新規上場(IPO)クロスフォー(7810)財務分析

7月29日にジャスダックに新規上場しますクロスフォーの財務分析をしてみたいと思います。

クロスフォー7月20日上場

クロスフォーが上場する7月20日は同日にジェイ・エス・ビー、前日にユニフォームネクストが上場しますが、それまでソウルドアウトの上場日7月12日から間が開いていることで資金が回ってきそうな感じはあります。また同日上場のジェイエスビーは比較的地味な不動産セクターの企業ですからこちらのほうが注目度は高そうなのも大きいと予想されます。

一方で北朝鮮問題やトランプ関連、安倍政権の忖度問題などで一気に地合が悪くなる可能性もはらんでいます。

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。

クロスフォーのビジネスモデル


クロスフォーの事業内容はクロフフォーと連結子会社2社(1社は中国)の3社で構成されており、すべてジュエリー事業を行っています。

特許技術である「Dancing Stone」を用いたジュエリー、アクセサリーがウリとなっています。

Dancing Stoneとはダイヤモンドに穴を開けること無く、ダイヤモンドを揺らす事ができる技術だそうです。

Dancing Stoneを用いたアクセサリーは着用した人のわずかなウド機を細やかな振動エネルギーに変えて宝石を揺らすことで光を反射、拡散させることで宝石をより輝かせることができます。

アクセサリーですからデザイン力がポイントになるでしょうね。

「Dancing Stone」がウリですが、これがすごい技術なのかどうかちょっとわかりかねるところはあります。

これが凄ければ他社との大きな差別化要因となりますね。

 

クロスフォーの収益性


売上高総利益率

次に粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。

売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。

27年度51.06%

28年度46.84%

と前期と比べると少し悪化していますね。

しかし、売上高総利益率としては高い水準にあります。

 

売上高営業利益率

次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。

27年度 30.12%

28年度 24.17%

とこちらも少し悪化しています。

売上高総利益が売上の伸びと比較して伸びていないことが大きな要因です。

売上高経常利益率

次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。

27年度 30.45%

28年度 23.68%

こちらも売上高営業利益率と同様になっています。

為替の影響を受けやすい業態のようです。

(海外から仕入れ?)

売上伸び率

次に売上の伸びをみてみます。

28年度 18.18%

売上の伸びは大きいようです。

29年度の第3四半期での進度は高めで予想も達成できそうな雰囲気になっています。

今後の伸びもある程度は期待できそうではありますが。

自己資本利益率(ROE)

27年度 56.3%

28年度 33.4%

ROEも他と同様少し悪化しています。

ただこの水準でもかなり高いレベルです。

収益性まとめ

売上の伸びも高いですが利益率が少し落ちています。

利益率の落ちが一時的なものなのかどうかがポイントとなりそうですね。



クロスフォーの安全性


自己資本比率

総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?

27年 38.1%

28年 33.4%

とこちらも少し悪くなっています。

ただしこの数字なら問題はありません。

むしろ良いレベルです。

また、上場でこのあたりの数字はさらによくなる可能性が高いです。

流動比率

次に短期的な支払能力をみる流動比率です。

27年 234.80%

28年 213.84%

となっています。

流動比率はかなり高い水準で問題はないでしょう。

ただし、流動比率に占める現金預金の割合はそこまで高くはなく

受取手形、売掛金、製品、原材料の割合が高いため数値の割に資金繰りが良くない可能性はあります。

キャッシュフロー

キャッシュフローは営業活動と財務活動がプラスとなっています。

投資活動がマイナスとなっています。

営業活動と投資活動を合計したフリーキャッシュフローは28年度でマイナスとなっていることからちょっと要注意な点とも言えます。

それを投資活動でカバーしている感じです。

ただし、投資活動でマイナスとなっている大きな要因は有形固定資産の取得ですから28年度のみの事象の可能性も高いです。

流動比率で指摘したように資金繰り面でちょっと注意しなければ行けない点が有ると思われます。

この点は上場で良くなる点でもありますのでそこまで氣にしなくても良いでしょう。

安全性まとめ

安全性はそれなりです。

また、今回の上場で得た資金を返済に回すとのことですので安全性は高くなりますのでそこまで心配ないでしょう。

クロスフォーの株価


PER、PBR

双方とも同業と比べても問題ありません。

多少割安な水準と言えます、

そこまで大きな上昇は見込みにくいでしょうが大きく落ちることも少なそうですね。

まとめ


いかがでしたでしょうか?

今回はクロスフォーの財務を中心に分析してみました。

次回は初値予想をしてみたいと思います。

また、IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。

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