元ZOZOタウン社長の前澤友作氏がお金配りをしているのは知っている方も多いでしょう。
今までは抽選だったり、お金をほしい理由を審査?して配っていたそうです。
しかし、とうとう応募者全員に現金10万円をプレゼントというキャンペーンを立ち上げました。
応募者全員に【10万円】配ります! 対象はこれからマイホーム建てる人。 前代未聞のとんでもないキャンペーン 家作る友達いたら教えてあげてね
出典:前澤友作氏 ツイッターより
これは慈善事業なのでしょうか?
それともなにかカラクリがあるのでしょうか?
私は一企業の販促だと見ています。
今回は前澤友作氏のキャンペーンについて考えてみましょう。
マイホームを建てる応募者に全員10万円プレゼント概要
まずは今回、前澤友作氏が実施するキャンペーン内容の概要をみていきましょう。
キャンペーン対象条件
キャンペーンの対象となる方は以下の条件を満たした方です。
- エントリー期間中にキャンペーンにエントリー
- 住宅会社が決まり次第、マイホムアプリをインストール
- マイホム導入住宅会社で建築請負契約をむすぶ
- 建築請負契約の写しをマイホムアプリにアップロード
- マイホムアプリ内キャンペーンページの「応募」ボタンをタップ
かなり厳しい条件がありますね。
キャンペーン期間
キャンペーン期間は以下の通り
- エントリー期間:8/25(水)17:00から8/29(日)23:59まで
- 提出期限:12/25(土)23:59まで
エントリー期間はかなり短いですね。
これはマイホムの販促に過ぎないかも
キャンペーン条件を見れば多くの方は感づくと思いますが、これはマイホムというアプリの販促に過ぎないと予想します。
「マイホム」というアプリは聞いたことがありませんでしたが、マイホームを建てる方向けのアプリのよう。
住宅会社から成功報酬を徴収?
今回の件のポイントは「マイホム」というアプリをインストールして、そのアプリ導入住宅会社で建築請負契約を結ばないとキャンペーンの対象とならないということです。
おそらくマイホム経由で建築請負契約を結ばれれば住宅会社に成功報酬等が発生しているのでしょう。
成功報酬がどのくらいかわかりませんが、仮に5%として考えてみましょう。
3,000万円の家が売れたとして5%の成功報酬が取れれば150万円となります。
10万円を住宅購入者にバックしても充分元が取れるのです。
140万円の利益となるんですよね。
今回のキャンペーンは前澤友作氏のツイッターでは「応募者全員」となっていますが、実際は前述のように条件がかなり厳しくなっています。
条件をクリアした人はすべて成功報酬が発生していると思われますので、成功報酬を取っているとすればマイホムはたくさん条件をクリアしてくれた人がいればいるほど儲かるのです。
アプリ導入住宅会社を増やす
また、アプリ利用会社を増やすという目的もあるでしょう。
今回のキャンペーン。
エントリーしても条件を満たせない方も多いと思われます。
という部分で引っかかってしまうためです。
買おうと思っている住宅会社がマイホムを導入していなければ今回のキャンペーンの対象とならないんですよ。
ですからもし、住宅を購入しようと住宅会社を決めて今回のキャンペーンを知った方は住宅会社にこうお願いするでしょう。
目の前に住宅購入希望者がいる場合、マイホムを導入することを検討する住宅会社も多いと思われます。
そうなればマイホムが導入住宅会社とどのような契約をしているのかはわかりませんが、それで契約料とか初期費が発生してればそこでも儲けることができますね。
前述の成功報酬もあるでしょうし・・・
アプリ利用者を増やす
また、アプリ利用者を増やすという意味もあるでしょう。
今回にキャンペーンは条件も厳しくエントリー期間も短いですが、すでに数万件の応募があるとか・・・・
実際に条件をクリアする人は多くないと思いますが、エントリーまでした人はマイホムのアプリまではインストールして見る可能性は高いです。
そうなればアプリの利用者が増えることになります。
アプリの利用者が増えればそれを武器に導入住宅会社を増やす販促がしやすくなりますね。
前澤氏も企業キャンペーンであることを認める
今回の件については批判も多かったようで、前澤氏も企業のキャンペーンであることを認めています。
最近こういうの多いからはっきり言っておく。誰に配ろうが俺の好き。国の社会保障と一緒にしないでもらいたい。あくまでも個人からの寄付や、企業のキャンペーンなので悪しからず。こういうこと言ってくる人はブロックします。
出典:前澤友作氏 ツイッターより
当然といえば当然な主張です。
前澤友作氏が言ってることはなにも間違えてはいません笑
こういうカラクリがあることを予想した上でうまく利用できる方には問題ない話なんですよ。
損しないからいいじゃんという意見について
住宅購入者が今回のキャンペーン乗れば10万円もらえるのは事実でしょう。
ですから別に損しないから良いじゃんという意見も見受けられました。
これも正しいです。
ただし、本当に損をしていないのかはわかりません。
こういう部分も考えられるんですよ。
高く住宅を買う羽目になるケースも
今回のキャンペーン。
住宅会社を決めてからアプリを導入。
「マイホム導入住宅会社で建築請負契約をむすぶ」というのが条件となっています。
おそらく前述のようにマイホムと住宅会社の間で成功報酬なり、契約料なり、初期費用なりが発生するのでしょう。
そうなれば住宅会社はその費用を住宅契約に上乗せする可能性が高いです。
もしくは材料等をケチってそこで辻褄を合わせようとするはずです。
つまり、10万円がもらいたいがためにマイホムの取り分も含めて実質的に払っているということになりかねないということです。
住宅会社を決めていますのでそのタイミングで契約しておけば、マイホム経由で契約するよりも10万円以上お得に買えたのかもしれないのです。
住宅購入費用プレゼント。家具家電一式プレゼントと本質的には同じ
建設業界でよく行われているキャンペーンに「住宅購入費用◯◯◯万円プレゼント」とか「家具・家電一式プレゼント」とかあります。
これも今回の前澤氏のキャンペーンと本質的に同じなんですよ。
結局住宅購入費用◯◯◯万円も家具・家電一式も住宅の購入費用にわからないように上乗せされています。
得したという感覚を与えることで販売を促したり、見込み客を探しているだけです。
私の知り合いもある建設会社が実施した住宅購入費用1,000万円プレゼントに当たった!!と喜んでいました。
しかし、その家の見積もりは異様に高かったのを思い出しますね。
つまり、その費用も結局自分で負担しているんですよ。
まとめ
今回は「前澤友作氏が実施する応募者に全員10万円プレゼントのカラクリを考える」と題して前澤友作氏が実施している「応募者全員に【10万円】配ります! 対象はこれからマイホーム建てる人。」というキャンペーンについて考えてみました。
別にキャンペーン自体が悪いわけではありませんし、詐欺というわけでもありません。
こういったキャンペーンはカラクリがあることをしっかり認識した上で参加する分には問題ないです。
今回の件に限らずカラクリを考えてから話に乗るようにすることが大事なんですよ。
それにしても今回の話。
かなりうまい、よく考えられたキャンペーンですね。
今までのお金配りもこれの伏線だったと考えれば辻褄があいます。
さすが前澤友作氏という感じでしょうか。
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