新たなつみたてNISAの本命ともいえる商品が登場してきました。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)です。
eMAXIS Slimは信託報酬率が最安値水準を維持する事をウリにしているインデックスファンドですが、全世界株式(除く日本)が登場したのです。
今回はこの件を見ていきましょう。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)とは
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)はその名の通り、日本を除いた全世界の株式へ投資をするインデックスファンドです。
ベンチマークは先進国23カ国と新興国23カ国の各市場の時価総額の比率で加重平均したMSCI ACWIという指標です。
最大の特徴は信託報酬の安さでしょう。
信託報酬が0.142%(税抜き)となっています。
今までつみたてNISAで本命の1つと言われていた同様に日本を除いた全世界の株式へ投資をするインデックスファンドの「野村つみたて外国株投信」が0.19%でしたからかなり安いことがわかると思います。
多少ベンチマークは違いますが、信託報酬0.138%(税抜)のEXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドが実質のライバルでしょうかね。
ちなみにEXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドのベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスです。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとMSCI ACWIの違いは小型株式を含むかどうかです。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは小型株式を含みますので全世界の株式市場の時価総額の98%をカバーします。
MSCI ACWIは小型株式を含みませんの85%程度です。
これらのどちらがいいのかは好みの問題としかいえません。
組み合わせでもっと安くなる方法も
ただし・・・eMAXIS Slimシリーズを組み合わせるともう少し安くなる方法があります。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は先進国株86.89%、新興国株13.12%となっています(月報によると)
eMAXIS Slim先進国株の信託報酬が0.1095%
eMAXIS Slim新興国株の信託報酬が0.19%
です。これを比率で組み合わせると約0.12%となります。
つまり、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)よりも安くなるんですよね。
これはeMAXIS Slim先進国株やeMAXIS Slim新興国株を他社との競争でどんどん信託報酬を安くしていった結果だとは思いますが・・・
乗り換えは様子見?
たしかにeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)はMSCI ACWIをベンチマークとする商品の中で「野村つみたて外国株投信」を抜いて最安の信託報酬になりました。
そのため「野村つみたて外国株」から即乗り換えようとするかたも見えますが、基本的には実質コストが出るまでは様子見かな?って個人的には思います。
特にできたばかりの投資信託の場合は表記上の信託報酬は安くても実質的なコストは高いというケースはよくありますので・・・
詳しくは下記記事をご覧ください。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)やつみたてNISAなどで投資信託を選びときに実績や手数料、信託報酬を目安にされる方は多いと思います。特に信託報酬は儲かっても儲からなくても掛かってきますので投資をするときにとても重要なファクタ[…]
eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型)なんてのも登場予定
また、こんな商品も登場します。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)です。
これはその名前のとおり、日本の株式、先進国株式(日本除く)、新興国株を3均等で買うというインデックスファンドです。
今までいろんな均等商品がでてきましたがこのパターンははじめてかもしれません。。。
個人的には日本の株はあまり期待していませんのでないかな・・・って思いますが
株式のみに投資したくて日本も入れたい方にはよい選択肢なのかもしれません。
こちらもおそらくつみたてNISAに登場すると思いますのでそのときにもう少し詳しく見ていきましょう。
信託報酬は0.142%(税抜き)でeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と同様になっています。
まとめ
今回はeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)がつみたてNISAに登場したお話でした。
信託報酬も非常に安く、今までつみたてNISAの本命投資信託の1つであった「野村つみたて外国株投信」が霞んでしまった感が否めません。
今度野村がどう対応してくるのか期待したいところですね。
また、出遅れている他の投資信託の会社も頑張って欲しいところ。
このままならばつみたてNISAのインデックスファンドはeMAXIS Slimの独壇場となりそうな感じになってきましたね。
その他おすすめのつみたてNISA向け投資信託はこちらをご覧ください。
つみたてNISA(積立NISA)の取扱商品が各社続々でてきています。特にSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券あたりはかなりの充実度です。また、商品数こそ少ないですが大和証券や野村證券、日本郵便もなかなかよいツボをつ[…]
今のところ、つみたてNISAでeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が買えるのはSBI証券だけのようです。
読んでいただきありがとうございました。
eMAXIS Slimシリーズについてはこちらの記事も御覧ください。
先日、だいぶ前に申し込んでおいたSBI証券のiDeCoのセレクトプランへの変更が終わり、IDが届きました。そこでiDeCoの購入商品を選択していたのですが、その際にあらためて感じたのが「eMAXIS Slimシリーズ(イーマクシスス[…]