銀行にお金を預けていてもなかなかお金は増えないけど、投資するのもちょっと怖い。
そんな方におすすめなのが楽天銀行と楽天証券のマネーブリッジという仕組みです。
マネーブリッジはちょっと変わった仕組みですからどんなサービスなのかイマイチわかりにくい方も多いでしょう。
今回はマネーブリッジとはなにか、どういう仕組みなのか、特徴、メリット・デメリットについて詳しく説明していきます。
楽天銀行のマネーブリッジとは
楽天銀行のマネーブリッジとは、楽天銀行と同じ楽天グループの楽天証券の口座を連携させることで利用が可能になるサービスの総称です。
無料でできるサービスなのにかなりメリットが大きいんですよ。
特に大きいのが金利のアップですね。
詳しく見ていきましょう。
メリット1:普通預金金利が0.1%。メガバンクの100倍
楽天銀行と楽天証券を連携させることで6つのサービスを受けられますが、最も大きいのは楽天銀行の普通預金の金利が通常年0.02%のものが年0.1%と5倍に引き上がることです。
楽天銀行はマネーブリッジをしなくても金利が高めの銀行です。
多くの方が利用しているメガバンクなどですとマイナス金利の影響もあり、普通預金の利息は年0.001%となっています。
下記の通り、メガバンクはすべて横並びの金利です。
みずほ銀行 0.001%
三井住友銀行 0.001%
りそな銀行 0.001%
つまり、マネーブリッジを設定するだけで普通預金の利息がメガバンクの100倍をもらうことができるのです。
※ただし、2022年4月1日から適用金利に上限が加えれました。
・普通預金残高によって異なる優遇金利を適用
L普通預金残高300万円以下の部分:年0.10%(税引後年0.079%)
L普通預金残高300万円を超える部分:年0.04%(税引後年0.031%)
普通預金なのにメガバンクの定期預金金利の10倍
さらに言えば多くの銀行の定期預金よりも金利が高いのです。
メガバンクの定期預金の金利は10年もので300万円以上でも以下のとおりです。こちらもすべて横並びとなっています。
みずほ銀行 0.010%
三井住友銀行 0.010%
りそな銀行 0.010%
普通預金なのに定期預金の10倍の金利なんですよね。
正直、メガバンクの定期預金に入れておく意味がわかりません(笑)
メリット2:楽天証券が便利に自動入出金(スイーブ)
また、マネーブリッジを利用すると楽天証券がかなり便利になります。
通常、証券会社で株や投資信託、ETF.債券などを購入するときにはあらかじめお金を証券口座にいれておく必要があります。
しかし、マネーブリッジで楽天証券と連携させておくと証券口座にいれなくても楽天銀行に入っているお金でそのまま株などを購入することができるようになります。
つまり、入出金の手間が省けるってことですね。
これは楽天証券をよく使う人には本当に大きなメリットになります。
また、楽天証券で株などを売却したお金も自動的に楽天銀行の普通預金口座に移動されています。
証券口座で普段使わないお金も普通預金金利で利息がつくようになるってことですね。
メリット3:ハッピープログラム
マネーブリッジを設定することで楽天証券でも楽天銀行のハッピープログラムを通じて楽天スーパーポイントやレベルが付与されます。
これもかなり大きい話ですね。
すでにできなくなりましたが、この制度を使った毎日積立の裏技なんかもあったり・・・
ちなみに受け取った楽天スーパーポイントは、楽天市場やトラベルでのお買い物に使え、たまったレベルと銀行の残高により楽天銀行のATM手数料無料回数アップなどの特典も得られます。
対象商品 | 獲得ポイント | 取引件数 | 対象商品ごとの注意事項 |
---|---|---|---|
国内株式 (現物買・現物売) | 手数料100円ごとに 1ポイント | 手数料4,000円ごとに 1件に換算 | IPO、PO、立会外分売は対象外です。 |
国内株式 (信用新規、返済) | 手数料100円ごとに 1ポイント | 手数料4,000円ごとに 1件に換算 | 現引、現渡は対象外です。信用取引で付与されるポイント、取引件数については、返済(決済)時に、新規取引時の手数料を含めて一括して付与いたします。 |
外国株式 | 手数料100円ごとに 1ポイント | 手数料4,000円ごとに 1件に換算 | 米国株式の手数料は、国内約定日当日の当社所定の為替レートで円換算した金額で計算いたします。中国株式は、香港株、上海A株が対象となります。アセアン株式は対象外となります。 |
投資信託 | 残高10万円ごとに 4ポイント | – | 取引件数にはカウントされません。また公社債投信、MMF、外貨建てMMF、楽ラップファンドは対象外です。 |
個人向け国債 | 買付金額3万円ごとに 1ポイント | 買付金額100万円ごとに 1件に換算 | |
楽天FX | 10枚(10万通貨)ごとに 1ポイント | 100枚(100万通貨)ごとに 1件に換算 | 楽天MT4は対象外となります。 |
日経225先物取引 (ラージ) | 手数料100円ごとに 1ポイント | 手数料4,000円ごとに 1件に換算 | 日経225先物取引で付与されるポイント、取引件数は、決済時に、新規取引時の手数料を含めて一括して付与いたします。 |
日経225先物取引 (ミニ) | 手数料100円ごとに 1ポイント | 手数料4,000円ごとに 1件に換算 | |
日経225オプション | 手数料100円ごとに 1ポイント | 手数料4,000円ごとに 1件に換算 | SQ決済は、ポイント、取引件数付与の対象外となります。 |
出所:楽天銀行「ハッピープログラム」より
マネーブリッジのデメリット
それではマネーブリッジを設定することでデメリットはなにかあるのでしょうか?
基本的にはありません。
ただ、株などをやってなくても楽天証券の口座が必須となることくらいでしょう。
楽天証券は無料で開設できますし、維持費もなにもかかりませんからデメリットとは言えないレベルですけどね。
ハイブリッド預金にはデメリットあり
ちなみに住信SBIネット銀行とSBI証券を連携させたマネーブリッジと似たサービスであるハイブリッド預金には大きなデメリットがあります。
ハイブリッド預金が直接利用できないのです。
たとえばATMからお金を下ろす、振込に使う。
これらのときも一旦ハイブリッド預金口座から代表口座円普通預金に移さないと利用できません。
もちろん引き落としも同様にハイブリッド預金に入っている残高は利用できず、普通預金口座へ移していないと落ちないのです。
移すのはWEBページで簡単にできますがひと手間が必要なのです。
私はこのルールを把握していなかったために新しく作ったクレジットカードが残高不足となってしまったことがありました。
代表口座円普通預金には1円もおいていなかったんですよ。
振込は何度も利用してこのルールを知っていたのですが引き落としも対象だとは・・・
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
11月くらいにヤフーのクレジットカードをキャンペーンに釣られて作りました。たまにヤフーショッピングで買い物することもありましたしね。そこでクレジットカードの引き落とし口座を深く考えることなくSBI証券や振込口座としか使っていなかった[…]
楽天銀行と楽天証券のマネーブリッジはこのデメリットはありません。
ATMからの引き出しも引き落としもそのままで使うことができます。
マネーブリッジの設定方法
それではマネーブリッジの設定方法をご紹介しましょう。
かなり簡単です。
楽天証券と楽天銀行の口座開設
当然といえばそうですが、マネーブリッジの設定をするためにはまず楽天証券と楽天銀行の口座開設が必要です。
面倒だな・・・って思う方もいるかもしれませんが、金利0.1%を手に入れるために必要な話です。
両方合わせても10分もあれば口座開設が可能です。
マネーブリッジの設定をする
両方の口座を開設し終わったら後はマネーブリッジの設定をします。
設定しないと有効にならないんですよ。
こちらもそれほど難しくありません。
楽天証券から申し込み
マネーブリッジは楽天銀行からでも楽天証券からでも申込みは可能となっています。
どちらかで設定をすればOK。
楽天証券の方が楽天銀行より見やすいので楽天証券で解説しておきます。
楽天証券にログイン後、メニューの「設定・変更」から「楽天楽天銀行連携」を押します。
一番上の項目に「マネーブリッジ(口座連携サービス)」というものがあります。
マネーブリッジ:まとめ
今回は「定期預金に預けるくらいなら楽天銀行のマネーブリッジを利用しよう。普通預金の金利が100倍の0.1%に」と題して楽天銀行と楽天証券の連携サービスマネーブリッジについて見てきました。
銀行にお金を預けていてもなかなかお金は増えないけど、投資するのもちょっと怖い。という方に特におすすめですね。
リスク無しでメガバンクの普通預金の100倍、定期預金の10倍の普通預金金利となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
フェイスブックページ、ツイッターはじめました。
「シェア」、「いいね」、「フォロー」してくれるとうれしいです