7月12日に東証マザーズに新規上場しますソウルドアウトの財務分析をしてみたいと思います。
ソウルドアウトが上場する7月12日はSYSホールディングス、ツナグ・ソリューションズ.gamewithの上場する6月30日と少し間が会いているのはプラスに働きそうですね。
ソウルドアウト7月12日上場
一方で北朝鮮問題やトランプ関連などで一気に地合が悪くなる可能性もはらんでいます。
なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。
ソウルドアウトのビジネスモデル
ソウルドアウトの内容は地方及び中堅・中小企業向けネットビジネス支援事業(Webマーケティング、HR、IT化領域を支援するサービスの提供)となっていいます。
どうやらネットビジネスの支援企業のようです。
WEBマーケティング支援、HR支援、IT化支援を3つの柱としています。
ネット広告のコンサルティング企業と言った感じですね。
また、自社運営サービスとしてLISKUL(リスクル)(オウンドメディア)
ATOM(ネット広告の一元管理ツール)
Draft(WEBマーケティング専門家マッチングサービス)
ジッセン(WEBマーケティング人材の紹介、教育研修のサポート)
を運営しています。
出所:ソウルドアウト目論見書
正直、私の理解力が足りないのか目論見書を読んでいてもなんの会社なのか、強みはどこにあるのかがなんかぼんやりとしかみえてこないです・・・・
親会社オプトホールディングスがバックに居ることはある意味強みかもしれませんが・・・
ソウルドアウトの収益性
売上高総利益率
次に粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。
売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。
27年度23.45%
28年度27.61%
と少し良化していますね。
業界的にみてこんなもんだな。ってレベルです。
売上高営業利益率
次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。
27年度 3.43%
28年度 5.75%
とこちらも少し良化しています。
しかし、販売費及び一般管理費がかなり増えているのは気になるところです。
これは上場前によくありますが、上場のための費用が嵩んでいるという可能性が高そうです。
売上高経常利益率
次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。
27年度 3.47%
28年度 5.75%
こちらも売上高営業利益率と同様に改善しています。
上場前によくあるお化粧的な特別利益はないのは好感がもてますね。
売上伸び率
次に売上の伸びをみてみます。
27年度 3.56%(連結前)
28年度 9.85%(連結後)
売上の伸びはそれほど大きくないようです。
27年度からは子会社が加わっています。
自己資本利益率(ROE)
27年度 17.55%
28年度 24.88%
利益が改善したことによりROEは大きく良くなっています。
この水準はよいレベルです。
収益性まとめ
売上の伸びはイマイチですが利益は良化傾向です。
今後の伸びはそれほど期待できないかもしれませんね。
しかし、安定してそうなところはあります。
ソウルドアウトの安全性
自己資本比率
総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?
27年 40.92%
28年 53.26%
良化していますし、かなり高い数字です。
この数字なら問題はありません。
むしろ良いレベルです。
上場でこのあたりの数字はさらによくなる可能性が高いです。
流動比率
次に短期的な支払能力をみる流動比率です。
27年 109.21%
28年 115.25%
となっています。100%が安全性の目安ですからそこそこレベルですね、
流動資産に占める現金比率はあまり高くなく売掛金が多くを占めています。
そのため売掛金の中身はちょっと気になりますね。
キャッシュフロー
キャッシュフローは営業活動がプラスとなっています。
投資活動と財務活動がマイナスとなっています。
キャッシュが回りながら投資、借入の返済ににまわしていてお金も残るという非常に良い状況と言えます。
安全性まとめ
安全性は高いです。
また、このあたりの指標は上場することで更に改善しますので当面の資金繰り等で問題は起きにくいと想定されます。
ソウルドアウトの株価
PER、PBR
双方とも同業と比べても悪くありません。
少し割安なくらいです。
ただ氣になる点として売上があまり伸びていなく成長性がITベンチャーの割によくはありません。
親会社のオプトホールディングスがバックにいるので安定感はありますが。
ITベンチャーととらえるとちょっと感じはちがうかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はソウルドアウトの財務を中心に分析してみました。
次回は初値予想をしてみたいと思います。
また、IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。
IPO(新規公開株)の購入はかなりリスクが低くリターンが大きい投資法です。そのため人気が高くなかなか当選しにくいです。当選確率をあげるためおすすめしたいのはたくさんの証券会社の口座をつくっておくことです。当然たくさん[…]