TOPIX組み入れはいつ?覚えておきたい指数組み入れのルール

IPOをやる上でぜひ押さえておきたいのがTOPIXへの組み入れのルールです

そのルールを知っておくだけで今後の予想に役に立つと思います。

今回は指数組み入れのルールをみていきましょう。

※加筆修正を加えました。

TOPIX組み入れはいつなのか?

12月19日過去最大規模の新規上場(IPO)となるソフトバンクグループのソフトバンクが東証一部に上場しました。

ちょっとややこしいですがソフトバンクの携帯電話部門ってことです。

初日は1500円公募のところ初値が1463円。

終値が1282円でした。

かなり下げてのスタートとなっていまいました。

そこで気になるのがソフトバンクの今後ですね。

ソフトバンクは東証1部に上場であるため注目されるポイントがあります。

それがTOPIXへの組み入れです。

TOPIX組み入れとは

TOPIXとは東証株価指数のことで、東証1部に上場している全ての銘柄を対象に、取引所が1秒ごとに算出している株価指数です。

TOPIXに新しく組み入れられるとTOPIXをベンチマークしているインデックスファンドはその銘柄を運用に組み入れなければならなくなります。

そのため株価上昇の期待が高まるのです。

iDeCoつみたてNISAなど多くの方がインデックスファンドを買う制度ができたこともあり、今後インデックスファンドの規模がどんどん大きくなることが予想されます。

そうなればTOPIX組み入れによる影響はさらに増すとも言われています。

TOPIX組み入れのルール

それではTOPIX組み入れのルールを見ていきましょう。なおこちらのソースは東京証券取引所の東証算出要項となります。(2020年12月25日に市場変更等に係る取扱いが明確化されました)

組み入れられるケースは色々有りますが代表的なのが下記の3つのパターンです。

1.東証1部への直接新規上場銘柄
2.他から上場市場変更銘柄
3.株式移転等により新規上場して東証1部に指定された銘柄

今回はソフトバンクは1の東証1部への直接新規上場銘柄ですね。

順番に見ていきましょう

東証1部への直接新規上場銘柄

この場合、TOPIX等への組入れは、「新規上場日の翌月末(最終営業日)」に行います。

例えば、ソフトバンクの場合12月19日に上場しましたから、翌月の最終営業日に当たる1月31日に、TOPIX等に組み入れられることになります。

なお、新規上場日が休業日の場合、翌営業日に繰り下げられます

他から上場市場変更銘柄

市場第一部への指定及び、マザーズ又はJA SDAQから市場第一部への上場市場変更は、「指定日(変更日)の翌月末(最終営業日)」にTOPIX等に組み入れます。

なお、新規上場日が休業日の場合、翌営業日に繰り下げられます

株式移転等により新規上場して東証1部に指定された銘柄

TOPIXの算出対象が株式移転等によって上場廃止となり、その後、速やかに当該株式移転等に伴う新設会社等が、当取引所の市場第一部に新規上場する場合、「新規上場日」にTOPIX等に組み入れます。

時価総額が大きい銘柄

市場第一部に新規上場した銘柄について、新規上場日から起算する5営業日内のいずれかの日にお いて、TOPIX に占める指数用時価総額の比率が1%以上となることが認められた場合には、当該銘柄の TOPIX への組入れは1回当りの比率が1%未満となるよう、浮動株比率を調整して複数回 に分けて行うとのこと。

2 回目以降の組入れは、前回実施日の翌々月末に行なわれます。

大規模な銘柄の場合はご注意ください。

TOPIX組み入れによる効果

TOPIXに組み入れられればインデックスファンドの買いが入りますから株価上昇が期待できます。

しかし、TOPIX買いを見越して買っている方も多いため、先回りして仕込んでいた人々の売りがTOPIX買いのタイミングで大量に出てくるということもありえます。

このあたりは株価の値動きを見ていかないとなかなか難しいですね。

SGホールディングスの場合

例えば2017年最大の新規上場であったSGホールディングス(佐川急便)は上場後下記のような動きをしています。

ちなみにSGホールディングスの上場日は12月13日ですからソフトバンクと同じく1月31日にTOPIXに組み入れられています。

◯初日 初値1,900円 終値1,906円

◯TOPIX組み入れ日(1月31日)初値2,433円 終値2,530円

他の要素ももちろんありますが、上場日(12月13日)からTOPXI組み入れ日(1月31日)まで順調に上がり,

TOPIX組み入れ日も100円近く上がっていますね。

日経平均銘柄への組み入れも

もう一つ意識しておきたいのは日経平均銘柄への組入です。

日経平均株価は日本を代表する225銘柄から構成される株価指数で、TOPIXと並んでインデックスファンドのベンチマークとされるものです。

年1回見直され、日経平均の中の銘柄が入れ替わる時があります。

これもTOPIX組み入れと同様に意識しておく必要があるでしょうね。

最近だとサイバーエージェントが採用され古河機械金属が除外されました。

こちらもインパクトは大きいです。

また、最近ではJPX日経インデックス400という株価指数も影響が大きくなっています。

JPX日経インデックス400は流動性や利益に加えて、資本効率やガバナンスも考慮して採用銘柄を決定する指数です。

こちらも同様に組み入れられればインデックスファンドの買い入れが発生し株価が上昇する可能性があります。

まとめ

今回はTOPIX組み入れのルールについて見てきました。

新規上場株式(IPO)でも上場初値でたいした金額がつかなくてもTOPIX組み入れまで様子を見たら結構儲かるというケースはざらにあります。

東証一部に上場する銘柄だとTOPIX組み入れ日は大きな影響がありますのでぜひ抑えておきましょうね。

ソフトバンク株価の今後の予想や妥当株価についてか下記の記事を御覧ください。

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