MENU

10年前に100万円投資していたら今いくら?ビットコイン・エヌビディア・アップル株、金などを徹底比較【2025年最新】

当ページのリンクには広告が含まれている場合がございます。
10年前に100万円投資していたら今いくら?ビットコイン・エヌビディア・アップル株、金などを徹底比較【2025年最新】

「あの時、買っておけばよかった」「あの時、売らなければよかった」

投資家として20年以上市場を見てきましたが、この言葉を何度耳にしたかわかりません。

私も一時期投資をしていた「フジクラ」で「あの時、売らなければよかった」と言っちゃいましたね笑

今回は、2015年10月31日に100万円を投資していたとして、2025年10月31日時点でどれだけのリターンが得られたかを、実際のデータに基づいて検証していきます。

インフレの影響もありますので、とりあえず「銀行預金」は厳しいというのもわかっていただけると思います。

目次

一目でわかる「まとめ表」

先に結論となる各指標と、10年で上がった代表的な個別株、暗号資産の10年の推移のまとめ表からみていきましょう。

2015/10末→2025/10/31、100万円スタート(円換算・配当除外)

カテゴリ対象10年の倍率(概算)100万円がいま(概算)
世界株の平均全世界株(ACWI/VTの価格目安)約3.8倍(円換算)約380万円
米国株の代表S&P500(価格)約4.2倍(円換算)約420万円
日本株の代表日経平均(価格)約2.75倍約275万円
コモディティ金(ゴールド)(USD/oz)約4.5倍(円換算)約447万円
無リスク資産銀行預金(普通)約1.00〜1.02倍約100〜102万円
暗号資産ビットコイン(BTC)約440(円換算)約4億4,400万円
暗号資産イーサリアム(ETH)約5,500倍(円換算)約55億円
個別株(米)AAPL約11.5倍(円換算)約1,155万円
NVDA約374倍(円換算)約3億7,400万円
TSLA約42.2倍(円換算)約4,220万円
MSFT約14.4倍(円換算)約1,440万円
AMZN約9.95倍(円換算)約995万円
META約8.16倍(円換算)約816万円
ASML約16.8倍(円換算)約1,680万円
TSM約21.5倍(円換算)約2,151万円
日本個別ディスコ約12倍約1,200万円
アドバンテスト約12倍約1,200万円
フジクラ約32倍約3,200万円

ここ10年で一番大きく伸びたのは暗号資産のイーサリアム(ETH)で5,500倍になっています。

10年前に100万円投資をしていただけで約55億円。

夢がありますね。

ちょうど2014年にビットフライヤーやコインチェックなどの国内初の取引所が続々登場していますので、2015年時点で買った方はそれなりにいたと思われます。

ただし、暗号資産(当時は仮想通貨)は無価値になっているものもたくさんありますし、マイナス80%級の下落も複数回ありましたので、そのまま持っていられた方がどれだけいるのかはわかりませんが・・・

株だとエヌビディアが最強でした。

10年前はパソコンやゲーム機にのるGPUを作っている会社くらいのイメージしかありませんでしたからね。

昔を知っている人ほど買えなかったですね。。。

この10年は世界の株が全体的に上がっており、オールカントリーでも3.8倍くらいになっているんですよ。

世界の“指数”はどれくらい増えた?

次に指数をそれぞれみていきましょう。

全世界株(ACWI/VTの価格目安)

全世界株は10年前から価格ベースでおおむね3.0倍(USD)

円換算では約3.8倍

理由はシンプルで、米国の比率が高い(米大型テックの寄与が大きい)+円安が効いたためです。

S&P500(米国株の“心臓”)

S&P500の指数価格は約3.29倍(USD)

円換算で約4.2倍

AI・クラウド・半導体の稼ぐ力が、指数の中身を押し上げた10年でした。

日経平均(日本株の代表)

日経平均は約2.75倍

半導体装置・自動車・商社などがけん引。

円換算の押し上げはない(円建て指数のため)。

金(ゴールド)

最近大きく上がっている金は10年前から見ると約3.5倍(USD)、円換算で約4.5倍

インフレ・地政学・通貨分散の受け皿として機能。

株と“同時に下がりにくい”特性が長期分散で効きます。

銀行預金(普通)

銀行預金だけの人は約1.00〜1.02倍とほとんど増えていません。

10年の大半が金利0.001%水準でしたからね・・・

直近は引き上げの動きがあるものの、10年トータルでは誤差レベルです。

個別株(米)、暗号資産:この10年の主役たち

次にアメリカ株、暗号資産です。

なお、算法は価格倍率(2025/2015)× 為替倍率(約1.276) × 100万円。配当は除外しています。

アップル(AAPL)

アップルは約11.5倍(円換算) → 100万円→約1,155万円

iPhoneエコシステム+自社株買いの王道の複利で伸びています。

2015年当時はすでにiPhone6が大ヒットしていた状況です。

そこからでもここまで増えるんです。

アップルはiPhoneが出る前(2007年6月発売)に投資をしたら、さらにすごいことになっていましたね。

エヌビディア(NVDA)

ここ数年の主役は間違いなくエヌビディアでしょう。

約374倍 → 約3億7,400万円

AI半導体のど真ん中企業。

前述したように10年前はパソコンやゲーム機にのるGPUを作っている会社くらいのイメージしかありませんでした。

しかし、ディープラーニングの研究者たちがエヌビディアのGPUがAI計算に最適であることを発見し、従来はゲーム用だったGPUが、突如AI開発の必須ツールとなったのです。

大化けした瞬間ですね。

売上・利益・需給が同時に拡大しています。

テスラ(TSLA)

テスラも大きく伸びています。

約42.2倍 → 約4,220万円

2015年当時、テスラはまだ赤字企業でした。「Model S」は販売されていましたが、生産台数は限定的で、「電気自動車は本当に普及するのか」という懐疑的な見方が支配的でした。

それが日本でも走っているのをよく見かけるほど普及するという大成長。

マイクロソフト(MSFT)

10年前の時点ですでに世界一企業であったマイクロソフトも約14.4倍 → 約1,440万円となっています。

Azure×生成AIで収益の厚みが増した10年です。

アマゾン(AMZN)

Amazonも約9.95倍 → 約995万円

ECに加えAWSが本体の“エンジン”となっています。

メタ(META)

10年前当時は社名がフェイスブックだったメタは約8.16倍 → 約816万円

メタバース大失敗の逆風期(2022年)を経て広告×AIで再加速しています。

ASML

ASMLはオランダの半導体メーカー約16.8倍 → 約1,680万円となっています。

露光装置の寡占

技術優位と価格決定力が継続しています。

TSMC(TSM)

台湾のTSMCは約21.5倍 → 約2,151万円

先端ロジックの量産中核

AIサーバ需要の直撃組となっています。

ビットコイン

2015年10月31日時点のビットコイン価格は、約3万8,000円でした。

2025年10月31日時点のビットコイン価格を1BTC=約1,680万円

100万円投資をしていれば約4億4,000万円となっています。

当時のビットコインを取り巻く環境は、現在とは大きく異なっていました。

2014年に日本の大手取引所「マウントゴックス」が経営破綻し、約85万BTCが消失する事件が発生したばかりでした。

この事件により、暗号資産全体への信頼が大きく揺らいでいた時期です。

この時期に買えた人はすごいですね・・・

イーサリアム

イーサリアムは2015年7月30日に正式ローンチされました。初期価格は約1ドル程度(当時の為替レートで約120円)でした。

2015年10月31日時点で108円くらい。

2025年10月31日時点のイーサリアム価格を1ETH=約59万円

5,500倍なんですよ。

日本株の“勝ち筋”:装置・部材の寡占

次は日本株です。

ディスコ/アドバンテスト

日本株でここ10年で強かったのはここ直近の伸びが大きいですが、半導体関連です。

前工程・後工程・検査の要となる装置で世界上位

約3.5〜12倍のレンジ。指数を上回る伸びとなっています。

フジクラ(5803)

ここ数年で最も伸びているのがフジクラ

約32倍 → 約3,212万円(概算)。

最大手ではありましたが、電線というかなり地味な分野で株価も安かったのですが、光ファイバー(データセンター配線)がAI投資ブームで再評価され化けました。

私も第二種電気工事の勉強をしていたときに電線不足の話をきいて買っていたんですよ・・・

そこそこの儲けで売ってしまったのが悔やまれます。

あわせて読みたい
家のメンテのために第二種電気工事士の資格を取得しようと思います。 昨年、家を新築しました。 そのため、契約までの間も含めて、住宅についてかなり学んできました。 その過程で興味が出てきた資格があります。 第二種電気工事士です。 ...

どうしてこんな差がついた?(やさしく要点)

今回は大きく上がった株を紹介していますが、中にはほとんど10年前と変わっていないか下がっている株もあります。

どこで差がついたのでしょうか?

1) 企業の“稼ぐ力”が変わった

AI・クラウド・スマホの現金創出力が10年で段違いに。

これが大きかったですね。

それらに絡んだ株は総じて上がっています。

指数も勝者の比率が自動的に高まるため、勝ち組の牽引が効きました。

2) 為替が“見えない追い風”になった

また、日本人からすると米ドル資産は円安で円換算リターンが上乗せされています。

逆に、これから円高に振れれば逆風になりますのでお気をつけください。

3) 分散の効き方

全世界株やS&P500は負けにくさ”が強み。

対して個別株は当たれば指数を大きく上回るが、外すと大きく負ける。

コア(広い指数)+サテライト(テーマ/個別)の二刀流が現実解かもしれません。

まとめ:過去から学び、未来に活かす

今回は「10年前に100万円投資していたら今いくら?ビットコイン・エヌビディア・アップル株、金などを徹底比較【2025年最新】」と題して10年前と比較したらどれだけになっていたのかをみてきました。

「10年前に買っておけばよかった」という後悔は、誰もが持つ感情です。

しかし、過去は変えられません。

重要なのは、過去の事例から教訓を学び、今後の投資判断に活かすことです。

10年前の投資機会を逃したことを後悔するのではなく、「今後10年間で成長する分野はどこか」を考える材料としてくださいね。

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
にほんブログ村
記事が参考になりましたらシェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次