新規上場株式(IPO)を始めるなら覚えておこう。ロックアップ期間/解除条件とは

  • 2018年1月11日
  • 2019年4月21日
  • IPO

IPO投資は売り時が難しい


直近はかなりIPO投資(新規上場株式)が調子良かいです。

たとえば2017年は全部で90社が新規上場し、そのうち9割以上は初値が公募価格を上回っています。

初値売りをしておけば9割儲かるってことです。

しかし、、、初値以降大きく値をあげる株もすくなくありませんので持っていたい方も多いでしょう。

また、IPOの抽選はなかなか当たりませんので上場後に買う方も多いでしょう。

それではIPO株のその後の株価の推移をみていくと、かなり上昇している株もあれば、半額以下になっている株もあります。

特に上場後しばらくは値動きがかなり激しくなりますので上手く乗ればかなり儲けることができます。

しかし、2017年にIPOした株で今でも初値を上回っている株は約半数です。

つまり、IPO投資は売るタイミングが本当に重要なのです。

今回はその売り時を考える上で最重要なロックアップ期間についてみていきます。


IPOで稼ぐ方法は2パターン

IPO投資の儲け方は大きくわけて2つあります。

1つは「IPOの抽選に参加して当選する方法

もう1つは「上場後のIPO株を買う方法(セカンダリ)

です。

それぞれ見ていきましょう

IPOの抽選に参加して当選する方法

IPOの抽選に参加して当選する方法ですが、ポイントはどのIPO株に参加をするかだけです。

新規上場株のうち9割は公募価格を上回りますので、地雷の1割さえ回避すればかなり高い確率で勝てる投資方法なのです。

これは今回ご紹介するロックアップ条件や株式数、株価の条件、株主の状況、財務状況などを見ればある程度は回避できるでしょう。

ただし、IPO株の抽選はかなり低い確率でしか当たりませんので、当たればラッキーってレベルで参加するしかありません。

当選すれば初値で売るのかしばらく売らないのかの判断だけです。

上場後のIPO株を買う方法(セカンダリ)

IPOの抽選はなかなか当たりませんので上場後にIPO株を買う方法もあります。

この場合、抽選はありませんので参加しようと思えば誰でもできます。

しかし、上場直後は値動きがかなり激しいため上手く乗れば大きな利益を得られますが、逆になれば大きな損をすることになります。

つまり、ハイリスク・ハイリターンな投資です。

「IPOの抽選に参加して当選する方法」で初値で売らない場合と、「上場後のIPO株を買う方法(セカンダリ)」の場合、意識をしないといけないのがロックアップ期間とロックアップ解除条件なのです。

ロックアップ期間/ロックアップ解除条件を意識しよう。

会社が株式を新規公開する時には元々その会社の株を持っている人がいます。

例えば創業者、役員、従業員、ベンチャーキャピュタルなどです。

その方たちが大量の株を保持しています。

上場する前は株を売ろうとしてもなかなか面倒ですが、上場してしまえばある程度自由に売買することができます。

そのため大株主が利益確定のために大量の株を売ることがあります。

そうなれば株価は大きく影響を受けてしまいますよね・・・

それを避けるために上場後、しばらくは株式を売りませんっていうルールが有るケースがあります。

それがロックアップです。

ロックアップにはいろいろなパターンがあります。

例えば

ロックアップ90日

これは上場後90日は株式を売りませんってことでロックアップ期間と言われます。

ロックアップ90日もしくは株価1.5倍

これは上場後90日経つのか、株価が公募価格の1.5倍になるまでどちらか満たすまでは売ってはダメですよってことです。

このうち株価の条件はロックアップ解除条件と言われます。

要注意なパターン

株主全員に同じロックアップ期間やロックアップ解除条件がついている場合もあれば一部株主だけの場合もあります。

ロックアップ期間やロックアップ解除条件がついていない株主は上場後自由に株を売る事が可能ですから注意が必要です。

特にベンチャーキャピュタル(VC)はそもそもまだ上場していない会社へ資金を投資して、上場させ売却して利益を得るのが目的ですから早い段階で売ってくる可能性が高いです。

ベンチャーキャピュタル(VC)にロックアップがないケースは注意が必要なのです。

また、ベンチャーキャピュタルのロックアップの条件が解除されるタイミング(90日経つとか株価が1.5倍を超えたなど)も注意が必要です。

ロックアップ期間/ロックアップ解除条件の調べ方

ロックアップ期間やロックアップ解除条件は新規上場の際に発行される「新規発行並びに株式売出目論見書」の「ロックアップについて」に記載があります。

「新規発行並びに株式売出目論見書」はIPOの抽選に参加できる証券会社なら見れるようになっていますのでそちらからご確認ください。

まとめ

今回はIPO投資のロックアップについてみてきました。

ロックアップ解除前後に大きく株価が変動するケースは非常に多いです。

ぜひ意識してみてくださいね。

IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。

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