楽天モバイルが2020年9月30日から5G通信サービスを開始しました。
合わせて5G通信対応プラン「Rakuten UN-LIMIT V 」が発表。
なんとただでさえ安い4Gのプランと同額の月額2,980円で提供されます。
また、すでに実施されている4Gプランと同様に300万名までは1年無料と破格なのです。
これはNTTドコモ、au、ソフトバンクと先行して5Gプランを出している大手3社と比較して7割以上安くなっていますが、懸念材料もあります。
今回は楽天モバイルの5Gプラン「Rakuten UN-LIMIT V 」について考えてみたいと思います。
楽天モバイル5Gプラン「Rakuten UN-LIMIT V 」の概要
それではまず今回発表された「Rakuten UN-LIMIT V 」について見ていきましょう。
Rakuten UN-LIMIT V の特徴
Rakuten UN-LIMIT Vは基本的に既存の楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」の5G対応版です。
そのため、特徴もそのままに価格据え置きという感じですね。
- 全国どこでもデータ使い放題(楽天回線エリア内)
- 楽天エリア外はauの回線5GB/月、5GB超過後は最大1Mbps使い放題
- 専用アプリ利用で国内通話かけ放題
- 海外でもそのまま使える
- 料金そのままで4G+5Gが使える
かなりお得なサービスとなります。
特にポイントは楽天回線エリア内なら全国どこでもデータ使い放題という点でしょう。
まだ楽天回線エリアでないところでもauの回線5GB/月、5GB超過後は最大1Mbps使い放題ですから既存の格安SIMと比較しても劣っていませんしね。
楽天回線エリアさえ広がってくれれば無敵に近いかもしれません。
Rakuten UN-LIMIT V の料金
楽天モバイルの料金プランはかなりわかりやすいものです。
1種類だけです。
5G対応となった「Rakuten UN-LIMIT V」も価格は据え置きで4G+5Gが使えるようになり更にお得となりました。
また、4Gプランと同様に300万名までは1年無料となっています。
また、契約事務手数料3,300円もRakuten Link利用するという条件を満たせば全額ポイント還元されます。
解約手数料もありませんので料金面では他社を圧倒していると言っても過言ではないでしょう。
他社との比較
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」と同様のサービスで同業他社の5Gプランと比較してみましょう。
出典:楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT V(料金プラン)」より
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」が7割近く安くなっているのです。
ちなみに楽天モバイルのWEBページに掲載されている4年間家族4人で利用した場合のシュミレーションがすごい事になっています。
- 楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT V 429,120円
- au:データMAX5G、データ使い放題+かけ放題:1,513,920円
- ソフトバンク:メリハリプラン、50G/月+かけ放題:1,517,750円
- ドコモ:5Gギガホ、データ使い放題+かけ放題:1,579,200円
4Gの回線範囲がかなり違うので単純比較はできないとはいえ、4年で100万円以上とかなり大きな差となっていますね。
既存会員は手続き無料で移行可能
なお、既存の楽天モバイルプランである「Rakuten UN-LIMIT」に加入している方は「Rakuten UN-LIMIT V 」へ無料でアップグレード出来ます。
月額のプラン料金もそのままで、毎月の追加料金も発生いたしません。
また、2020年10月12日より順次自動的にアップグレードされるため、手続き不要とのこと。
すでに「Rakuten UN-LIMIT」を利用している方はプラスして5Gも使えるようになったってだけなんですけどね。
Rakuten UN-LIMIT Vの通信速度
5Gってなにがよいの?って方も見えるかもしれません。
簡単に言えば今までの4G回線と比較してとんでもなく速いというのが最大の特徴です。
楽天モバイルの発表によると9月30日時点での5Gの最大通信速度(理論値)は下り約870Mbps/上り約110Mbpsとなります。
11月中には下り約2.8Gbps/上り約275Mbps(理論値)になる予定とのこと。
これだけ速くてデータ使い放題ならもう家に光回線とか引く必要がかなり少なくなるかもしれませんね。
楽天モバイル5Gプラン「Rakuten UN-LIMIT V 」の課題
とても魅力的な楽天モバイルの5Gプラン「Rakuten UN-LIMIT」ですが、課題も多いです。
楽天モバイルに限らず5G全体の課題と言ってもよいものも多いですが・・・
サービスエリアを広げること
まず最大の課題がサービスエリアの拡大です。
サービス開始時点の9月30日時点での楽天モバイルの5G対応エリアは以下の地点だけとかなり寂しい状況・・・
- 北海道 札幌市白石区南郷通15丁目南付近
- 埼玉県 さいたま市大宮区桜木町1丁目付近
- 埼玉県 さいたま市中央区新都心付近
- 東京都 世田谷区瀬田1〜4丁目付近
- 東京都 世田谷区上野毛1〜4丁目付近
- 東京都 世田谷区玉川1〜2丁目付近
- 東京都 世田谷区中町1丁目付近
- 東京都 世田谷区野毛2〜3丁目付近
- 東京都 板橋区板橋3丁目付近
- 神奈川県 横浜市西区浅間台付近
- 大阪府 大阪市北区堂山町付近
- 大阪府 大阪市北区曾根崎1丁目付近
- 兵庫県 神戸市兵庫区御崎町1丁目付近
いくら安くても使えなければ意味がありませんからサービスエリアがどれだけ広げられるかというのが大きな課題となるでしょう。
現在は1都1道1府3県だけですが、3月末までには全都道府県で5Gエリアを開始するとしています。
なお、サービスエリアは日々増えていく予定となっています。
最新のエリアはこちらでご確認ください。
他3社もエリアは苦戦している
ちなみにエリアが激狭なのは楽天モバイルだけの話ではありません。
他の3社も5Gのエリアはかなり寂しいものがあるのです。
5Gは4Gと比較して電波の届く範囲が狭いため広げるのが大変なようなんですよね。
それぞれのエリアはこちらから確認できます。
みていただければわかりますがかなり限られた場所しか対応してないんですよ。
5G対応端末を増やすこと
また、5Gにはもう一つ大きな課題があります。
5G対応端末を増やすことです。
5Gを利用するには5Gに対応した端末が必要なんですよ。
日本で一番利用している人が多いと言われるスマートフォンのiPhoneは現在のところ5G対応していないんですよ。(もうすぐ出る最新機種から対応とのこと)
これも楽天モバイルだけの問題ではありませんけどね。
ちなみに楽天モバイルで発売している端末は以下の今回発表された2機種が5Gの対応となります。
まとめ
今回は「楽天モバイルが月額2,980円で5Gサービス開始。激安5G「Rakuten UN-LIMIT V 」は使えるのか?」と題して楽天モバイルの5G対応について見てきました。
楽天モバイルは後発なだけあってかなり挑戦的なプライスとなっており好感が持てますね。
5Gは他社を含めてまだまだ課題は多いですが、楽天モバイルの今回のプランはサービスエリアの拡充を頑張れば他3社を出し抜けるだけのサービス内容ですね。
また、まだまだこれからの5Gにこだわらない方も楽天モバイルは300万名までは1年無料ですし、端末もキャンペーンで購入するとかなりお得ですよ。
例えば人気機種の「Rakuten Mini」などの機種が実質無料で使えてさらにデータ使い放題1年間無料です。
モバイルルータの代わりとしても利用が可能です。
私もキャンペーンでゲットして使ってますが、なかなか使えます。
1年間無料の間に使い勝手や利用範囲等に問題があれば解約すればほとんど持ち出しがなく試せるということですからやらない手はありませんね。
楽天モバイルは節約志向の方にはぜひおすすめしたいキャリアでありプランですね。
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