投資法や手法は人それぞれたくさんの種類があります。そんな中、かなり昔から現在まで使われている手法にピラミッディングがあります。フランスの数学者・物理学者・
ピラミッディングは株式の世界の有名投資家ではアタリ前に使われている手法であったりします。大きく儲けるためには大変有効です。また、カジノなどでもよく使われている手法として有名です。
今回はそんなピラミッディングについて見ていきましょう。
ピラミッディングとは
ピラミッディングとは簡単に言えば「ピラミッド」のように買い増しの手法(建玉法)のことです。方法はいろいろなパターンがあります。
ちなみに似た考えにナンピンがあります。下手なナンピンスカンピンって格言にあるやつです。これとは全く違います。ナンピンは持ち株が下がった時に買い増しをして平均単価を下げる手法です。対してピラミッディングは利益がでている状況でさらに売らずに積み増していく手法です。逆の考えと言えば考えですね
スケールダウンピラミッディング(ピラミッド型)
ピラミッディングの中で最も定番なのがスケールダウンピラミッディングです。スケールダウンピラミッディングはミラミッドのように買い増しの量を値上がりするにつれて徐々に減らしながら、全体的なポジションは次第に増やしていく方法です。
例えば株を1000株買うとしたら1回目は500株、2回目は300株、3回目は200株と複数回に分けて購入し、値上がりするごとに購入株数を減らしながら、当初目的としていた予定株数に近づけていくのです。
1回目は打診買い。つまり様子見の状況ですね。相場に入らないとわからない感覚を実際にお金を入れることで探ります。
予想がハズレれば買い増しをするのではなく損切りします。
はじめから1000株買っている場合と比較してリスクは少なくなるのがわかると思います。
予想どうり値上がりすれば売りたくなるかもしれませんが、まだ上がると思えば売らずにさらに買い増しをします
2回目も同じです。300株買い増しして合計800株となっています。ここでも同様に予想どうり行かなければ買い増しはせず、撤退をします。1回目の買い分で利益がでているはずですから利確(損切り)します。
それを繰り返していくのです。ただし、買い増しの量は上に行けば行くほど減らしていくのです。
ウィリアム・ギャンの場合
有名投資家でテクニカル分析の始祖とも呼ばれるウィリアム・ギャンもこの手法を使っていました。
下記のギャンの28のルールの中にはピラミッディングに言及しています。
20条 ピラミッディングのタイミング
買い増しのタイミングは「上値抵抗線」を上回ってから
売り増しのタイミングは「下値抵抗線」を下回ってから
当たり前といえば当たり前ですが抵抗線を意識することが重要な手法ですね。
21条 ピラミッディングの銘柄選択
買い増は強い上昇トレンドの銘柄
売り増は強い下降トレンドの銘柄
こちらも当たり前といえば当たり前ですが強いトレンドがある場合のみこの手法を使おうってことです。
失敗例:ウィリアム・オニール
私もかなり影響を受けているウィリアム・オニール氏は実はこのピラミッディングで大失敗して利益がゼロになった経験があります。
損切ラインが甘かったのが原因として認めています。
詳しくは下記の書籍を御覧ください。成長株投資なら最強本の一つだと思います。
イコールポジションピラミッディング(長方形型)
2つ目のやり方はイコールポジションピラミッディングです。これはピラミッド型ではなく長方形型に積み増す方法です。つまり、同じだけポジションを積みましていくのです。
例えば株を900株買うとしたら1回目は300株、2回目は300株、3回目は300株と複数回に分けて購入します。
他の考え方はスケールダウンピラミッディングと同じです。ちなみにこの手法は有名個人投資家のcisさんが使っているとして有名ですね。ちなみに私はcisさんとお会いしたことがあります(笑)当時はまだ有名ではなかったですけどね。
リフレクティングピラミッディング(反射型ピラミッド)
3つ目の方法はリフレクティングピラミッディングです。リフレクティングピラミッディングは反射型ピラミッド方式とも呼ばれ前半と後半に分けて前半では積み増す量を徐々に減らし後半では全体の量を次第に減らしていく手法です。リフレクティングピラミッディングの場合には事前に上昇や下落の幅を予想しておく必要があります。その幅に達した時点で利益を徐々に確定していく手法です。
例えば株を1000株買うとしたら1回目は500株、2回目は300株、3回目は200株と複数回に分けて購入し、値上がりするごとに購入株数を減らしながら、当初目的としていた予定株数に近づけていくのです。そしてそこからは値上がりする都度1回目200株を売却、2回目は300株、3回目は500株と売却しポジションを減らしていく感じです。
スケールダウンピラミッディングに利益確定のタイミングをつけた手法って感じですね。
インバーテッドピラミッディング(逆ピラミッド)
最後はインバーテッドピラミッディングです。これはスケールダウンピラミッディングの逆の手法です。逆ミラミッドのように買い増しの量を値上がりするにつれて徐々に増やしながら、全体的なポジションは次第にどんどん増やしていく方法です。
この手法は儲かればリターンは大きいですが、リスクもかなり大きいためおすすめはできない手法ですね。
逆指値を設定しよう
どの手法でも同じですが押さえておきたいのが逆指値を設定することです。当然ですが上がり続ける株はありません。上に行けば行くほど落ちる可能性は高くなります。そのためある程度の位置で逆指値は入れておきましょう。
もちろん自分で様子を見ながら売却指示をしても構いませんが、自分でいざという時に売ろうとしても心理が邪魔をして売れなくなるケースもありますので逆指値の設定がおすすめです。
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逆指値を入れる金額は考え方しだいですが、一般的には買い増しした金額の辺りです。ただし、最近は逆指値を発動させるための値動きというのも増えているように感じますのでそのちょっと下とかに設定するのもありかもしれませんね。
まとめ
今回は「大きく儲けるための基本的な投資手法【ピラミッディング】をマスターしよう。」と題してピラミッディングについてみてきました。
この手法はいろいろなところで使われていますし効果的な方法ですかからぜひマスターしてみてくださいね。
資金管理についてはこちらの記事も合わせて御覧くださいね。
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