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アルファードなど高級車を“20代で乗りこなす”リアルな理由

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アルファードなど高級車を“20代で乗りこなす”リアルな理由

「最近、新型アルファードに乗る若者が増えた…」

そんな驚きを抱いたことはありませんか?

トヨタ アルファードはエントリーモデルの「X」で約510 万円から、プラグインハイブリット車「Executive Lounge」なら1,065 万円 からという堂々たるプライスです。

これはあくまで本体価格で他にオプションや税金なども加味されますのでもっと高くなります。

にもかかわらず、Z世代・30代前半の購入比率は年々上昇中。

その主役こそ残価設定ローン(残クレ)です。

新車販売の約3割が残クレ経由で、そのうち若年層が4割を占めるというデータもあります。

今回は残価設定ローンが“若者のアルファードブーム”を生む仕組みについて解説していきます。

目次

若者がアルファードなど高級車に手を伸ばす理由

まだ給料がそこまで高くない若者が高級車のアルファードなどに手を伸ばすのには理由があります。

主な理由は以下の通り。

・残価設定ローンの普及と低金利キャンペーン
・“月額スマホ化”したサブスク・リースの選択肢
・中古相場の値持ち+高リセールという資産価値
・SNS映え・ライフスタイル重視の価値観変化

特に大きいのが残価設定ローンの部分でしょう。

残価設定ローンとは?

まずは残価設定ローンについて解説しておきましょう。

残価設定ローンの仕組み

残価設定ローンは「3~7年後の下取り価格(=残価)」をあらかじめ差し引き、残りだけを分割で払う購入方法です。

たとえば車両価格540 万円・残価200 万円なら、返済対象は340 万円+金利だけ。

この金額なら普通の乗用車と同レベルの価格となります。

結果として月々の負担が通常ローンより大幅に下がりますね。

ポイントをまとめるとこんな感じ。

ポイント
・トヨタやホンダは0.9~1.9%の低金利キャンペーンを頻繁に実施
・車両返却・乗換え・残価一括払いの3つから満了時に選択
・走行距離・修復歴など条件を超えると残価精算が発生

残価設定ローンが若者に受ける理由

若者に残価設定ローン利用者が増えるのは以下の通り。

月額が家賃並み:後述の試算ではガソリンZグレードで6万円台となります。
ボーナス併用でさらに圧縮:額面年収400 万円台でも可決事例多数。
3~5年で最新モデルへ乗換えやすい:スマホ感覚のアップデート志向に合致。

スマホも残価設定ローンが各社提供しており、心理的な敷居が低くなっているのも大きいのかもしれませんね。

また、ディーラーによっては残価設定ローンにノルマがあるようで、現金一括で買いたくても一部残価設定ローンをお願いされたり、残価設定ローンにしないと売ってくれないなんてこともありますので注意が必要です。

アルファードを残クレで買うと月々いくら?

それではアルファードを残価設定ローンで買うといくら位になるのでしょう。

540万円、残価200万円の例

総額540万円の車両を5年ローンの場合と5年ローンで残価200万円で購入したものを比較したものが下記です。

項目通常ローン(5年/2.9%)残価設定ローン(5年/1.9%/残価40%)
車両価格5,400,000円同左
頭金540,000円(10%)同左
元金4,860,000円2,700,000円
月々返済(目安)約91,000円約57,000円
ボーナス加算(年2回各10万円)任意任意
満了時車両所有・売却自由①返却②残価200万円を一括 or 再ローン

※金利や残価率は販売店・グレードで変動。参考値です。

差額は月3万4千円、年間約40万円となります。

「予算+2万円ならアルファードに手が届く」という心理が、上位車種への“背伸び消費”を後押ししているわけです

残クレ以外の“手の届け方”

最近は残クレ以外も若者でも手が届く買い方があったりします。

方法特徴向く人
KINTO ONE(車サブスク)車両・税金・車検・保険コミコミ定額。途中乗換え可。維持費を一本化したい/任意保険等の手続きが面倒
リース(法人・個人)期間中は貸与物件。残価設定に似るが中途解約不可が多い。法人経費計上を優先/走行距離が読める
認定中古+通常ローン3年落ちでも300万円台から。値落ちが緩くリセール良好 初期費用を抑えたい/減価償却メリットを活用したい (詳細は後述の記事リンク)

KINTOは簡単に言えば個人向けのリースですね。

車検や保険も含まれていることからより気軽に注文できたりします。

こちらも返却を前提として残価設定となっていますので、残クレと仕組みは似ています。

少し残価設定ローンと比較すると割高感は否めませんが、その分維持費を一本化できるというメリットもあります。

KINTOの最新調査では「若者のクルマ離れを自覚」する都内Z世代が7割超に達する一方、次の保有形態の本命は依然“残価設定ローン”が最多という結果が出ていますね。

認定中古とくに登録済未使用車(むかしの新古車)などの買い方は個人的におすすめですが、アルファードは人気車種で品薄なので中古も高くあまり意味がないかもしれません。

残価設定ローンの落とし穴

今までの話だけだとお金があまりなくても高級車が買える残価設定ローンは魅力的に感じる方も多いでしょう。

しかし、落とし穴もあります。

走行距離制限

まずは走行距離制限です。

契約によって異なりますが、決まった走行距離を超えると超過1 kmあたり5円などの精算が発生するのです。

自分の車というよりも借りている車に近い契約形態ですから仕方ない部分もありますけどね。

自分がどのくらい走るのかをしっかり確認してプランを選択しましょう。

返却時の査定減

また、返却するときには当然ながら査定があります。

へこみ・社外エアロ・改造はマイナス評価となり追加での支払いが発生する可能性があります。

残価設定ローンではなく購入した車なら売却時に査定が悪くてももらえる金額が減るだけですが、残価設定ローンの場合は支払いが発生する可能性があることは知っておく必要がありますね。

また、修理費用をカバーする“残価補償特約”というのがあるケースもありますのでそちらも検討しましょう。

金利上昇リスク

期限が来てさらに継続でローンを組む場合は通常金利(3~5%)が適用されるケースが多いです。

つまり、想定していたよりも高くなるということもありえます。

保険料・燃費・自動車税

本体を買うのは残価設定ローンで行えますが、それ以外の費用は当然掛かってきます。

毎年自動車保険には加入する必要がありますし、自動車税もかかります。

車検も必要です。

それらが思いの外かかりますので事前に踏まえて検討しておく必要があるでしょう。

ライフイベントとの兼ね合い

若者の場合は結婚・住宅購入・教育費のピークと重なる年代となります。

ですから無理して高いクルマに乗ると後で大変になってしまう可能性も考慮入れておく必要があるでしょう。

特に住宅ローン審査前は借入残高と返済比率に要注意が必要です。

返済比率が高すぎると住宅ローンを組めなかったりします。

「中古で全額即償却」という発想も

残クレはキャッシュフロー重視ですが、法人経営者なら4年落ち中古を購入して節税するルートもあります。

当サイトの過去記事では、減価償却の具体的な計算例を紹介しています。若手個人事業主・副業フリーランスの方は必読です。

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アルファード購入を成功させる“3カ条”

この買い方をうまく成功させるためのポイントをみておきましょう。

総支払い額よりキャッシュフローを優先

月額+ボーナス払い<手取りの20%が目安です。

あまり背伸びしすぎないように気をつけましょう。

残価を“未来の自己資産”と誤解しない

返却すれば手元に残らず、再ローンなら追加金利が発生します。

アルファードは中古も高価格で推移していますので、通常に購入した場合はその部分が資産となります。

その差をしっかり意識しておきましょう。

車以外の投資を止めない

NISAなどで投資は継続しましょう。

まず優先すべきなのはお金が出ていくことではなく、お金を生む仕組みを作ることです。

投資は若いときから始めたほうがより複利が活かせます。

まとめ

今回は「アルファードなど高級車を“20代で乗りこなす”リアルな理由」と題して高級車を“20代で乗りこなすために残価設定ローンの話を見てきました。

高級車は家計にとって“負債”にも“広告・満足度を兼ねた資産”にもなり得ます。

残クレを賢く使い、維持費とライフプランを見える化すれば、20代でもアルファードは夢ではありません。

買い替えサイクル・投資とのバランスを取りながら、カーライフを楽しんでみてください。

背伸びしすぎには気をつけてくださいね。

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