iFree 8資産バランスの実質コストが判明
SBI証券の個人型確定証券(iDeCo/イデコ)で低コストで大変人気となっているiFree 8資産バランスの実質コストが判明しました。
今回はこの件をみていきましょう。
同じiFreeの新興国株式は下記の通りかなり残念な結果でした。
iFree 8資産バランスどうだったのでしょうか?
iFree新興国株式インデックスの実質コストが判明積立投資信託でここ数ヶ月くらい「iFree新興国株式インデックス」を積立していました。しかし、今回発表された運用報告書をみてびっくり・・・実質コストがかなり高かったのです・・・[…]
iFree8資産バランスとは
iFree 8資産バランスは、8資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国株式、国内REIT、先進国REIT)均等に投資するバランス型のインデックスファンドです。
どこのカテゴリーが上がるなんて誰にも予想できません。
専門家の予想もよく間違えますよね。
だったらそれぞれに均等に分散してしまおうって割り切った商品です。
信託報酬もかなり低コストで人気のある商品でもあります。
実質コストとは?
実質コストとは下記の記事でも書きましたが信託報酬以外にかかる経費を含めた実際にかかるコストです。
信託報酬よりも実際に払うお金であるこっちが重要なのです。
このあたりは決算を迎えてみないとわからないのです。
今回から得た教訓は1回目の決算をみてから投資判断をした方がよいってことですね・・
信託報酬はほんとうのコストではない??個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)やつみたてNISAなどで投資信託を選びときに実績や手数料、信託報酬を目安にされる方は多いと思います。特に信託報酬は儲かっても儲からなくても[…]
iFree 8資産バランスの実質コスト
iFree新興国株式インデックスの実質コストはいくらだったのか?
それでは下記はiFree 8資産バランス 運用報告書からの抜粋です。
iFree 8資産バランスの実質コストはいくらだったのでしょうか?
(出典:iFree 8資産バランス運用報告書より)
ここをみれば分かるのです。
実質のコストは1万口あたりの費用明細あたり47円です。
つまり0.44%でした。
信託報酬は0.248%ですから約0.2%くらい増えている感じですね。
これの水準はどうなのでしょうか?
eMAXIS バランス(8資産均等型)の実質コスト
同じ8資産バランスはいくつかありますが実質コストが判明しているのはiFree 8資産バランス以外に三菱国際投信のeMAXIS バランス(8資産均等型)があります。
比較してみましょう。
(出典:eMAXIS バランス(8資産均等型)運用報告書より)
こちらは実質のコストは1万口あたりの費用明細あたり103円です。
0.608%です。
単純に比較するとiFree 8資産バランスが安いですね。
さらに詳細をみていきましょう。
信託報酬比較
信託報酬はiFree 8資産バランスが0.248%、
eMAXIS バランス(8資産均等型)0.541%
とだいぶ差がありiFree 8資産バランスが安いですね。
これはeMAXIS バランス(8資産均等型)の信託報酬の安いバージョンのeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が出ているのでというが大きいです。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の場合、iFree 8資産バランスよりも安くなる予定です。
売買委託手数料比較
次に売買委託手数料です。
iFree 8資産バランスは0.027%
eMAXIS バランス(8資産均等型)0.009%
これはだいぶiFree 8資産バランスが高くなってしまっています。
有価証券取引税比較
次に有価証券取引税です。
iFree 8資産バランスは0.013%
eMAXIS バランス(8資産均等型)0.008%
これもだいぶiFree 8資産バランスが高くなってしまっています。
その他費用
最後はその他費用です。
iFree 8資産バランスは0.152%
eMAXIS バランス(8資産均等型)0.050%
これもだいぶiFree 8資産バランスが高くなってしまっています。
特に保管費用が高くなっています。
まとめ
iFree新興国株式の実質コストが高かったことで覚悟をしていましたが流行り8資産バランスも微妙な実質コストになっていました。
信託報酬以外は全てiFree 8資産バランスが高くなっています。
これがまだ始まって1年のファンドだからなのか、新興国のベンチマークの差なのかはわかりません。
しかし結構大きな差になってしまいましたね。
現状ならば8資産バランスはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を買う方が正解かもしれません。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は実質コストが判明していませんので、油断はなりませんが兄弟ファンドのeMAXIS バランス(8資産均等型)の実質コストを見ると大丈夫そうな気もします。
あとはたわら8資産バランスなんてのもあります。
こちらも実質コスト待ちですね。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)はマネックス証券のiDeCoなどで購入できます。
また、つみたてNISAならSBI証券、楽天証券でも買えますね。
iDeCoとつみたてNISAのオススメは下記をご覧ください。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの4社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるにはまずどこの金融機関で始めるのかを決めなくてはなりません。
たくさんの金融機関、証券会社が取扱をはじめていますので迷う方も多いでしょう。
私は今もし、加入するならSBI証券かイオン銀行、楽天証券、マネックス証券の4択で決まりだとおもいます。
その中でもマネックス証券 iDeCoが筆頭候補となります。
信託報酬がほとんど最安値でスキがありません。
次点がSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」かな。
SBI証券はたくさんの運用商品があり、信託報酬も安いものも多くあります。
そのため選択の楽しさがあるでしょう。
また、ひふみ年金やジェイリバイブのようなアクティブファンド、iFree8資産やダウ、グローバル中小などの人気商品の取扱もポイント高いですね。
イオン銀行iDeCoはたわらシリーズが充実していたり、ひふみ年金の取扱があります。
このあたりに興味持つ方は選択肢として全然ありです
楽天証券 確定拠出年金は楽天スーパーポイントがたまったり、セゾン投信なんかに加入できます。
また、将来的に楽天・全世界株式インデックス・ファンドと楽天・全米株式インデックス・ファンドといった人気商品の取扱も期待できます。
総合して考えるとこの4つのどれかに加入すれば後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)については下記の記事も合わせて読んでいただくと理解しやすいと思います。
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つみたてNISAに加入するならこの2社が有力かな?
つみたてNISAは基本的に制度的にどこでやっても手数料などの仕組みは一緒です。
違いはサービスと運用商品にあります。
サービス面はSBI証券と楽天証券がちょっと抜けてよいです。
毎営業日の買付け、100円から買付けなどはかなり使い勝手がよいでしょう。
また、運用商品も両社がかなり充実していますね。
あとは自分がどの商品に投資をしたいかで決められるとよいと思います。
SBI証券と楽天証券でも微妙に取扱商品が違ったりしていますし、
両社が扱っていなくて他が扱っている商品などもあります。
詳しくは下記をご覧ください。
つみたてNISA証券会社のシリーズ企画まとめシリーズものとして定期的に投稿してきました「証券会社の取扱商品を分析」ですがかなりのページ数になり、わかりにくくなってしまいましたのでここら辺でまとめてみたいと思います。[…]
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