iDeCoやつみたてNISAで買うのはパッシブファンドとアクティブファンドどっちがいいの?

前回の記事で書きましたが個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)での運用では国内株式型でパッシブ運用が53.1%、アクティブ運用が46.9%、バランス型ではパッシブ運用が40.7%、アクティブ運用が59.3%とかなりの方がアクティブファンドで運用しています。

とくに60歳以上のバランス型ではパッシブ運用が35.1%、アクティブ運用が64.9%とちょっと信じられない結果となっています。

今回はそれも踏まえてパッシブファンド(インデックス型)とアクティブファンドについて見ていきたいと思います。

前回の記事はこちらから

関連記事

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の統計データがでました。個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の加入者がどんどん増加中ですがたくさんある投資先、どれに投資をしたらよいのかわからない方も多いかもしれません。そ[…]

イデコ統計資料をみてびっくり

※加筆修正を加えました。

パッシブファンドとは

パッシブファンドとは市場全体の平均的な収益を確保する事を目的としたファンドのことです。

代表的なのはインデックスファンドですね。

例えば日経平均をベンチマークとしたインデックスファンドなら日経平均と同じような動きをすることを目的としています。

パッシブファンドのメリット

パッシブファンドの最大のメリットは信託報酬が安いことです。

パッシブファンドの場合、そんなに売買もしないため資金の増減や構成銘柄が変わったタイミングで売買するだけですし、機械的に売買するだけですから信託報酬が安くても問題ないのです。

リターンの不確実性は高いですが信託報酬のようなコストは確実に発生してきます。

長期投資ではこのコストを抑えることは大変重要なのです。

パッシブファンドのデメリット

パッシブファンドにもデメリットはあります。

例えば分散先が世界など広ければコストが上がってきたりします。

(最近では世界株や新興国株のインデックスファンドもコストは安くなっています)

まあ、あとはインデックスファンドの多くは時価総額を基準に組み入れ比率を決めたりしますがそれにより浮動株が少ない株に大きな影響を与えたりします。

例えば中小株のインデックスファンドとかだとそういうのも考えておく必要があるでしょうね。

パッシブの代表的なファンド

例えば信託報酬を大幅に下げて話題のeMAXIS Slim先進国株式インデックスなどもパッシブファンドです。

関連記事

先日、だいぶ前に申し込んでおいたSBI証券のiDeCoのセレクトプランへの変更が終わり、IDが届きました。そこでiDeCoの購入商品を選択していたのですが、その際にあらためて感じたのが「eMAXIS Slimシリーズ(イーマクシスス[…]

eMAXIS Slimの評価

また、下記に載せているおすすめ投資信託はすべてパッシブファンドだったりします。

関連記事

投資信託は本当にたくさんの種類があります。本当におすすめしたい優良なものから、買ったらだめ絶対!!なものまで玉石混淆です。そこで今回は投資信託のうち初心者にやさしいインデックスファンドのなかからおすすめをまとめてみます。つみ[…]

【2019年版】おすすめ投資信託(インデックスファンド)まとめ

アクティブファンドとは

アクティブファンドは運用スタイルが色々あります。

例えば割安な株を探して買うバリュー投資と言われるタイプや

成長株を買うグロース投資などいろいろです。

さらに最近では業種や企業姿勢などいろいろなフィルターを掛けて投資をするスタイルも増えています。

今1番人気のレオスのひふみ投信のように運用している人の顔が見えるファンドなんかもあります。

アクティブファンドのメリット・デメリット

アクティブファンドのメリットはパッシブファンドと違い市場全体の平均的な収益以上を期待できることです。

ただし、これはデメリットにも繫がります。

大半のアクティブファンドは長い目で見ると市場平均を超えられないという結果があったりします。

そのためどのファンドを選ぶのかが大変重要になるのです。

詳しくは下記本をご覧ください。

また、デメリットとしてコストが高いことも挙げられます。

これは企業の調査にお金が掛かったり、

売買が頻繁になりそのコストが掛かったりするためです。

前述したようにリターンは不確実性が高いですが、信託報酬のようなコストは確実に発生してきますのでそのあたりはデメリットですね。

もちろんそのコストに見合うだけのリターンが得られれば問題ないのですが、市場平均も超えられないのにバカ高いコスト負担を強いられる可能性が少なからずあるのです。

アクティブの代表的なファンド

アクティブファンドの代表格といえば前述のレオスのひふみ投信が挙げられるでしょう。

実績もしっかりTOPIXなどのインデックスを時期によりますが上回っています。

iDeCoではSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」で取扱があります。

また、最近人気が上がっているのがSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」マネックス証券 iDeCoで取扱のあるジェイリバイブというファンドです。

これも過去の実績が高く、SBI証券のiDeCo取扱商品で6ヶ月、1年のトータルリターンは1位となっていたりします。

また、iDeCoやつみたてNISAでは買えませんが下記で紹介したファンドもアクティブファンドです。

関連記事

IPO株が初値を上回るのは50%とハイリスクハイリターン今日のモーニングサテライトでも特集していましたが今年はIPO(新規上場株式)の当たり年と言われているそうです。全部で90社が新規上場しました。そのうち9[…]

IPOも投資信託で

パッシブファンドとアクティブファンドどちらがよいのか?

それではiDeCoやつみたてNISAで買うのはパッシブファンドとアクティブファンドのどちらを選べばよいのでしょうか?

最終的にはつみたてNISAなら20年、iDeCoなら60歳まで運用してみないと正直どちらが正解なのかはわかりません。

しかし、過去の様々な例をみていると長期的にはパッシブ型の方がほとんどのケースで勝つようです。

つみたてNISAの投資信託がほとんどパッシブファンド(インデックスファンド)なのはそのあたりが考えられてのことだったりします。

ただし、これはあくまでも過去の例です。

今後はAIの進展などもあり本当に暴落などにも勝てるアクティブファンドも登場するかもしれません。

そのあたりを踏まえて検討してみてください。

ちなみにつみたてNISAで採用されているアクティブファンドは規模、コスト、運用期間などのフィルターもあり優秀な物が多いです。

私はこう考える

私はパッシブファンドとアクティブファンドについてこう考えています

つみたてNISA

つみたてNISAは年間40万という枠があります。

そして投資できる期間が20年です。

途中で乗り換えすることはできません。

(売ることはできますが枠は復活しません)

そのためより過去の事例から利益がでる確率が高そうなパッシブファンドをおすすめします。

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)

iDeCoは年間の拠出できる枠は決まっていますがスイッチングが自由にできます。

そのため、ある程度相場を見ることができる人ならばアクティブファンドなどを選択してインデックスファンドに勝っている間は投資を続けるなどの作戦を取ることができます。

つまりアクティブファンドもダメではないかな。

ただし、基本はバッシブファンドをおすすめします。

バッシブファンドだけは面白くないって方のエッセンスくらいな認識がおすすめですね。

まとめ

今回はパッシブファンドとアクティブファンドについてみてきました。

どちらが正解というわけではありません。

ただし、ほとんどの場合、アクティブファンドよりパッシブファンドの方が過去の成績はよいってことを覚えておいてくださいね。

読んでいただきありがとうございました。

パッシブ、アクティブどちらがよい
最新情報をチェックしよう!