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残クレアルファードは本当にお得?車の購入方法の比較でわかる最適解【現金一括・残クレ・リース】

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残クレアルファードは本当にお得?車の購入方法の比較でわかる最適解【現金一括・残クレ・リース】

私もなぜ、高級車であるアルファードに20代の若者が乗れるのか?という残クレの記事を書いたことがありますが、最近、残クレアルファードなる動画がバズりまくっているようです。

動画は残クレでアルファードを買う人を馬鹿にするような内容となっていましたが、本当にそうなのでしょうか?

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今回はアルファードなどの車を購入する際に現金一括・残クレ・リースどれがオトクなのかを検証してみたいと思います。

先に結論から書いておきましょう。

アルファードのように残価率が高い車種では〈残クレ〉が強力な選択肢になりますが、最安は依然〈現金一括〉です。維持コスト込みでシミュレーションし、5年後の資産価値、自分のおサイフ事情を含めて判断しましょう。

目次

車の購入方法は主に4パターン

車の購入方法は主に4パターンあります。

現金一括

まずいちばんメジャーな方法。

ディーラーで提示された本体・諸費用を現金で一括払いするパターンです。

他の買い方と違い金利はゼロで所有権は購入者。

通常のカーローン

次はカーローンです。

必要な金額をディーラー(提携信販会社)もしくは銀行から借りて購入するパターンですね。

残クレと比較すると高額ローンですし、ディーラーが残クレを積極セールスしていますので、最近は残クレに押され気味で利用者が減っているとか。

残価設定クレジット(残クレ)

次は残クレです。

数年後の「残価」を差し引き、差額のみをローン返済。

アルファードでは5年後残価率53〜67%と高水準です。

カーリース(車のサブスク)

車両代+税金+車検+メンテを月額定額で支払い。

定額カルモくん5年契約で月額2万円弱からという例も

トヨタのKINTO ONEなどの車のサブスクも実質こちらとほぼ同じですね。

各方法の仕組みと基本フロー

各支払い方法によるその後の違いを見てみましょう。

現金一括:支払い〜名義まで

見積取得 → 2. 契約 → 3. 振込 → 4. 登録(名義は購入者) → 5. 納車

といった流れで購入します。この流れ自体は他の支払方法でも同じですね。

納車後は自分の持ち物なので売却しようが自由です。

通常のカーローン:返済まで

お金を借りて車を買うのにも2つのパターンがあります。

ディーラーで借りる場合と銀行などで借りる場合です。

ディーラーで借りる場合には残クレとほぼ同じ流れです。

見積取得 → 2. 契約 → 3. 登録(名義はディーラーなど) → 4. 納車→5.毎月の支払い開始

銀行で借りる場合には現金一括とほぼ同じで

見積取得 → 2. 契約 → 3.借り入れ→4. 振込 → 5. 登録(名義は購入者) → 6. 納車

大きな違いはディーラーで借りるパターンだと名義はディーラー(信販会社のケースも)

銀行で借りるパターンだと名義は購入者本人です。

また、銀行のマイカーローンは年2~5%程度、ディーラーローンは年3~9%程度とかなり金利も違いますのでご注意ください。

私も一番初めに車を買った時は、知識がなかったので金利が馬鹿高いディーラーローンを使ってしまいましたね・・・

ディーラーの場合には返済完了後に所有権を移転する手続き(所有権解除)が必要です。

返済と所有権解除後は自分の持ち物なので売却しようが自由です。

残クレ:契約から残価精算まで

見積取得 → 2. 契約 → 3. 登録(名義はディーラーなど) → 4. 納車→5.毎月の支払い開始

車の名義以外と支払い部分以外は現金一括とほぼ同じですが、

  1. 残価率設定(アルファード5年53%想定)
  2. 月々返済(金利4〜9%が一般的)
  3. 満了時は返却・乗換・買取の三択

といった部分が追加されます。

ほかとの大きな違いは高い金利と満了時に選択が必要となるってことです。

ちなみに残クレの金利はディーラーのキャンペーンでかなり安くなるときがあるそう。

そういう時を狙いたいですね。

リース:リース料の内訳と返却条件

リースの場合は以下の流れです。

見積取得 → 2. 契約 → 3. 登録(名義はリース会社など) → 4. 納車→5.毎月の支払い開始

リース料は(車両価格−残価)+税金+登録費+メンテ+手数料。

追加請求は走行距離・損耗で発生します。

こちらも原則、リース期間終了後は返却する形となります。

なお、リース料には高めの金利分が含まれています。

メリット・デメリット徹底比較

それではそれぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

現金一括のメリット・デメリット

メリット:金利ゼロ/自由なカスタム/総コスト最安

デメリット:資金拘束/投資機会損失

なにより大きなメリットは金利がかかりませんので、総コストは最も安くなることです。

デメリットとしては資金拘束や投資機会の損失が大きいでしょう。

少し前までの低金利時代はお金に余裕があっても、借り入れしてその分を運用に回した方がお得でしたが、昨今は金利が高くなってきましたのでどちらが良いのかは微妙な水準かもしれません。

通常のカーローンのメリット・デメリット

メリット:返済後は自分の所有/金利が残クレやリースより安い

デメリット:借入金額が大きくなるため月々の支払いは大きくなる

通常のカーローンのメリットは返済完了後に自分の所有となることでしょう。

残クレやリースだと追加料金等を支払わないと自分のものとはなりませんからね。

しかし、その分借入金額の総額は大きくなりますので月々の支払いは大きいです。

残クレのメリット・デメリット

メリット:月額が小さい/高い残価率を活用できる(例:残クレアルファード)

デメリット:走行距離・傷で追徴リスク/金利負担

残クレの最大のメリットは高い残価率の車の場合には月額の支払いがかなり少なくなることです。

逆にデメリットとしては金利がかなり高く設定されていること、走行距離や傷なので満期時に追加の支払いが発生するリスクがあることとなります。

リースのメリット・デメリット

メリット:税・メンテ込みで手間ゼロ/頭金不要/経理処理が楽

デメリット:途中解約不可/総額高め

リースの最大のメリットは車検や自動車保険など車に掛かるお金は全てコミコミなので維持費を一本化したい/任意保険等の面倒な手続きが不要となるってことです。

また、法人利用なら経理処理が楽というメリットが大きいですね。

一方、途中解約はできなかったり、金利等は高く設定されているためにトータルで見た場合の支払金額は高くなるという部分でしょう。

個人的にはリースは法人利用以外はあまりおすすめしません

メリット・デメリットまとめ

まとめるとこんな感じですね。

指標現金一括残クレ(アルファード)カーローンカーリース
初期費用◎(0円可)◎(0円可)◎(0円可)
月額負担0円
総支払額(5年)
名義自由度
途中解約の容易さ
維持・経理処理◎(コミコミ)
残価リスク

それぞれメリット・デメリットがある感じですね。

総支払額シミュレーション

それではそれぞれの買い方で実際の支払額がどうなるのかをシュミレーションしてみましょう。

200万円コンパクトカー(5年間)

200 万円クラス・5 年間の総支払額比較(税・メンテ込み)

方法初期費用月額(60回)満了時支払5年総額(税メンテ込)※5年後の所有
現金一括2,000,000円2,500,000円
通常カーローン(年2.9%)0円35,849円2,650,914円
残クレ返却0円21,562円1,793,745円
残クレ買取0円21,562円800,000円2,593,745円
カーリース返却0円45,000円2,700,000円
カーリース買取0円45,000円800,000円3,500,000円

※税メンテ費は 年間一律 10 万円 の概算。実際は車格・走行距離・加入プランで増減します。残クレの月額・残価、ローン金利は代表例。ディーラーや銀行ごとに条件が変わるため、必ず見積書でご確認ください。

最もトータル金額の低いのは当然ながら現金一括です。

次点は残クレ。

残クレは金利は高いですが、残価分を差し引いて借り入れ計算となります。

そのため、トータルで考えると通常のカーローンより支払い金額を低く抑えられる可能性が高いのです。

ただし、このシュミレーションは残クレは残価払いの金額を80万円とした場合の設定です。

実際の満了時の必要金額は乗り方(走行距離や傷の有無)や車種によって大きく変わるといわれておりますので注意が必要。

アルファード(車両価格 5,500,000円)・5年間使用

アルファード・5 年間の総支払額比較(税・メンテ込み)

方法初期費用月額(60回)満了時支払5年総額(税メンテ込)5年後の所有
現金一括5,500,000円6,000,000円
通常カーローン(年2.9%)0円98,584円6,415,040円
残クレ返却0円46,575円3,294,500円
残クレ買取0円46,575円2,915,000円6,209,500円
カーリース返却0円95,000円5,700,000円
カーリース買取0円95,000円3,000,000円8,700,000円

※税メンテ費は 年間一律 10 万円 の概算。実際は車格・走行距離・加入プランで増減します。残クレの月額・残価、ローン金利は代表例。ディーラーや銀行ごとに条件が変わるため、必ず見積書でご確認ください。

こちらも同様の傾向ですね。

ちなみにカーリースはどちらのシュミレーションでも最も高くなっています。

これは月額で税メンテを平準化して総額が高くなる、金利が高いため同じ残価率でも残クレより割高となるのです。

ですから「リース+買い取り」は最も高コスト になりやすいんですよ。

リースは「返却 or 乗り換え前提」にメリットが集中します。

“将来も保有する” なら現金一括 or 残クレ or 通常ローンの方が合理的です。

まとめ

今回は「残クレアルファードは本当にお得?車の購入方法の比較でわかる最適解【現金一括・残クレ・リース】」と題して車を買う際の方法による損得を比較してみました。

まとめると

現金一括 vs 通常ローン:税メンテまで含めると、ローン金利が低ければ差額は意外と小さく、手元資金確保の価値と天秤
残クレvs 通常ローン:残価の高いクルマだと金利対象となる部分が小さくなる残クレのほうがトータルでみると安くなるケースが多い。ただし、走行距離や傷によってはプラス費用が発生するリスクもある。
リース:税メンテ込みで支払が平準化されるメリットと、途中解約不可や総額でみれば高額となるデメリットをどう評価するかがカギ。

残クレアルファードは馬鹿にされがちですが、残クレは意外とありな選択肢なんですよ。

買い取りまで視野に入れるなら、残価設定と条件を細部までチェックは必要だと思いますけど。

ただし、背伸びして収入にあっていない高いクルマを買うのはおすすめしません。

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