | 5銭 |
1NZドルあたり | 19銭 | 23銭 |
1カナダドルあたり | 19銭 | 23銭 |
1スイスフランあたり | 19銭 | 26銭 |
1香港ドルあたり | 4銭 | 3銭 |
1南アランドあたり | 7銭 | 12銭 |
出典:住信SBIネット銀行 外貨預金における為替コスト改定のお知らせ より
こちらも値上げですね。
アメリカドルで今まで1米ドルあたり2銭だった手数料が、3銭と値上げとなります。
改定日時
なお、上記金額に改定されるのは以下の日程からとなります。
それでも他社よりも低い為替コスト
今回の改定を受けて、乗り換えなくちゃ!って思った方は少しお待ち下さい。
改定されても他社と比較して為替コスト安いんですよ。
他の証券会社の為替コストと比較してみましょう。
SBI証券の為替コスト
まずはSBI証券です。
SBI証券で米国株を直接買う場合の為替コストは
住信SBIネット銀行を利用可能
SBI証券の場合には、グループ企業である住信SBIネット銀行でドル転したドルは手数料無しでそのままSBI証券へ移すことができます。
で移す金額を指定するだけなんですよ。
移してしまえばあとはSBI証券で米国株をドルベースで自由に買うことが可能となります。
ですからSBI証券で米国株をやっている方の多くは住信SBIネット銀行でドルにしてから決済していたと思います。
マネックス証券の為替コスト
次にマネックス証券です。
マネックス証券はキャンペーンで買付時の為替手数料は無料となっています。
売却時:1米ドルあたり25銭
なお、いつまで無料なのかは公表されておらず、
為替手数料については定期的に見直しを行い、次回は2022年9月を予定しています。
との案内がでています。
売却時は他社と横並びの1米ドルあたり25銭です。
売却時まで考えると住信SBIネット証券を経由するパターンの方が安いですね。
auカブコム証券の為替コスト
次にauカブコム証券です。
auカブコム証券は米国株参入が他社より後発なのもあり、多少安くしていますね。
楽天証券の為替コスト
次に楽天証券です。
楽天証券はSBI証券と同等の数字となっています。
松井証券の為替コスト
次は松井証券です。
松井証券も他社と同等の数字となっています。
サクソバンク証券の為替コスト
最後は海外株の取り扱いが多いことで評判のサクソバンク証券です。
こちらも表現の方法は違いますが、他社とほぼ横並びですね。
あまりサクソバンク証券はおすすめしませんが笑
GMOあおぞらネット銀行は住信SBIネット銀行より為替コストが安いが
ちなみに住信SBIネット銀行より為替コストが安い銀行が一つだけありました。
GMOあおぞらネット銀行です。
ただし、GMOあおぞらネット銀行の外貨預金をそのまま他社の証券に手数料なしで移すことはできませんので、米国株用途だけで考えれば住信SBIネット銀行が強いですね。
GMOクリック証券あたりが米国株に力をいれだせば状況が変わってきそうですけどね。
米国株に力を入れていない銀行、証券会社
あまりアメリカ株に力を入れていない証券会社や銀行はさらに高めの手数料が発生したりします。
たとえば有名ドコロだとこんな感じです。
- 野村證券:1米ドルあたり50銭(10万米ドル未満)、1米ドルあたり25銭(10万米ドル以上)
- 三菱UFJ銀行:1米ドルあたり25銭(インターネットバンキング)、1米ドルあたり1円(窓口)
三菱UFJ銀行の窓口など1米ドルあたり1円なんですよ笑
為替コストでどれくらいの差がでるのか?
例えば他社で多い1米ドルあたり25銭と比較してみましょう。
もし、100万円をドル転すれば2,500円の手数料がかかります。(計算しやすいように1ドル100円とした場合)
なお、これは片道分ですから、また売却して円になったらさらに2,500円の手数料がかかるってことですね。
それを住信SBIネット銀行を経由すれば外貨積立なら1米ドルあたり3銭ですから、100万円をドル転しても300円の手数料で済むのです。
外貨預金でも1米ドルあたり6銭ですから、100万円をドル転で600円の手数料と売却時も合わせても1,200円で済むので、他社と比較してまだまだ優位なんですよ。
まとめ
今回は「悲報・・・住信SBIネット銀行の為替コストが4銭から6銭へ値上げ」と題して住信SBIネット銀行の為替コストが改定される話を見てみてきました。
たしかに改定は痛いですが、まだまだ他よりは安いですから使える銀行ですね。
為替手数料を考えると米国株はSBI証券+住信SBIネット銀行の組み合わせがまだまだおすすめですね。
他社も頑張っているんですけどね。
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
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