ネット証券最大手のSBI証券の投資信託販売金額ランキングを見ると1位は有名なひふみプラス。
そして2位は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
3位はeMAXIS Slim 先進国株式インデックス
4位はニッセイ日経225インデックスファンド
と1位こそアクティブファンドですがそれ以降の4位まではインデックスファンドになっています。
また、iDeCoでも同様で、1位はひふみ年金ですが、2位〜5位までインデックスファンドとなっておます。
インデックスファンドの人気が日本でも高まりつつあるんですね。
しかし、インデックス投資が万能ではないのです。
今回はインデックスファンドの弱点について考えてみたいと思います。
インデックス投資全盛の時代にあえて弱点について考える
最近はiDeCoやつみたてNISAなどインデックス投資がしやしい制度が整いつつあります。
そのためなのか信託報酬戦争が起こっており、低信託報酬のインデックスファンドがかなり増えてきました。
そのため時代はインデックス投資が全盛といってもよいでしょう。
そんな環境下ですがあえてインデックスファンドの弱点について考えてみたいと思います。
インデックス投資とは
まずはインデックス投資とはなにかというところからみていきましょう。
インデックス投資とは日経平均やダウ平均など株価などの指数(インデックス)と連動するように動くことを目的とした投資法です。
つまり、ダウのインデックスファンドを買ってる人はダウ平均が3%上がった日は自分の資産も3%増えることになります。
アクティブ投資とは
対してアクティブ投資とは指数(インデックス)よりも超過利益を目指すタイプとなります。
内容だけ聞くとアクティブ投資の方が良さそうですが、あくまでも超過を目指すだけで実際に実現できるかはまた別の話です。
また、インデックスファンドと比べアクティブファンドは手数料(信託報酬)が高くなりがちです。
それらの要因もあり、インデックスファンドに勝てないアクティブファンドも多数存在しています。
手数料だけ掛かって実はインデックスファンドより成績悪いなんてことになったらだれもアクティブファンド買いませんよね。
そういうこともあり、最近はアクティブ投資よりもインデックス投資のほうが人気を博しているのです。
もちろん中にはSBI証券の投資信託ランキングでもiDeCoランキングでも1位となっているレオスのひふみ投信のように成績を残しているアクティブファンドも存在するのですが・・・。
市場の平均ということは・・・
それでは順番にインデックス投資の弱点について考えて行きましょう。
まず一つ目がインデックス投資は市場の平均を目指すことが目的の投資法でありファンドです。
つまり、当然の事ながら市場が下がっているときは基本的に下がってしまうってことなのです。
個別株などでは市場全体が下がっても逆行高する銘柄もあったりします。
また、アクティブファンドなら市場が下がっているなら現金比率を高めたり(ひふみはその仕組みです)、下がっている中でも強いセクターの銘柄を購入したりします。
しかし、インデックス投資の場合市場平均と連動を目指ししますのでそのようなことは行いません。
市場の流れと同様に推移していくことになります。
つまり、市場全体が下がれば必ず損をするってことです。
腐った幕の内弁当
例えばTOPIXという株価指数があります。
これは東証一部に上場する銘柄を時価総額で指数化したものです。
TOPIXに連動するインデックスファンドももちろんあります。
前述のレオスのひふみ投信代表の藤野さんはTOPIXをこう評しています。
「腐った幕の内弁当」であると。
どういう意味かと言えば、TOPIXの中には本来排除されるような腐った銘柄もたくさんある。
米国などは腐ったおかず(銘柄)は排除される仕組みがあるが、日本はよほどのことがない限り排除されないしくみになってしまっている。
つまり、TOPIXを買うってことはそのような腐った銘柄まで買ってしまうってことなんです。
私はこれを聞いた時、かなり納得しました。
前職も含めいろいろな東証一部の会社と付き合ってきましたが本当に腐ったところもありましたので(笑)
インデックス投資を上手く行うポイント
前述の弱点を踏まえてインデックス投資を上手く行うポイントをまとめておきましょう。
まず、市場平均で市場全体が下がれば下がってしまうのは当然のことです。
ですからできるだけ長期に渡って投資をすることを心がけましょう。
また、できれば購入のタイミングも分散するといいでしょう。
ドルコスト平均法ですね。
タイミングを見て投資をするのももちろんいいでしょうが、素人がタイミング分かるかといえばそうではありませんしね。
腐った幕の内対策はどうしようもありません。
ですから地域の分散を行いましょう。
例えば日本だけでなく、先進国、新興国など分散をすることでリスクを多少なりとも減らすことが出来ます。
また、インデックス投資は株だけではありません。
株以外のものに分散することで、またリスクを減らすことが出来ます。
分散投資をするときは相関係数を確認しておくとよいですね。
まとめ
今回はあえてインデックス投資の弱点について考えてみました。
どうしてもどんな投資法にも弱点はあります。
インデックス投資も絶対安全な投資法ではないということが分かっていただけたと思います。
しかし、そうはいっても他の投資法よりは長期投資、分散投資を心がけて行けば期待値は高い投資法であることは間違いないでしょう。
ぜひインデックス投資のメリット・デメリットをよく考えた上で投資をしてくださいね。
インデックス投資を始めるなら税金面で優遇されたiDeCoやつみたてNISAがおすすめですよ。
読んでいただきありがとうございました。