新規上場株式(IPO)財務分析【PKSHA Technology】

9月20日に東証マザーズに新規上場しますPKSHA Technologyの財務分析をしてみたいと思います。

PKSHA Technology9月22日上場

PKSHA Technologyが上場する9月22日はニーズウェルが20日、壽屋が26日となっており間の上場とっており日付的には悪くありません。

北朝鮮問題やトランプ関連、安倍政権の忖度問題などで一気に地合が悪くなる可能性もはらんでいますので注意が必要です。

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。

PKSHA Technologyのビジネスモデル


PKSHA Technologyの事業内容は機械学習技術等を利用したアルゴリズムの開発及びライセンス提供なっています。

アルゴリズムとは

アルゴリズムとはコンピュータ上における問題を解くための手順・解き方のことです。

元々社長の上野山勝也氏が機械学習技術の応用研究に従事していましたが平成24年に技術革新をきっかけに独立した企業でまだかなり新しい会社です。

アルゴリズム時代

出所:PKSHA Technology目論見書より

技術的にはよくわかりませんが今までの時代と違ってアルゴリズムが重要な時代に入ったとPKSHA Technologyは考えているようです。それの開発をしているとのことですね。

PKSHA Technologyビジネスモデル
出所:PKSHA Technology目論見書より

PKSHA Technologyの強み

PKSHA Technologyの強みはアルゴリズム研究を長年行ってきているところでしょう。

他の企業との違いはそこかな?って感じました。

正直、目論見書は技術的なことを書きすぎてあって素人にはなにがなんだかわかりませんでした(笑)

ウォーレン・バフェット流に言うとわからない企業には投資しないってことになってしまいますが・・・



PKSHA Technologyの収益性


売上高総利益率

次に粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。

売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。

27年度71.16%

28年度58.11%

大きく下がっています。

ただし、現在の水準でもかなり高いため問題はありません。

売上げ原価の中身の多くが労務費ですので、下がったのは社員が増えたことに起因すると思われます。

売上高営業利益率

次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。

27年度50.99%

28年度34.31%

となっています。

こちらも下がっています。

下がっている原因は売上総利益が下がったからという点が大きいです。

売上高経常利益率

次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。

27年度51.00%

28年度34.31%

こちらも売上高営業利益率とほぼ同じです。

支払利息なども0です。

 

売上伸び率

売上げの伸びはこんな感じです。

27年度 +164.36%

28年度 +57.15%

多少伸びは鈍化していますが大きく売上げが伸びております。

こういう業界は継続的な契約が多く、固定的な売上げが確保しやすいため大きく下がることはすくない点を考えても良い成長の仕方と言えるかもしれません。

収益性まとめ

急激に売上げが伸びている。収益性もかなり高いです

急激な伸びがかなり高く、収益性も高いです。

また、こういう業界は継続利用が多いためある程度安定して売上げが伸びていく可能性が高いです。

あとは売上げが伸びても開発力がどれだけ維持できるかでしょうね。

PKSHA Technologyの安全性


流動比率

次に短期的な支払能力をみる流動比率です。

27年195.68%

28年638.71%

となっています。

流動比率はかなり高くなっています。

また、流動資産にしめる現金及び預金の割合も高く資金面で問題になることはなさそうですね。

自己資本比率

総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?

27年57.06%

28年85.82%

こちらは大きく良化しています。

水準としてもかなり高めです。

キャッシュフロー

キャッシュフローは営業活動がプラスとなっています。

投資活動マイナス、財務活動がプラスでトータルプラスとなっています。

フリーキャッシュフローは27年がマイナス、28年がかろうじてプラスです。

28年は財務活動が大きくプラスで現金ぴょ日現金同等物が増えています。

これは株式の発行によるものです。

このため直近では資金繰り面で問題ありませんが早くフリーキャッシュフローを安定的にプラス化したいところですね。

 

安全性まとめ

安全性はそれなりに高めです。

また、今回の上場で得た資金得ることで安全性は改善します。

そのあたりも加味すれば問題ないでしょう。

PKSHA Technologyの株価


PER、PBR

こういう業種の場合あまり、PER、PBRを気にしなくても良いでしょう。

売上げの伸び率が素晴らしく、収益性も高いです。

業種の注目度も高いことから株価的にはかなり期待できそうですね。

IPOを離れて長期的なことを考えるとちょっとこの会社の事業内容が私には理解できないので個人的にはパスかな・・・

まとめ


今回はPKSHA Technologyの財務を中心に分析してみました。

次回は初値予想をしてみたいと思います。

また、IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。

関連記事

IPO(新規公開株)の購入はかなりリスクが低くリターンが大きい投資法です。そのため人気が高くなかなか当選しにくいです。当選確率をあげるためおすすめしたいのはたくさんの証券会社の口座をつくっておくことです。当然たくさん[…]

IPO証券会社一覧
読んで頂きありがとうございます、

 

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!