先日公務員の方の夏のボーナス(賞与)が支給されたことがニュースになっていましたね。
すでに夏のボーナスを支給された方、これからもらえる方も多いと思います。
ちなみに私は会社員ではないので夏のボーナスはありません(泣)
ちなみに夏の賞与の使いみちは第29回 Ponta消費意識調査によると「貯金・預金」が36.4%となっていますね。
株式投資はは1.8%しかいません・・・
もっと増えてほしいところでありますね・・・
そこで今回は夏のボーナスではじめて投資を始められる投資初心者向けに注意したいポイントをご紹介します。
貯金しているだけでは実質的に目減りするので投資を始めよう。
今の日本は超低金利時代です。
ボーナスをそのまま貯金しておいてもほとんど利息が付きません、
例えば日本最大の銀行である三菱UFJ銀行の普通預金の利息は年0.001%です。
定期でも0.01%程度です。
例えば100万円ボーナスが貰えたとしてそのまま1年預けても10円しか利息が付きません。
定期でも100円です。
さらに税金が取られるので実際の手取り金額はもっと少なくなります。
一回無料でない時間にATMから引き出せば完全に足が出てしまうレベルなのですよね。
利息が高いネット銀行の楽天銀行でマネーブリッジ(楽天証券との連携)してようやく0.1%・・・
インフレはお金の価値が目減りする
また、さらに現在日本ではインフレターゲット2%が設定されています。
実際には2%には行っていませんがすこしずつインフレとなっていくばずです。
インフレとはモノの価格が上がる現象のことで、モノの価値が上がるってことはお金の価値がそれだけ目減りしていくってことなのです。
つまり、貯金していると実質的にはお金がどんどん減っていくのが現在の日本なのです。
そこで投資をおすすめしたいのです。
インフレ対策にはやはり投資が一番なのです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
現在日本はインフレターゲットとしてインフレ率2%の目標を掲げています。ニュースではよく見るけど自分たちにはあまり関係ないと思っている方が多数のように感じます。しかし、このインフレ全ての人に大きな影響を及ぼす重要なことだったり[…]
投資ってどんなのがあるの?
投資と言ってもいろいろな投資先、投資法があります。
例えば一番メジャーなところでは株式投資がありますね。
株式投資だけでも日本の株、アメリカの株、中国の株などたくさんの種類がありますし、日本の株だけに絞ってもたくさんの会社があります。
どこに投資したら良いのかわからない。
そんな方におすすめは投資信託です。
投資信託は簡単に言えば資金を集めてプロが投資をする金融商品です。
株式投資よりも広く投資をしやすい仕組みなのでリスクは少なくなります。
他にも国債や社債などの債券などの投資の一種です。
また、古くからある商品先物なんかもそうですね。
最近では仮想通貨やFX(為替証拠金取引)なんてのもあります。
まあ、これらは投資というよりも投機(タイミングで売買する)なんですけどね。
今回はこのうちボーナスで買う人が多いであろう株式投資と投資信託についてポイントを見ていきたいと思います。
株式投資をボーナスで買う際のポイント
まずは株式投資をする場合の注意したいポイントから見ていきましょう。
買う時期を分散する
まずは初心者に多いのがお金が入ったからと一気に買っちゃうことです。
例えば夏のボーナスを一気に株に突っ込んじゃうような行為ですね。
もちろんタイミングさえよければリターンも大きくなりますが、その逆も考えられます。
投資の有名な格言に
二度に買うべし 二度に売るべし
というのがあります。
自分の判断が本当に正しいかどうかは、結果を見てみなければ分からない。買ってみるか、売ってみるかして、さてどういう結果が出るか。当たりか、それともはずれか。いくら自信があっても、相場がそのとおりに動く保証はない。これまでも繰り返し述べてきたとおりである。「相場は相場に聞け」ではないが、まず相場にさぐりを入れる。つまり打診をして、自分の判断の当否を確かめてみてはどうか。その結果、予想通りであることが分かったら、そこで初めて本格出動してもまだ十分に間に合うはずだ。一度にどっと出ていって失敗することを考えれば、このくらいの手間ヒマは惜しむに価しない。いわば、石橋を叩いて渡るがごとき慎重さが、株式投資には何よりも必要となる。「二度に買うべし、二度に売るべし」は、その慎重さを説いた教訓である。
出所:日本証券業協会「相場格言集」
つまり、何時買えばいいのか、何時売ればいいのかなんて後にならないと誰にもわかりません。
ですから2度に分けて買いなさいってことです。
また、売るときも2度に分けて売りなさいってことですね。
株式投資をするときには複数回に分けて買うということをしっかり押さえておきましょう。
銘柄を分散する
また、買う時期だけでなく買う銘柄も分散したいところです。
分散をすることによりリスクを下げることができます。
分散するのはできれば業種が違う銘柄、又は国が違う銘柄などがおすすめです。
例えばトヨタ株を買って分散で日産株とホンダ株を買うのはそれほど意味をなしません。
なぜかといえばそれらの株は動きが似ており連動しているためです。
下がるときは一緒に下り、上がるときは一緒に上るケースが多いのです。
そうなると分散の効果があまりありません。
株価のチャートなどをみて値動きの違う銘柄を買うのがおすすめですね。
配当や株主優待だけを見ない。
また、初心者に多いのが配当や株主優待だけをみて売買する行為です。
下記記事にも書きましたが配当や株主優待は長期的な目で見ると良い点ばかりでないことに注意したいところです。
先日、親戚が株を始めたいということで少し相談をされました。その方はもうすぐ定年を迎えるため、ボケ防止と老後の収入を増やすために株を始めたいとのこと。近所の方が株をやっておられ株主優待や配当をもらっていて、その方にNISAで株[…]
桐谷さんの投資手法はこちらをご覧ください
モーニングサテライトに「月曜から夜ふかし」で株主優待だけで生活することで有名な桐谷広人さんが出演されてらっしゃいました。最近は投資家向けのイベントや証券会社の広告なんかにもよく使われていますので、自転車乗り回して株主優待を使う生活を[…]
ちゃんと勉強する
また、ボーナスではじめて株を買う方に多いのがエイヤーで有名な会社の株や知ってる会社の株を買う方が多いです。
ぜひ株を買う前に基礎的な知識は付けておきましょう。
ただし、株の本にも地雷がたくさん埋まっています。
そこを避けて通らないと大変なことになりますのでお気をつけください。
投資本のおすすめはこの5冊です。
投資の勉強をしよう!!個人型確定拠出年金(iDeCO/イデコ)やつみたてNISAなど投資家に有利な制度を導入するなど政府が貯蓄や保険から投資へという流れを作りたいというのはひしひしと感じています。しかし、実際はなかなか上手く言っ[…]
少額から始める
また、少額から始めるものおすすめです。
なくなってもよいくらいの金額でまずは株式投資に慣れるためにも少額からはじめましょう。
投資信託をボーナスで買う際のポイント
投資信託は株式投資よりも分散がしやすいため特に初心者におすすめの投資法です。
ただし、下記の記事にあるように投資信託には銀行や証券会社が儲けるために作られたような地雷商品が多数存在します。
それらを回避して購入しなければならないのです。
先日、金融庁が投資信託を販売する銀行・証券会社に対して比較可能な共通KPIと考えられる3つの指標を公表することを発表しました。3つの指標は以下の通り。・ 運用損益別顧客比率・ 投資信託預り残高上位20銘柄のコスト・リターン[…]
インデックスファンドを買おう
投資初心者の方におすすめはインデックスファンドです。
インデックスファンドとは日経平均やNYダウなど株式指数(インデックス)と同じ動きを目的に作られた投資信託です。
これの最大のポイントは信託報酬(手数料)が安いことです。
手数料は株価が上がろうが下がろうがかかってくるものです。
ですから安いに越したことはないでのです。
インデックスファンドには前述の地雷がほとんどないのもポイントが高いですね。
分散する
インデックスファンドといってもたくさんの種類があります。
日経平均
TOPIX
NYダウ
S&P500
先進国株
新興国株 などなど
それらを分散することもおすすめです。
例えば日経平均と先進国株(日本除く)と新興国株のインデックスファンドを買っておけば全世界の株に投資をしたことになります。
(1本でそれを達成できる商品もあります)
世界の経済成長を享受できるんですね。
こういった買い方ができるのは株式投資と大きく違ったメリットといえるでしょう。
その際にアセットアロケーション(資産配分)なんかも考えるのをおすすめします。
アセットアロケーションをどうするかで投資結果の9割が決まると現代ポートフォリオ理論では言われています。デイトレードやIPO投資などの短期的な投資の場合はそうでもないと思いますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAは長[…]
買う時期を分散する
投資信託も株と同じく買う時期を分散するのがおすすめです。
買う時期を分散する方法としてはもちろん自分で複数回購入することも可能ですが自動化してある仕組みを使うが一番です。
なかでも税金面で優遇されている下記2つの制度を利用するのがおすすめですね。
つみたてNISA
投資信託の買い方のおすすめはつみたてNISA の利用です
つみたてNISAとは毎月(毎日や毎週も設定できる証券会社もあります)決まった金額を預金口座から引き落とし設定した投資信託を買う仕組みです。
(年間40万円まで)
つみたてNISAの最大の特徴は20年間は非課税で運用することができることです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と似た制度ですが大きく違う点としていつでも引き出せる点があります。
そのため強制力としてはちょっと弱めですがいざという時に使える安心感はありますよね。
そのかわりに個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)であった掛けた金額が所得控除の対象というのはありません。
つみたてNISAは定期的に自動買い付けをする方法となりますので買う時期が分散されます。
証券会社によっては毎営業日毎に買うなんてこともできます。
ちなみに私はSBI証券で毎日1600円ずつ買っています
SBI証券の資料請求等はこちらから
CHECK! SBI証券
また、つみたてNISAは銘柄を金融庁が厳しい条件で選別していますので地雷商品がかなり少なくなっています。
ですから投資初心者にもおすすめしやすいのです。
そんなつみたてNISAの商品の中でも特におすすめはこちらです。
つみたてNISA(積立NISA)の取扱商品が各社続々でてきています。特にSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券あたりはかなりの充実度です。また、商品数こそ少ないですが大和証券や野村證券、日本郵便もなかなかよいツボをつ[…]
ちなみにこれらはつみたてNISAでなくても買える商品ばかりです。
つみたてNISAを使わなくてもつみたてNISA銘柄の中から選ぶのも地雷を避けるためにはおすすめですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo)
もう一つが個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)です。
こちらは2017年から自営業やフリーランスだけでなくサラリーマンや公務員にも開放され知名度があがったので知ってる方も多いかもしれません。
最大の特徴は掛金が全額所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象になることです。
つまり、投資するだけでそれにより所得税や住民税の節税をすることができるのです。
また、貰うときも一時金として貰えば退職金控除
年金として貰えば公的年金等控除が受けられますから有利に受け取ることができます。
また、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)口座内での売買益は非課税となります。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)もつみたてNISAと同様に毎月自動買い付けとなりますので買う時期が分散されるのでおすすめですね。
さらに税金が安くなるということでやらないのは損な制度ですよ。
ただし、年金制度ですから60歳まで引き出せないというデメリットもあります。
そのあたりも踏まえて投資信託を買うならこちらも検討してみるとよいでしょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)について詳しくは下記のページを御覧ください。
個人型確定拠出年金(イデコ/iDeCo)とは、毎月決まった金額を積み立てることで老後の生活に備えるための公的な制度です。この制度最大の特徴は税金面で様々な優遇措置が取られていることです。他にもメリット・デメリットがありますの[…]
毎月分配型を買わない
また、投資信託で投資初心者が多くやってしまうのが毎月分配型を買うことです。
毎月分配型はぱっと見毎月分配されますのでよいように見えますが、地雷中の地雷と言ってもよい商品ですのでお気をつけください。
詳しくは下記記事をご覧ください。
先日もブログに書きましたが森信親金融庁長官が積立NISAの対象になれるような投資信託は本当に少ないと発言されています。そして名指しで指摘されたのが毎月分配型投資信託です。しかし、この毎月分配型投資信託大変人気もあり、お金の専[…]
まとめ
今回は「夏のボーナス(賞与)で投資を始める初心者の方が注意したいポイント」と題して特にはじめて投資を始める方が注意したいポイントについてみてきました。
特に意識してほしいのは買う時期の分散と買う銘柄の分散ですね、
これができるだけで全然違いますのでぜひ意識してみてください。
読んでいただきありがとうございました。
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