新しいNISAの証券会社はどう決めれば良いのか?選択ポイントを解説

2024年からの新しいNISAに向けて各社の競争が激しくなってきています。

どの証券会社、銀行にするのか迷ってしまう方も多いでしょう。

今回は新しいNISAの金融機関をどうするのか選択する際のポイントを解説していきます。

新しいNISAの金融機関選択のポイント

金融機関をどうするのか選択する際のポイントをいくつかに分けて見ていきましょう。

取扱商品

まず、検討したいのが取扱商品です。

新しいNISAでは株や投資信託、海外株などが対象となります。

しかし、証券会社や銀行により取扱商品が異なるケースがあるんですよ。

国内株に関しては基本的に差はありませんが、投資信託と海外株は違いがあります。

自分が新しいNISAで投資したいと考えている商品の取扱があるのかはまず確認しておきましょう。

手数料

次は手数料です。

株や投資信託、海外株を購入する際に手数料がかかります。

その手数料は金融機関によりかなり異なるんですよ。

ですから手数料も確認して置きたいところですね。

ちなみに大手ネット証券各社とも新しいNISAは以下のように手数料無料としています。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

<2024年以降の主要ネット証券 NISA売買手数料比較>

マネックス証券SBI証券楽天証券auカブコム証券松井証券
現行NISA口座
での保有分の売却手数料
無料一部手数料あり不明一部手数料あり不明
日本株
(現物取引)
無料無料無料無料
日本株
(単元未満株取引)
無料無料
(スプレッドあり)
無料無料
(買付不可・売却のみ)
米国株無料無料無料無料
中国株ETFのみ無料
(株式は有料)
ETFのみ無料
(株式は有料)
取扱なし取扱なし
投資信託無料無料無料無料

マネックス証券が手数料無料を発表したのが後発ということもあり、現行NISA口座での保有分の売却手数料としているのが違いですが、今の時点でマネックス証券でNISA口座を開設していない人にとってはあまり関係ない話かもしれません。

ですから新しい NISAについて手数料面ではネット証券大手5社ならどこを使ってもそこまで大きな差はないんですよ。

銀行や対面証券会社だと手数料は当然かかります。

その差は結構大きいですね。

投資信託のクレカ積立時のポイント付与

次は投資信託をクレジットカードで積立した際のポイント付与です。

主なクレカ積立が可能な証券会社・クレジットカードの組み合わせは以下の通り。

還元率もかなり差があります。

SBI証券+三井住友カード プラチナプリファード:5.0%

SBI証券+三井住友カード プラチナカード:2.0%

マネックス証券+マネックスカード:1.1%(一部対象外ファンド有り

SBI証券+三井住友カード ゴールド(NL):1.0%

auカブコム証券+auPayカード 1.0%

SBI証券+新生アプラスゴールドカード:1.0%

楽天証券楽天プレミアムカード:1.0%(2023年6月買付分から)

楽天証券+楽天ゴールドカード:1%or0.75%(2023年6月買付分から)

PayPay証券+PayPayカード:0.75%

SBI証券+三井住友カード(NL):0.5%

SBI証券東急カード:0.5%〜3%(東急グループのサービス利用状況等に応じる)

SBI証券APLUS CARD with:0.5%

SBI証券USCカード:0.5%

楽天証券楽天カード:1%or0.5%(2023年6月買付分から)

楽天証券楽天カード(楽天キャッシュ利用):0.5%

・tsumiki証券+エポスカード:0.5%

セゾンポケット+セゾンカード:最大0.5%

・イオンカード+WealthNavi(ウェルスナビ):0.5%

・高島屋ファイナンシャルパートナーズ+高島屋カード:1年目0.1%、3年目以降0.2%、5年目以降0.3%

ちなみにそもそもクレジットカードで投資信託を買えない証券会社も多いですからお気をつけください。

少しでもお得に利用したいならクレカ積立ができる証券会社を選択した方が良いでしょうね。

なお、クレカ積立は現行のルールだと月5万円(裏技で月10万円の会社もあり)ですが、変更の話も出ていますのでもしかしたらもう少し大きくなる可能性もあります。




投資信託保有時のポイント付与

次は投資信託保有時のポイント付与です。

一部証券会社では投資信託を保有しているだけでポイントが貯まっていくんですよ。

ちなみにこの手のサービスは楽天証券が走りでしたが現在は改悪でなくなっていますね。

ですからこのサービスがいつまで持続できるかはなんとも言えませんが・・・

なお、付与されるポイントは投資信託によって異なる証券会社がほとんどです。

主な証券会社の有名ファンドの還元率は以下の通り

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

銘柄名松井証券楽天証券マネックス証券auカブコム証券SBI証券
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス0.0745%0%0.03%0.005%0.05%
eeMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.06%0%0.03%0.005%0.05%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.055%0%0.03%0.005%0.05%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)0.055%0%0.03%0.005%0.05%
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)0.055%0%0.03%0.005%0.05%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.0415%0%0.03%0.005%0.0415%
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)0.0415%0%0.03%0.005%0.0415%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.03495%0%0.03%0.005%0.03490%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0326%0%0.03%0.005%0.0326%
eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.27%0%0.03%0.12%0.1%
銘柄名松井証券楽天証券マネックス証券auカブコム証券SBI証券
ニッセイアメリカ高配当株ファンド(毎月決算型)0.85%0%0.08%0.12%0.1%
ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース0.8%0%0.08%0.12%0.1%
ニッポン中小型株ファンド0.8%0%0.08%0.12%0.1%
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド0.8%0%0.08%0.12%0.1%
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)0.8%0%0.08%0.12%0.1%
米国インフラ関連株式ファンド<為替ヘッジなし>0.75%0%0.08%0.12%0.1%
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型0.75%0%0.08%0.12%0.1%
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)0.725%0%0.08%0.12%0.1%
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド0.725%0%0.08%0.12%0.1%
新生・UTIインドファンド0.7%0%0.08%0.12%0.1%

出典:松井証券 【業界最高還元率!】「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」開始のお知らせ より

松井証券がクレカ積立の取扱をしていないこともあり、他社よりも大きい還元となっていますね。

特にアクティブファンドがかなり高い数字となっていますね。

あとはいつまでこの大盤振る舞いが続けられるかということでしょう。各社のチキンレースな気もしています。

キャンペーン

キャンペーンも各社力を入れています。

どのようなキャンペーンを実施してるのかも選択のポイントにはなります。

ただし、キャンペーンはその時だけの話ですから優先度は低めではありますけどね。

安心感

今まで見てきた選択ポイントはお得度によるものでした。

新しいNISAは無期限非課税ですから長い期間投資をすることを考えると安心感も考えたいところです。

証券会社が潰れてしまったとしても顧客資産は分別管理をしているはずで大きな問題ではありません。

ただし、いろいろと手続き等が面倒なのは確かでしょうから安心できる証券会社を選択したいところですね。

利便性

また、利便性も考えたいところ。

証券会社によって注文のしやすさや情報の探しやすさなどの使い勝手はかなり違います。

アプリやWEBページが使いやすい、対面型であれば家の近くにあるというのもメリットになります。

利便性も選択のポイントになるでしょう。




まとめ

今回は「新しいNISAの証券会社はどう決めれば良いのか?選択ポイントを解説」と題して新しいNISAの証券会社の決め方についてみてきました。

参考になれば幸いです。

なみに私はSBI証券にすることを決め、現在手続き中です。

選択理由等やこちらのページで公表しております。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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