つみたてNISA(積立NISA)はどこの金融機関で始めても同じだとおもっていませんか?実はかなり違いがあります。
つみたてNISA口座は普通の株式取引や投資信託購入と違い、様々な制限があります。また、非課税期間が20年と長いためどこの金融機関(銀行・証券会社)で始めるのかはかなり重要になってくるのです。
しかし、かなり多くの金融機関で扱っていますのでどこで始めればいいのかわからない方も多いと聞きます。
今回はそんなつみたてNISAをどこで始めればよいのかを金融機関(銀行・証券会社)ごとに商品・手数料・注文柔軟性などを徹底比較することで考えてみます。
そもそもつみたてNISAってなに?って方はこちらの記事から御覧ください。
先日、個人型確定拠出年金(iDeCo)のまとめ記事を書いたところ、好評でしたのでその続編としてつみたてNISA版を作ろうとしてあることに気づきました。それは今までつみたてNISAに関連する記事はたくさん書いてきましたが、そもそも「つ[…]
※2020年12月版として追記、修正しましたしました。
つみたてNISAの金融機関(銀行、証券会社)を選ぶ際のポイント
まずはつみたてNISAの金融機関(銀行、証券会社)を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
注文柔軟性
ポイント制度
つみたてNISA口座を選ぶ際のポイント:商品のラインナップ
信託報酬が低い
ノーロードであること(購入時手数料無料)
純資産額が多いこと
ベンチマークとの乖離が少ないこと
ちなみにつみたてNISAの場合にはほとんどの商品がインデックスファンドですし、すべてノーロードです。
ですから差がでてくるのは信託報酬と純資産額、ベンチマークとの乖離の部分になります。
商品ラインアップを比較してのおすすめの金融機関
それでは商品ラインナップで比較をするとどこの金融機関がよいのでしょうか?
これはずば抜けて下記5社が良いです。
楽天証券
マネックス証券
松井証券
auカブコム証券
商品数比較(12月13日現在)
この5社の取扱商品数は以下のとおりとなっています。かなりの数がラインナップされていますね。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | |
インデックス | 151本 | 151本 | 140本 | 141本 | 142本 |
アクテイブ | 19本 | 19本 | 11本 | 19本 | 13本 |
合計 | 170本 | 170本 | 151本 | 160本 | 155本 |
ちなみに銀行のつみたてNISAのラインナップは自社商品を中心に数本しかないケースが多くなっています。
例えばメガバンクは三菱UFJ銀行は12本、みずほ銀行5本、りそな銀行4本、三井住友銀行3本となんとも寂しいものとなっていますね・・・
つまり、選択の余地がそもそもありませんのでおすすめできないのです。商品自体も自社商品が多く他と比べると少し不利なケースが多いです。。つみたてNISA自体は儲からないようですから自社商品を売りたいという気持ちもわからなくはないのですが・・・
その点、しがらみが少ないネット証券が有利なのかもしれませんね。
こんなところにも銀行の顧客本位ではなく、自社都合なのが見て取れます。
先日、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行といった大手銀行が発表した共通KPIの記事、ファンドラップを買っては駄目という記事を書いたところ銀行員と思われる方から怒りのメッセージがありました。内容を簡単に言うと「共通K[…]
信託報酬の安いおすすめ商品(12月13日現在)
たしかにつみたてNISAで選択できる商品数はネット証券が圧倒的に多いです。しかし、いくら数が多くても優良商品がなければ意味があまりありませんよね。その点、上記5社は信託報酬が低く評判の良い「eMAXIS Slimシリーズ(イーマクシススリム)」など多数ラインナップされており安心ですね。
つみたてNISAに最適なおすすめ投資信託はこちらの記事を御覧ください。
投資信託は本当にたくさんの種類があります。本当におすすめしたい優良なものから、買ったらだめ絶対!!なものまで玉石混淆です。そこで今回は投資信託のうち初心者にやさしいインデックスファンドのなかからおすすめをまとめてみます。つみ[…]
つみたてNISA口座を選ぶ際のポイント:注文柔軟性
もうひとつのつみたてNISA口座を選ぶ際のポイントは注文柔軟性です。
大きな違いは積み立ての「最低購入金額」と「積み立て方法」です。
この2点を勘案すると下記2社が有力となります。
楽天証券
最低購入金額
最低購入金額は金融機関ごとにそれぞれいろいろなルールがあります。
例えば大手銀行などは1,000円以上1,000円単位のところが多いですね。
この点で一番条件が良いのが100円以上1円単位の金融機関です。かなり自由度が高く注文金額が設定できます。
条件に合致するのは以下の5社です。
楽天証券
マネックス証券
松井証券
カブドットコム証券
商品ラインナップの多い5社と同じですね。それだけつみたてNISAに力を入れているということでしょう。
積み立て方法の柔軟性
次の積み立て方式の柔軟性はかなり違いがあります。
ほとんどの金融機関は月に1回しか注文ができません。
しかし、一部の証券会社ではかなり柔軟に対応できるのです。
これに対応できるのは以下の3社です。
楽天証券:毎月、毎日
大和証券:毎月、隔月、3ヶ月ごと、4ヶ月ごと、6ヶ月ごと
ただ、個人的には毎日つみたてが好きですね。つみたてNISAは購入時の手数料が取られませんから細かく買っても全く問題ありません。毎日買うならば相場の上げ下げをそれほど気にしなくても良くなりますからね。詳しくは下記記事を御覧ください。
このところ相場がかなり荒れてますね。大きな下げがあったかと思うと大きく反発したりして安定しません。こんな時に実感するのが毎日自動積立の優位性です。つみたてNISAが始まるまでは毎日自動つみたてができる証券会社は少なか[…]
つみたてNISA口座を選ぶ際のポイント:ポイント制度
最後はポイント制度です。ここはかなり大きな差がでてしまっています。
この点を勘案するとおすすめは1社です。
なお、SBI証券は6月30日から三井住友カードでつみたてNISAができるようになります。
還元のポイントは楽天よりも低いですが別途付くポイントのことを考えればドッコイドッコイですね。
つみたてNISAの金融機関(銀行、証券会社)のおすすめ
つみたてNISAの口座を開く金融機関の比較を見てきました。
今までの話をまとめておすすめの金融期間を考えてみましょう。
- 商品面では、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券
- 注文柔軟性面では、SBI証券、楽天証券
- ポイント面では楽天証券
がおすすめでした。
まとめ
今回は「【2021年5月版】つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ口座。金融機関(銀行、証券会社)を商品・手数料・注文柔軟性などで各社の違いを徹底比較」と題してつみたてNISAの金融機関を比較検討してきました。
資料請求などは以下からできます。ぜひこの機会につみたてNISA始めてみてくださいね
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。
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