ゆうちょ銀行がどうやら個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に本気なようです。
ゆうちょ銀行が個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)に本気
先日お伝えしたとおり、7月1日から管理手数料の値下げを発表。
株式会社ゆうちょ銀行が7月1日からiDeCo(個人型確定拠出年金)「ゆうちょAプラン」の運営管理手数料の値下げを発表しました。ゆうちょ銀行がiDeCo(個人型確定拠出年金)の手数料値下げを発表今まで月額370円だったのに対して7月1[…]
今回はこの件をみていきたいと思います。
新しい投資信託の追加
まずは新しい投資信託を8つ(実質12つ)追加しました。
比較的良心的な信託報酬の商品が多くゆうちょ銀行の本気度が垣間見えます。
(ただもっと信託報酬の安い投資信託はたくさんあるのですが・・・・)
JP4資産バランスファンド
主として、日本および先進国の株式、債券への投資を通じて、国内外の株式・債券へ分散投資することにより、安定的な収益の確保と投資信託財産の中長期的な成長を目指すファンドです。
信託報酬0.2052%(実質的な運用管理手数料:0.33156%程度)
JP日米バランスファンド(DC)
主として、日本および米国の債券を中心に、日本および米国の株式へも分散投資することにより、安定的な収益の確保と投資信託財産の中長期的な成長を目指すファンドです。実質組入外貨建資産については、原則として対円で為替ヘッジを行い、為替変動リスクの低減を図ります。
信託報酬0.2052%(実質的な運用管理手数料:0.44496%程度)
リスク抑制世界8資産バランスファンド(DC)
世界の株式、債券、REIT(新興国含む 8 資産)のマザーファンド(インデックスファンド)に分散投資し、機動的に資産配分比率を変更します。
信託報酬0.6372%
野村世界6資産分散投信(DC)安定コース/インカムコース/成長コース
国内および外国の債券、株式、不動産投資信託証券(REIT)の 6 資産に、バランス良く分散投資を行います。
【安定コース】信託報酬0.3348%【インカムコース】信託報酬0.378%【成長コース】信託報酬0.4212%
野村資産設計ファンド(DC)2030/2040/2050
国内および外国の債券、株式、不動産投資信託証券(REIT)等の資産に分散投資し、信託財産の長期的な成長を目的に運用を行います。各ファンドは、2030 年・2040 年・2050 年をターゲットイヤー(安定運用開始時期)とし、定期的に基本投資割合を変更し、ターゲットイヤーに近づくにしたがって、リスクを徐々に減らすことを基本とします
【安定運用開始前】信託報酬0.4535%【安定運用開始後】信託報酬0.4104%
DC外国株式インデックスファンド L
日本を除く世界の主要国の株式に分散投資を行い、MSCI コクサイ・インデックス(配当込み、円ベース)と連動する投資成果を目標として運用を行います
信託報酬:0. 27%
Jリートインデックスファンド(DC)
マザーファンドを通じて国内の不動産投資信託証券に投資し、東証REIT 指数(配当込み)の値動きに連動する投資成果を目指して運用を行います。
信託報酬:0. 54%
DIAM外国リートインデックスファンド<DC年金>
マザーファンドを通じて日本を除く世界各国の不動産投資信託証券に投資し、S&P 先進国 REIT インデックス(除く日本、円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)の値動きに連動する投資成果をめざして運用を行います。
信託報酬:0. 5724%
信託報酬の引き下げ
3つの運用商品で大幅な信託報酬の引き下げが実施されます。
カッコの数字が今回引き下げられた利率です。
ほぼ半額となっており、今までどれだけぼったくっていたのか・・・っていう(笑)
日本債券インデックスファンド(個人型年金向け)
0.27%(-0.216%)
海外債券インデックスファンド(個人型年金向け)
0.30456%(-0.41904%)
TOPIXインデックスファンド(個人型年金向け)
0.27216%(-0.28944%)
まだ実は割高
ただこれでも少し割高です。
例えば日本債権インデックスファンドは0.27%に引き下げられましたが、SBI証券で扱っている三菱UFJ国内債権インデックスファンドは0.13%です。
楽天証券、イオン銀行で取り使っているたわらノーロード国際債券は0.162%となっておりゆうちょ銀行と大きな差があります。
海外債権もほぼ同様です。
また、TOPIXインデックスファンドと同じTOPIXをベンチマークとしてる三井住友・DC日本株式インデックスファンドSは信託報酬は2.052%(税込)です。
楽天証券、SBI証券で扱われています。
さらにイオン銀行で扱っているDIAM DC国内株式インデックスファンドは0.1674%と完全に負けているのです。
同じベンチマークのものでこれだけ差が有ると考えちゃいますよね。
郵便局でiDeCoの紹介開始
これが1番インパクトありそうですが10月3日から全国20,000件の郵便局でiDeCoの紹介を始めるそうです。
郵便局はかなりノルマがきついと評判ですから変なゴリ押しがないとよいのですが・・・
まとめ
まだ手数料が他と比べて高い部分はありますが、取扱の商品はだいぶ改善しましたね。
ゆうちょ銀行の本気度を感じました。
ただちょっと辛口に言わせていただくとボッタクリだったのがましになったレベルです。
まだまだSBI証券、楽天証券、イオン銀行と比較するとだいぶ劣っています。
ただ本気度は伝わりましたので今後もSBI証券、楽天証券、イオン銀行などに対抗できるレベルで頑張ってほしいなって思います。
競争が激しくなればなるほど加入者側のメリットもありますしね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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