「学割目当てで放送大学などの通信制大学に入るってどうなの?」
ここ数年、X(旧Twitter)やブログを見ていると、こうした話題がかなり増えています。
結論から言うと、
- 制度上は「学割目当てで入学」もルールには反していません。
- ただし、あくまで大学は「学ぶ場」です。学割はオマケ、学びが本体くらいに考えた方が、トータルでは得をしやすいです。
この記事では、放送大学を中心に、
- 放送大学の学費と最低限のコスト
- 放送大学の学割一覧イメージ
- 学割で元を取るシミュレーション
- 「やってよかったケース」「やめておいた方がいいケース」
を、整理していきます。
放送大学とは何か|通信制で学べる国立大学
放送大学は、テレビ・ラジオ・インターネット配信を使って学ぶ国の認可を受けた正規の大学です。
通学の必要がほとんどなく、テレビやインターネットを通じて授業を受講できる通信制大学として知られています。
1983年に設立され、現在では全国に学習センターを展開し、約9万人の学生が在籍しています。
放送大学の正式な学位と社会的認知
放送大学を卒業すると、文部科学省が認める正式な学士(教養)の学位を取得できます。
この点が重要で、正規の大学として認可されているからこそ、様々な学割サービスの対象となるのです。
通信制であっても、一般的な大学と同等の扱いを受けることができます。
放送大学の基本スペックと学費
教養学部のみですが、コースは「生活と福祉」「心理と教育」「社会と産業」「人間と文化」「情報」「自然と環境」などに分かれています。
学費はざっくり言うと次の二本立てです。
- 入学料
- 全科履修生:24,000円
- 授業料
- 1単位あたり6,000円(放送授業の場合)
- 1科目2単位が多いので、1科目12,000円が目安
大学卒業までに必要な学費は、入学料24,000円+124単位ぶんの授業料で約77万円とされています。
「卒業までは目指さない、身分だけ欲しい」という人でも、入学料+最低限の授業料は必ずかかる点は押さえておきましょう。
学生区分と在籍期間
放送大学には大きく分けて次の3つの学生種があります。
- 全科履修生:最長10年在籍、入学料24,000円
- 選科履修生:在籍1年、入学料9,000円
- 科目履修生:在籍6か月(1学期)、入学料7,000円
「学割をフル活用したい」「長く学生の身分を持っていたい」という場合は、全科履修生で入るのが基本になります。
学割の対象を「全科履修生」に限定しているサービスもあるためです。
また、全科履修生は最長10年間在籍可能と長期でじっくり学びたい社会人には相性が良い仕組みです
逆に言えば最長10年間「学生」という身分を保持することが可能ってことです。
放送大学に入ると手に入るもの
放送大学に入学すると、学費以外に次のような「権利」が手に入ります。
- 学生証(多くの学割はこの提示が前提)
- 大学ドメインのメールアドレス(例:○○@campus.ouj.ac.jp など)
- 学習センターの自習室、図書室の利用
- 面接授業(スクーリング)やオンライン授業への参加
この「学生証+大学メールアドレス」のセットがあるかどうかで、使える学割の幅が大きく変わってきます。
放送大学の学割一覧イメージ:どんな学割が使えるのか
ここでは、実際に放送大学生が利用している代表的な学割をジャンル別に整理します。
学割の条件や内容は変わることがあるため、最終的には各サービス公式ページで最新情報をチェックしてください。
公共交通機関の学割(JR・バスなど)
放送大学でも、条件を満たせばJRなどの学割切符が利用できます。
ポイントは次のような点です。
- 放送大学から「学生・生徒旅客運賃割引証(いわゆる学割証)」を発行してもらう
- 利用目的は、面接授業(スクーリング)や単位認定試験など、学習に必要な移動に限られる
- 通勤に使う定期券には使えない
- 旅行・帰省など「学習と関係ない移動」には使えない
「放送大学に入れば新幹線がいつでも学割」と思っていると、ここでズレが出ます。
あくまで「授業や試験のための移動」を支援する制度であり、旅行用の割引きっぷではないことに注意が必要です。
サブスク系サービスの学割:Prime Student など
学割を語るうえで外せないのが、AmazonのPrime Studentです。
2025年時点の料金は次の通りです。
- 通常のAmazonプライム:年額5,900円、月額600円
- Prime Student:年額2,950円、月額300円(約半額)
放送大学生でも条件を満たせばPrime Studentの対象となり、実際に活用している方のレポートも多数あります。
他にも、YouTube Premium や動画配信サービス、音楽配信サービスなど、学生向け料金を用意しているサブスクは多くあります。
放送大学のような通信制大学でも学生証とメールアドレスがあれば対象となるものが多いため、一覧でチェックしておく価値があります。
ソフトウェア・クラウドサービスの学割:Microsoft・Adobe・Maxon ほか
学割のインパクトが大きいのが、ソフトウェア系のアカデミックライセンスです。
代表例としては、
- Microsoft 365(Office)
- 放送大学生は「ウチダのOffice学割」などを通じて割安で利用できると案内されています。ウチダのOffice学割を利用すると、Microsoft 365 Personalを年間7,480円で利用できます。通常版が年間12,984円であることを考えると、年間5,504円の節約になります。
- Adobe Creative Cloud
- 一般価格:月額6,248円
- 学割価格:初年度月額2,178円、次年度以降3,278円(いずれも税込)
- 年間では4万円以上の差が出ることもあります(6,248円−2,178円=4,070円、4,070円×12か月=48,840円)。
- Maxon Oneなどクリエイティブ系ソフト
- 教育ライセンスでは通常価格から大幅割引(9割以上オフ)になるケースも紹介されています。
「AdobeとOfficeだけで元が取れた」というブログ記事もあり、クリエイティブ系の仕事や副業をしている方ほど恩恵が大きくなります。
ハードウェア・ガジェットの学割:Apple など
ハードウェアでも、「学生・教職員向けストア」を用意しているメーカーがあります。代表的なのがApple Store for Educationです。
MacやiPadが通常価格から数%〜1割程度安くなるケースがあり、20万円のMacBookを購入すれば、2万円前後の差がつくこともあります。
「今後数年以内にPCやタブレットを買い替える予定があるかどうか」は、学割目当て入学の損得を分ける大きなポイントになります。
学生向けのセールなんかもあるんですよ。

日常生活の学割:映画館・美術館・NHK受信料など
社会人でも利用しやすい学割としては、次のようなものがあります。
- 映画館・美術館・博物館などの学生料金
- ネットカフェやカラオケ、ホテルなどの学生割引プラン
- 条件を満たせば、NHK受信料の学生免除や家族割引が使えるケースもあり(ただし、ひとり暮らし・別契約など細かな条件があるため要確認)。
一つ一つは数百円〜数千円の世界ですが、「映画が年間何本」「美術館にどれくらい行くか」といった日常の行動量によって、効き方が変わってきます。
学割目当て入学のメリット
次に学割目当ての入学メリットについて考えて見ましょう。
年齢に関係なく使える学割が多い
携帯電話の「学割」などは、22歳以下など年齢制限がついていることが多く、社会人になってからは対象外になりがちです。
一方で、Prime StudentやAdobeなどの学生向けサービスは、「大学生であること」が条件で、年齢制限を設けていないケースも少なくありません。
その意味で、放送大学など通信制大学は、
- 30代・40代・50代でも
- 正規の学生として
- 年齢制限のない学割を活用できる
という点で、節約志向の社会人には魅力的な選択肢になっています。
特にAdobeなど高額なサービスを利用するならそれだけでも十分元が取れてしまうレベルでオトクなのです。
働きながら学び直しがしやすい
放送大学はオンライン授業や録画視聴を前提にしており、仕事や家事のスキマ時間に学べるよう設計されています。
「学割がきっかけだったけれど、気づいたら勉強自体が楽しくなっていた」という声も多く、学び直しブームとも相性が良い大学です。
税制メリット(勤労学生控除)の可能性
条件を満たせば、放送大学などに在籍することで勤労学生控除の対象となり、所得税・住民税が軽くなる場合もあります。
ただし、
- 勤労学生控除には収入要件・在学要件がある
- 会社員の場合は年末調整の手続きが必要
- 個人事業主等なら確定申告での申請が必要
など、少し複雑な条件が絡みます。ここは税務署や税理士に確認しながら慎重に判断したいところです。
注意点・デメリット:学割だけを追いかけると危険な理由
次にデメリットです。
放送大学のルールと学割証の利用条件
先ほども触れた通り、放送大学の学割証(JRなどの旅客運賃割引証)には厳格な利用条件があります。
- 面接授業・単位認定試験など就学に必要な往復に限られる
- 通勤や私用旅行には使えない
- 不正利用が発覚すると、学割証の発行停止や処分の対象になり得る
「制度のスキを突いて安く移動しよう」という発想で使うと、一気にリスクが高まります。
「学割乞食」的な使い方が抱えるリスク
ネット上には、「いかに安く学生身分を維持して学割を使い倒すか」というライフハック記事も少なからずあります。
たしかにルールの範囲内であれば合法ですが、
- 学割を使うためだけに不要なモノやサービスまで契約してしまう
- 実質的には勉強をほとんどしておらず、単位も取らない
- 「割引ありき」で物事を判断するクセがつく
といった落とし穴もあります。
「学割を使って支出を減らす」のか、それとも「学割を理由に新しい支出を増やしているだけなのか」を冷静に切り分けることをおすすめします。
時間コスト・心理的コストも見逃せない
放送大学は通信制とはいえ、きちんと学ぼうとすると、
- 毎週の講義動画の視聴
- レポートや小テスト
- 学期末の単位認定試験
など、まとまった時間と気力が必要です。
「仕事も忙しいのに、試験前になるとずっとモヤモヤする」という声もあり、学割目当てでも心のどこかで「勉強しなきゃ」とプレッシャーを感じる方は多いです。
学割で年間数万円得をしても、その裏で睡眠時間や家族との時間を削ってストレスを抱えるようでは、本末転倒になりかねません。
放送大学以外の通信制大学の選択肢
次に放送大学以外の通信制大学について見ていきましょう。
「放送大学 学割」「放送大学 学割一覧」で検索している方の多くは、「とにかく安く大学生の身分を手に入れて学割で元を取りたい」というニーズと、「せっかくならブランド力のある通信制大学(慶應・中央・法政)も気になる」というニーズを両方お持ちのことが多いです。
そこでここでは、放送大学とあわせて名前の挙がりやすい
- 慶應義塾大学 通信教育課程(いわゆる「慶應通信」)
- 中央大学 法学部 通信教育課程
- 法政大学 通信教育部
この3校の特徴と学割まわりを、学費と「学割で元を取る」という視点から整理しておきます。
放送大学:学費77万円前後+各種学割でコスパ重視
放送大学は、科目ごとの授業料が
- 放送授業(2単位) 1科目12,000円
- 面接授業 1科目6,000円
と決まっており、入学料を含めても、卒業までに必要な学費はおおよそ77万円前後と案内されています。
全科履修生として在籍すれば、正式な大学生として学生証が発行され、
- 各種学割(映画館・美術館・ソフトウェア等)の利用
- 条件を満たす場合のJR・私鉄・バスの学割(学習センター等に通学する場合など)
が認められています。
放送大学のポイントは、学費が安く、履修科目数に応じて支払いが増える仕組みということです。
「学割で元を取る」以前に、「そもそもの学費が抑えられている」ため、
- 学割目当てで入学したとしてもダメージが小さい
- 途中で学びが楽しくなり、本気で卒業を目指しても家計への負担がまだ小さい
という意味で、リスクが低い選択肢といえます。
慶應義塾大学 通信教育課程:ブランド力は抜群だが、学費は放送大学の数倍
慶應通信は、文学部・経済学部・法学部などで学べる老舗の通信制大学です。
正科生の学費は、目安として
- 初年度:合計約22万円(入学検定料2万円+入学金3万円+在籍基本料3万円+授業料14万円)
- 2年目以降:年額17万円(在籍基本料3万円+授業料14万円)
と公表されています。
スクーリングやメディア授業を含めた卒業までの学費シミュレーションでは、在籍年数や受講スタイルにもよりますが、
- 総額130万円〜200万円台
というケースが公式サイトでも示されています。
また、慶應通信の正科生には学生証が発行され、
- JR学割証(片道100km以上の乗車券が2割引)
- スクーリング参加時などに通学定期券購入のための証明書
などが発行されると案内されています。
ここで大事なのは、
- 学割はあくまで「学習のための移動」に限定されている
- 通信制だからといって、1年中好きな区間で通学定期を買えるわけではない
という点です。
慶應のブランド力や、卒業したときのインパクトは非常に大きい一方で、
「学割で元を取る」観点だけで見ると、放送大学の何倍もの学費をかけていることになります。
もし慶應通信を選ぶなら、
- 学割目当て「だけ」ではなく
- 「慶應の学位を取りたい」「教養をしっかり身につけたい」
という本気の学びがセットでないと、プロスペクト理論でいう「損失の痛み」が後からじわじわ効いてきます。
中央大学 法学部 通信教育課程:法学に特化した通信制+必要十分な学割
中央大学の通信教育課程は、法学部に特化した通信制で、司法書士・行政書士など法律系資格を目指す社会人に人気があります。
正科生の学費の目安は、
- 入学検定料:1万円
- 入学金:2万円
- 基本授業料:年額8万円(2025年度)※2026年度入学以降は9万円に改定予定
などと案内されています。
スクーリングを最小限に抑えたモデルケースでは、3年次編入・2年間で卒業した場合の在学費用が27万3千円程度とされています。
もちろん、在学年数やスクーリングの取り方によって総額は変わります。
中央大学の通信でも、正科生には学生証が発行され、
- JRの「学生割引証」(片道100km超で運賃2割引)
- 夏期スクーリングを通期で受講する場合などに限った「通学証明書」発行 → 通学定期券の購入が可能
といった扱いになっています。
つまり、中央大学も
- 法学を本気で学ぶついでに、必要な範囲で学割が使える
というイメージで、
「通勤定期代を浮かせるために入る」といった使い方は制度上も想定されていません。
放送大学と比べると、法律一本に絞って学びたい人向けの専門性重視タイプと言えるでしょう。
法政大学 通信教育部:複数学部で学べて、学割も放送大学に近いイメージ
法政大学の通信教育部は、
- 法学部 法律学科
- 文学部(日本文学・史学・地理学)
- 経済学部(経済学科・商業学科)
など、複数学部を持つ総合型の通信制大学です。
正科生1年次入学の学費の目安は、
- 選考料:1万円
- 入学金:3万円
- 教育費:8万円
で、初年度合計12万円、次年度以降は年額8万円という構成になっています。
卒業までの総額は、在学年数やスクーリングの取り方にもよりますが、概ね数十万円〜100万円弱のレンジに収まるケースが多いと案内されています。
学割まわりについては、法政の通信教育部でも、
- 正科生には学生証が発行される
- スクーリング・単位修得試験・卒業論文面接など、大学が定めた行事に参加する場合に、JRの学割証を発行(片道100km以上区間で2割引)
- 市ヶ谷キャンパスでの対面スクーリング参加時には、期間限定で通学定期購入のための「通学証明書」を発行
とされています。
このあたりの扱いは、放送大学や慶應・中央とかなり似ていると思っていただいて大きなズレはありません。
「学割で元を取る」観点から4校をざっくり比較すると
学費と学割の「元を取る」という観点で、4校をざっくり整理すると次のようなイメージになります。
学費の重さと、学割で元を取るハードル
- 放送大学
卒業まで約77万円。学費が安く、学割で多少得をしなくても「学びそのもので元が取れる」バランス。 - 法政通信
初年度12万円、以降8万円程度と、私大通信の中では比較的抑えめ。学費総額も放送大学よりは高いものの、ブランド力や対面スクーリングも含めれば、学びと学割のバランスは悪くありません。 - 中央大学通信(法学部)
法律一本で行くなら学費も比較的現実的ですが、2年間で卒業するモデルケースでも27万円強+教科書代・交通費など。「学割だけで元を取る」という発想ではなく、法律・資格・キャリアアップ込みで考えてプラスになるかがポイントです。 - 慶應通信
初年度22万円、以降17万円/年に加え、スクーリング費なども含めると総額100万〜200万円台になるシミュレーションも。学割による交通費・映画館・各種サービスの割引だけでは、とても「元を取る」ことはできず、慶應の学位というリターンをどう評価するかが肝になります
学割の使いやすさ
4校とも共通しているのは、
- 正科生として在籍していれば学生証が発行される
- JR学割は「教育上必要な行事(スクーリング・試験など)」に限って、片道100km以上区間で2割引
- 通学定期は、スクーリング等で実際に通学する期間に限って通学証明書が出る
という点です。
つまり、どの大学を選んでも、
- 毎日の通勤を安くしたい
- プライベート旅行をずっと学割で行きたい
といった目的で使うことは制度上想定されていません。
あくまで「学問のための移動」に対しての割引であり、大学側もJR側もそこは明確に線を引いています。
どの大学を選ぶかは「学割」よりも「何を学びたいか」が決め手
ここまで見てきたように、「放送大学 学割」「学割元を取る」という観点で比較したとき、
- 純粋に学費の安さと学割のバランスだけを見れば放送大学が最有力
- 法政通信は「六大学ブランド+多彩な学部+そこそこ抑えた学費」
- 中央通信は「法学に一点集中したい人向け」
- 慶應通信は「学割」よりも「慶應の学位+三田会」というリターンをどう見るかが全て
という整理になります。
「学割で元を取るつもりで高い学費の通信制大学に入ったのに、ほとんど授業を取らずにやめてしまった」というケースは、学費の損失=強い後悔につながりやすいパターンですのでお気をつけください。
また、慶応大学、中央大学、法政大学の通信制は、かなり卒業率が低いので、学位目当てに入学してもちゃんと勉強しないと卒業できないことは知っておきましょう。
逆に言えばちゃんと勉強するつもりなら身のある大学生活となりそうです。
こんな人は相性が良い・こんな人はやめた方がいい
次に相性を考えてみましょう。
学割目当て入学と相性が良い人
次のような人は、放送大学など通信制大学に「学割も意識して入学する」のは十分アリだと思います。
- もともとAdobe・Office・Primeなどを一般料金で契約している
- 数年以内にMacやPC、タブレットの買い替えを予定している
- 映画や美術館などにもともとよく行く習慣がある
- データサイエンス・心理学・ビジネスなど、学びたいテーマが具体的にある
- 無理のない範囲で、毎学期1科目程度の学習時間なら確保できそう
このタイプの方は、
「学割で支出を抑えつつ、ちゃんと学びも楽しむ」
という形に持っていきやすく、学割と学びの両方で元が取れる可能性が高いです。
学割目当て入学をあまりおすすめしない人
逆に、次のような場合は慎重に考えた方がいいと感じます。
- そもそもAdobeなどの高額ソフトを使う予定がない
- Prime Studentのためだけに入学を検討している
- 映画・美術館などにもほとんど行かない
- 仕事・家庭が忙しく、勉強の時間がほぼ取れない
- 「学割乞食」という言葉に少しモヤッとしてしまう
この場合、放送大学の学費を払ってまで学生身分を維持する合理性はかなり薄くなります。
また、「学割があるから」という理由だけでモノやサービスを増やしてしまうと、トータルではかえって支出が膨らみやすくなります。
まとめ
放送大学の学割を目的とした入学は、利用するサービスによって費用対効果が大きく変わります。
高額な専門ソフトウェアを使用する方であれば、初年度から大幅なプラスとなり、学割目的の入学は極めて合理的な選択です。
さらに、学割という経済的メリット以外にも、実際に学びを得られること、学士号を取得できること、勤労学生控除が受けられる可能性があることなど、副次的な価値も存在します。
こうした総合的な価値を考慮すれば、学割目的での入学であっても十分に意義のある選択となるでしょう。
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