ゴールデンウィークが明けると、全国のオーナーのもとへ「自動車税(種別割)」の納税通知書が届きます。
今年・令和 7(2025)年度の納期限は 6 月 2 日(月)──通常の5月末が土日に当たるため、翌営業日に延長されています。
「どうせ払うなら少しでもトクしたい」。そんな方に向けて、手数料ゼロ+ポイント還元 or 景品を狙えるスマホ決済ルートを中心に、クレジットカードとの比較や注意点までまとめました。
自動車税とは
自動車税とは名前の通り、自動車を所有している人に課せられる税金です。
ルールは簡単で毎年4月1日時点の自動車所有者に自動的に課税されます。
金額は車の排気量やエコカー減税の有無で決まってきます。
また、2019年10月1日以降は消費税増税もあったことから、それ以降に購入した新車の場合には自動車税が引き下げられています。
具体的には以下の通り。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください
用途区分 | 総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
---|---|---|---|
2019年9月30日以前 | 2019年10月1日以降 | ||
自家用乗用車 | 1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 | |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 | |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 | |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 | |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 | |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 | |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 | |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 | |
6.0リットル超 | 111,000円 | 110,000円 |
出所:愛知県 自動車税税額一覧表
上記の金額は基本金額となります。
グリーン化特例(軽課)
自動車税は上記の基本金額だけで決まらず軽減措置と重課措置があります。
グリーン化税制です。
グリーン化税制とは、排出ガス及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車はその排出ガス及び燃費性能に応じ税率を軽減(軽課)し、新車新規登録から一定年数を経過した環境負荷の大きい自動車は税率を重く(重課)する税率の特例措置が加えられます。
電気自動車(EV)
プラグインハイブリッド車(PHV)
燃料電池自動車(FCV)
天然ガス自動車(NGV)クリーンディーゼル車
2030年燃費基準を達成しているガソリン車(ハイブリッド車を含む)
2030年燃費基準を達成しているLPG自動車
といった車が対象です。
なお、昔あったエコカー減税は自動車税の減税は終わり、重量税の減税として継続しています。
古い車は重課
逆に古い車は税金が高くなります。
自動車税はガソリン車で13年超、ディーゼル車で11年超で概ね15%の重課、軽自動車税で13年超で概ね20%重課となります。
ガソリン車、LPG車 | 13年超 | 標準税率+15% |
---|---|---|
ディーゼル車 | 11年超 | 標準税率+15% |
軽自動車 | 13年超 | 標準税率+20% |
出所:愛知県 自動車税税額一覧表
自動車税には様々な罠が
自動車税は前述のように4月1日時点の自動車所有者に自動的に課税されます。
それにより様々な罠が発生しているケースがあります。
- 車を買う時
- 車を売る時
- 廃車時
- 盗難時
などです。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。

2025年自動車税の納期限
自動車税は基本的に5月31日が納付期限となります。
2025年は休日の関係もあり6月2日が納期限となります。
納期限 | 通知書発送 | 納税義務者 | 主な支払方法 |
---|---|---|---|
2025 年6 月2 日(月) | 5 月1 日ごろ | 4 月1 日時点の所有者 | 窓口・コンビニ・クレカ・スマホ決済 |
それまでに納付しないと延滞金が加算されます。
なお、延滞金は1ヶ月までは納付額の2.6%、それ以降は8.9%となります。
ただし、延滞金は1,000円未満切り捨てです。
自動車税を延滞すると車検が通らなかったり、支払いもコンビニでできなくなったりと行った不都合も生じてきます。
最終的には差し押さえの可能性もありますので期限までに支払っておきたいところですね。
2025年の自動車税の払い方を比較
それでは2025年の自動車税の払い方を比較してみましょう。
なお、特にキャッシュレス決済はここ数年でお得度が減っています。
少し古い記事にある還元率は間違っているケースが多いですのでお気をつけください。
ざっくり紹介すると以下の通りです。
元々QR決済がお得でしたが、そのお得度は年々下がっている形ですね。
それでも即時証明が必要なければオトクなことに変わりはありません。
方法 | 手数料 | 還元/特典 | 即時証明 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
窓口・ATM (現金) | 無料 | ― | ○ | もっとも確実だがポイントなし |
クレジットカード | 330円前後/件 | 0~1.2%pt 還元が0%のカードも増えている。 | × | 高額税額なら差し引きプラスのことも |
QR決済 | 無料 | 直接還元はほぼなくなっている。キャンペーンやクレカ分のポイント | × | eL‑QRを読み取るだけ、24時間OK |
クレジットカード
多くの都道府県でクレジットカード利用時の手数料は330円/件。
税額が33,000円超なら、還元率1%カードで実質負担ゼロになります。
差し引きで考えるとお得度はあまりありません。
支払いが少しあとになるくらいなものでしょう。
手数料が累進(例:東京都は税額で変動)タイプの県もあるので、試算してから検討しましょう。
また、最近は税金の支払いについてはポイント還元しないもしくは還元率を低くするクレジットカードが多くなっていますのでお気をつけください。
楽天Pay請求書払い
次は昨年までの本命の楽天Pay請求書払いです。
しかし、2024年夏に改悪があり、そこまでお得ではなくなっています。

2024年夏にチャージ0.5%還元が終了したため、通常はポイント付与なし。
ただし「1・11・21日“チャージの日”」にエントリー&チャージすれば 最大2万ポイント抽選が狙えます
また、クレカ→楽天キャッシュへのチャージで還元が付くカード(楽天プレミアムカード1%など)を経由すれば、実質0.5〜1%還元が可能です。
かなり面倒なので個人的にはやりませんが、ファミリーマートで楽天ギフトカードをFamiPay払いで購入すればさらに還元率があがる裏技もあります。
au PAY請求書払い:実質2%還元も
auPayも2022年までは本命だったのですが、2023年からは請求書払いのポイント付与が廃止されています。

そのため、チャージ経路を工夫してポイントを得る形ですね。
具体的にはマスターカード限定のルートですが、
高還元 MasterCard(エポスゴールド/三井住友ゴールドNL 等、年間100 万円修行で1.5 %)で JAL Pay にチャージ→JAL Pay から au PAY に残高移動(0.5 %相当のJALマイル)→au PAY 残高で請求書払い
という形にすることで実質最大2%の還元となります。
さらに納税日が「5」の付く日・「8」日に当たれば、au PAY 名物「たぬきの抽選会」対象。
最低1 Ponta 〜最大3,000 Ponta が当たります(ハズレなし)。
ただし、JAL Pay→au PAY へのチャージ上限は 月5万円。
税額が大きい人は前月から小分けチャージが必要となります。
また、au PAY 残高チャージそのものに 24h ~翌営業日程度のタイムラグがあるので、締め切り直前のチャージは避けたいところ。
ファミペイ請求書払い:1%〜1.5 %+10円分
ファミペイも工夫次第でポイント還元を得ることができます。
PayPay カード(JCB)を PayPay ステップ達成(翌月還元1.5 %)でチャージ → 1.5 %ポイント(未達成なら1%)
請求書払い1件ごとに ファミマポイント10円分が即時付与される公式特典付き
※ファミペイ残高へのチャージは JCB ブランド限定なのでお気をつけください。
なお、ファミリーマート店頭レジでバーコードを提示してファミペイ払いを選択すれば、正式な領収印つき受領証をその場で発行してもらえるのはありがたいですね。
車検直前で「紙の領収証が欲しい」方は本命となりそうです。
PayPay請求書払い
PayPayはお得度はあまりありません。
直接ポイント付与はゼロなんですよ。
PayPayカードを紐づけた「PayPayクレジット」でも 請求書払いはポイント対象外。
ただし月間利用回数/金額にはカウントされ、翌月の PayPayステップ還元率を取りに行く“仕込み”としては有効です。
また、例年5月に実施される「超PayPay祭」で請求書払いも抽選対象になったりします。(今年の超PayPay祭はいつからか、どんな条件かは発表されていませんのでお気をつけください)
超PayPay祭は抽選でポイント還元が決まりますので、当たれば大きな還元となることも。
Pay‑easy(ペイジー)納付
Pay-easyはネットバンク等で支払いができるサービス。
ポイントは付きません。
しかし、キャンペーン等でお得になるケースも
2025 年4 月1日〜7 月2日の全国キャンペーン「ペイジーで現金1万円を当てよう!」にエントリーすると、抽選で現金が当たります。
当たれば最もお得かもしれません。
J‑Coin Pay:Google Nest Hubがもらえる
最後はJ‑Coin Payです。
実は人によっては今年一番オトクな支払い方法だったりします。
みずほ銀行系のJ‑Coin Payは、2025年5月1日〜6月2日に累計5万円以上の決済(請求書払い含む)を行いエントリーすると、先着で Google Nest Hub(第2世代)がもらえるキャンペーンを実施中。
Google Nest Hub(第2世代)は11,000円前後の販売価格なので欲しい方にとってはかなりオトクなキャンペーンとなります。
5万円以上なので自動車税1台分だけでは対象となりませんが、複数の自動車税や自動車税+固定資産税をまとめて払えば5万円を超えるケースが多く、景品獲得のハードルは意外と低めです。
先着順で台数未発表なのだけが怖い感じですけどね。
2025年支払い方法まとめ
まとめ
今回は2025年の自動車税の支払い方についてみてきました。
まとめると現状こんな感じですね。
Google Nest Hub(第2世代)が欲しかった方にはJ‑Coin Payが2025年は一番オトクな感じですね。
先着順なのがちょっと怖いですが・・・
それを加味して期待値1,000円としても最も得となりました。
ルート | 実質コスト | 期待リターン | 備考 |
---|---|---|---|
楽天Pay+楽天Pカード1 % | 34,155円 | 345pt | チャージの日抽選は別枠 |
au PAY(JAL Pay経由) | 33,810円 | 345pt+173マイル | たぬき抽選会で上乗せ可 |
ファミペイ(PayPayカードJCBで最大1.5 %) | 33,917円 | 518pt | 店頭なら紙領収証即時 |
PayPay請求書払い | 34,500円 | 0pt(翌月ステップ最大+1 %) | 手数料ゼロ・24h |
Pay‑easy | 34,497円 | 3pt+抽選期待 | 即時反映・高額OK |
J‑Coin Pay | 33,500円 | 先着順のNest Hub期待値1,000円相当として考えると | 累計5万円で応募可 |

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