ソフトバンクグループが第5回無担保社債(劣後特約付)を1月21日から募集を開始します。
発行総額は5,500億円とかなり大きな規模ですね。
ソフトバンクグループは定期的に社債を発売していますね。5月にはハイブリット社債なるものを販売して話題になりました。
今回はソフトバンクグループの社債について解説していきます。
ソフトバンクグループの社債は買い?
それでは今回のソフトバンクグループの社債についてみていきましょう。
社債とは
まずは社債とはなにかという点から説明しておきましょう。
社債とは会社が資金調達を目的として、投資家からの金銭の払込みと引き替えに発行する債券のことをいいます。
簡単にいえば企業の「借金」です。
個人投資家からの借り入れと思えばよいでしょう。
社債は普通社債、転換社債などいろいろな発行方法があります。
その内容によってルールも違いますが、一般的には高めの利率が定められており、その利息をもらいつつ、満期や繰上償還時に額面で償還(買い取り)されます。
つまり、期日になれば元本が返ってくる上に利息がもらえるのでその分がプラスというわけです。
ただし、デメリットがあります。
企業が破綻した場合や経営が悪化した場合です。
その場合には、利息が滞ったり、元本が返ってこない可能性もあります。
また、社債は途中で換金したいと思っても株ほど売買が容易ではありません。
そのリスク分、利回りが高く設定されているんですね。
劣後特約とは
今回発行されるソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債には劣後特約なるものがついています。
それでは劣後特約とはなんでしょう?
劣後特約とは普通社債等の上位債務と比較して元本や利金の支払い順位が低い債券のことをいいます。
つまり、なにか社債を発行している会社に問題が起こったときに優先されない。
支払いが後回しにされるってことになります。
その分、利率が高いということですね。
この部分のリスクをどう考えるかということでしょう。
具体的には以下のような項目ですね。
- (1)日本法に基づく清算手続(会社法に基づく通常清算手続又は特別清算手続を含む。)の開始
- (2)日本の裁判所による破産手続開始
- (3)日本の裁判所による会社更生手続開始
- (4)日本の裁判所による民事再生手続開始
- (5)日本法によらない、上記(1)~(4)に相当する清算、破産、会社更生、民事再生、又はこれらに準ずる手続の開始
出典:SBI証券ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付) より
ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債概要
それでは今回発行されるソフトバンクグループの社債概要を見ておきましょう。
全部で5,500億円分発行されます。
商品名 | ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付) |
---|---|
発行体 | ソフトバンクグループ株式会社 |
債券格付 | BBB+(JCR) |
利率 | 年2.15%~年2.75%(税引前) |
利払日 | 毎年2/4および8/4 初回:2022/8/4 |
お申し込み単位(額面) | 100万円以上、100万円単位 |
お申し込み期間(予定) | 1/21(金)12:00 ~ 2/3( 木)14:00 |
発行価格・償還価格 | 額面金額の100% |
払込期日(発行日) | 2022/2/4 |
満期償還日 | 2029/2/2 |
期間 | 約7年 |
劣後特約 | 以下の劣後事由発生時以降は、発行体の一般債務が全額弁済されるまで本債券の元利金支払は行われません。
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発行額 | 個人投資家向け5,500億円 |
投資格付はBBB+ですね。
BBB+は財務力は高いものの、長期的には債務履行の確実性に不足する要素があると評価された場合に付与されるものです。
全く懸念材料がないわけではないってことですね。
ただし、こういった格付はあまり当てにならない部分もあります。
例えばリーマンショックのきっかけとなり大きな問題になったサブプライムローンとかAAAがついてたりしましたしね・・・
ソフトバンクグループの社債のポイント
ソフトバンクグループの社債は利回りの条件は悪くありません。
劣後特性をどう考えるかでしょうね。
ソフトバンクグループは日本でも有数の規模の企業ですが、有利子負債の金額も日本有数の企業でもあります。
かなりレバレッジを効かせたアグレッシブな経営をしていますのでリスクは高めなのです。
さらに7年という期間を考えるとソフトバンクグループの代表の孫正義さんが元気かどうかという点も・・・
孫正義さんも現在63歳ですから7年後は70歳です。
孫正義さんが社長をするのは69歳までと公表していますからそこをどう考えるでしょう。
個人的には孫正義さんが社長のうちは大丈夫だと思いますが、それ以降はなんともわからないのがソフトバンクですね。
後継者問題が怖い部分はあります。
それでも日本でも有数の規模の企業ですから大丈夫だとは思いたいところですけどね。
SBI証券で総額1000万円が当たるキャンペーン
SBI証券では「ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付)」の発売を記念したキャンペーンを実施します。
ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付)を購入した方を対象に抽選で1,800名様に総額1,000万円の現金をプレゼントというものです。
抽選ですから当たるかはわかりませんが、ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付)を買うならキャンペーンのあるSBI証券が良さそうですね。
キャンペーン対象者
以下の2つの条件を満たしたお客様のうち、先着で10,000名が抽選対象となります。
抽選対象になるためには早く購入する必要がありますからお気をつけください。
条件は以下のとおり。
② キャンペーン期間中に『第5回ソフトバンクグループ 無担保社債(劣後特約付)』をインターネット経由でご購入
プレゼント内容
具体的なプレゼント内容は以下のとおり。
50,000円×70名様
10,000円×200名様
1,000円×1,500名様
先着10,000名しか抽選対象となりませんのでこのキャンペーンに興味のある方は早めに購入、エントリーしておくのをおすすめします。
まとめ
今回は「ソフトバンクグループの社債は買い?SBI証券ではキャンペーンも実施」と題してソフトバンクグループの社債についてみてきました。
劣後であることが気になりますが、日本有数の企業ではありますので、比較的安全資産の分散先の一つくらいに考えるなら利率は高めですからないことはない感じですかね。
なお、ソフトバンクグループの社債は以下の証券会社で購入可能です。
大和証券
SMBC日興証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
野村證券
岡三証券
岩井コスモ証券
東海東京証券
水戸証券
西日本シティTT証券
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
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