新型コロナウィルスを発端として始まったすごい下げが続いてます。
サンダースの脅威はだいぶ薄らいだものの、第二のサブプライムローンとも言われるCLO問題、ドイツ銀行の問題、原油価格の問題、東京オリンピックの開催の是非など新型コロナウィルスの件以外でも暴落要因が目白押しの非常に厳しい状況となっています。
特に新型コロナウィルスで相場が死んだことによりCLO問題がかなり響いてそうな気がしています。詳しくはこちらを御覧ください。
急激に下げていますので当面、かなり大きな乱高下が予想されます。
また、新型コロナウィルスの着地やCLO問題、原油問題の解決が現状ではまったく見えませんから相場の底がわからない状況です。
そこで今回は前回の大暴落であったリーマンショック時の事例からどの程度まで下げるのかを予想してみましょう。
リーマンショックの底から新型コロナウィルスショックの底を予想する
リーマンショックはサブプライムローンの問題でリーマン・ブラザーズ破綻したことを発端とした株価の大暴落です。
まずはその当時の状況から復習してみましょう。
リーマンショックは株価軟調時に起こった
リーマンショックが実際に起ったのは2008年9月ですが、その前からサブプライムローンやばくね?かなり大きな問題になるのでは?と騒がれていました。
2007年7月にBNPパリバ社傘下のファンドの支払い停止報道がでていましたので、そのころからすでに大きな懸念があり、株価が軟調気味となっていましたね。
それがリーマン・ブラザーズ破綻でトリガーが引かれた感じです。
ここがリーマンショックと新型コロナウィルスショックの大きな違いでしょう。
リーマンショックはサブプライムローン問題で株価が軟調の時点から起こったショック。(すでに少しづつ織り込んでいた)
今回はアメリカ株を中心に高値を更新し続けている段階で起こったショックであるということです。
ですからリーマンショックよりも大きなマイナスとなっても不思議ではありません。
リーマンショックでどこまで下げたか
リーマン・ショック時の株式指標はサブプライムローンが騒がれだした2007年7月からS&P500が底になった3月6日までの下げは以下のとおりです。
リーマン・ショック時の下落幅
●S&P500:2007年7月末1,455,27→2008年8月末1,020.62→2009年3月6日666.79
●日経平均:2007年7月末16,569.09→2008年8月末13,072.87→2009年3月6日7,173.1
●ジャスダック:2007年7月末76.1→2008年8月末56.2→2009年3月6日39.51
●マザーズ:2007年7月末864.7→2008年8月末464.79→2009年3月6日283.87
2007年7月からの下落幅にすると以下の通りです。
S&P500:54%
日経平均:56%
ジャスダック:48%
マザーズ:67%
S&P500:34%
日経平均:45%
ジャスダック:29%
マザーズ:38%
の下げとなっています。すでに下げてたところからこれだけ下げたのが恐ろしいです。
リーマンショックの底までの期間
リーマンショックはスタートがちょっとわかりにくいですが、底までに掛かった期間は以下のとおりです。
リーマン・ブラザースの破綻した2008年9月→6ヶ月
リーマンショック時の一日の下げ
一日の下げも見てみましょう。
日経平均の下げが大きかった日は以下の4日です。
10%近くの下げが何度も記録されているんですね。
●10月10日 マイナス9.6%
●10月16日 マイナス11.4%
●10月24日 マイナス9.6%
リーマンショックの個別銘柄の下げ
当時の日本の時価総額上位の個別銘柄の下げも見ておきましょう。
●三菱UFJ:2007年7月末1,270→2008年8月末839→2009年3月6日401
●NTT:2007年7月末1,305→2008年8月末1,355→2009年3月6日950
●NTTドコモ:2007年7月末1,650→2008年8月末1,733→2009年3月6日1,419
●三井住友:2007年7月末10,800→2008年8月末6,700→2009年3月6日2,765
2007年7月からの下落幅にすると以下の通りです。
●三菱UFJ:68%
●NTT:27%
●NTTドコモ:14%
●三井住友:74%
●三菱UFJ:52%
●NTT:28%
●NTTドコモ:18%
●三井住友:58%
こちらも傾向としては同じですね。業種で大きな差がでています。
新型コロナウィルスショックでの底予想
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