【アルヒ】新規上場株式(IPO)財務分析。フラット35

12月14日に東証1部に新規上場するアルヒの財務分析をしてみたいと思います。

アルヒが12月14日上場

アルヒが上場する週は一家プロジェクト、カチタス、ヴィスコ、SGホールディングス、グローバルリンクマネジメント、エルティエス、アルヒ、イオレ、HANATOURJAPAN、マツオカコーポレーションと他に9社上場します。

アルヒも規模がかなり大きめですがSGホールディングス(佐川急便)などは今年最大の上場となります。

そのため資金が分散する可能性があります。

アルヒはあまり知名度はないかもしれませんがもともとはSBI系のモーゲージバンクです。

2015年まではSBI モーゲージ株式会社という社名でした。

今でも9.54%をSBIホールディングスがもっています。

そんなこともあってかSBI証券は主幹事ではありませんが、SBI証券では大々的にアルヒのIPOは宣伝してますね(笑)

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。

アルヒのビジネスモデル

アルヒの事業内容はフラット35を中心とする住宅ローンの貸付及び回収を行うモーゲージバンク事業となっています。

それでは詳しく見ていきましょう。

アルヒの具体的なビジネス内容

アルヒは日本初のモーゲージバンク(証券化を資金調達手段とした住宅ローン専門の金融機関)として創業。

住宅ローン専門金融機関のパイオニアです。

具体的にはARUHIは、主に貸金業法に基づく「貸金業者」として、証券化を資金調達手段とした住宅ローンのオリジネート(貸付)とサービ シング(回収)を行う住宅ローン事業会社です。

加えて、提携金融機関等の住宅ローン商品等の媒介や、銀行法に基づく「銀行代理業者」として提携金融機関等の住宅ローン商 品を代理で販売しております。

アルヒ目論見書

出所;アルヒ目論見書より


アルヒの収益性


アルヒは国際基準の会計基準で公表していますのでちょっといつもと比較指標が違います。

営業収益伸び率

29年度 +27.03%

29年度に掛けておおきく伸びています。

営業費用伸び率

次に本業で掛かった費用の伸び率です。

29年度+30.63%

とこちらも大きく伸びています。

特に販売費一般管理費の伸びが大きいです。

一般的に上場前は上場準備でこのあたりの費用がかさみがちなのもあるのでしょう。

営業収益の伸びよりも高いのは気になるところであります。

当期利益の伸び率

29年度+168.02%

こちらはかなり大きく伸びています。

理由としてはその他費用が大きく減ったのが寄与しています。

収益性まとめ

売上げの伸びが高い。利益も大きく伸ばしている。

アルヒの安全性


自己資本比率

28年度19.36%

29年度23.68%

大きく伸ばしています。

もともと悪い水準でもないですしここで問題になることはないでしょう。

キャッシュフロー

キャッシュフローは28年度は

営業活動がプラス

投資活動がプラス

財務活動がマイナス

29年度は

営業活動がプラス

投資活動がマイナス

財務活動がマイナス

となっています。

フリーキャッシュフローは28年、29年ともにプラスです。

資金面がどうしてもたくさんいる業種ですからある程度お金に余裕がほしいところです。

当面問題なるになることは少なそうな感じはありますので問題ないでしょう。

安全性まとめ

資金面では特に問題はなさそう

アルヒの株価


PER、PBR

PER、PBRをみると割安感があります。

株価的には単純に美味しそうなレベルです。

既存株主

今回の上場株式は全数ファンドの売り出しです。

そのためファンドの出口案件で嫌われる可能が高いです。

また、売出した後もファンドが結構な株をもっていますので気持ち悪いところはありますね。

ロックアップは180日ですが・・・

他にも個人の株主を多く抱えています。

この方たちも180日のロックアップです。

ストックオプションもそれなりにありますがすぐには影響はなさそうです。

まとめ


今回はアルヒの財務を中心に分析してみました。

そもそもの規模が大きめ、全数売出しの上場ですから判断が別れる銘柄とないそうな予感です。

業績はよいですし、株価もそれなりに割安です。

そのあたりをどう判断するかでしょうね。

次回は初値予想をしてみたいと思います。

また、IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。

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