最近、SBI証券のIPOで補欠当選が連続でしています。
しかし、繰り上がらずの繰り返し・・・
そこでIPOで補欠当選した株は実際どのくらい繰り上がるのかを、本サイトを立ち上げてからの6年分を証券会社別・年度別に集計してみました。
あくまで私だけの事例ですが参考になれば幸いです。
IPOの「補欠当選」とは?
IPO抽選の結果は大きく分けて当選・落選・補欠当選の3つ。
補欠当選は「当選者が購入辞退した場合に繰り上がるかもしれない待機番号」のようなものです。
購入申込の最終期限(上場の 3〜4営業日前 が多い)までに繰り上げメールが来なければ自動的に落選が確定します。
繰り上げ当選するケース
IPOに当選をした場合、かなり高い確率で儲かります。
そのため、辞退する人はかなり少ないんですよ。
そのため、当然繰り上げ当選する確率は高くありません。
しかし、以下のような条件があると可能性が高まります。
・想定外の地合い悪化で辞退が続出
・注文忘れ
繰り上げしにくいケース
逆に繰り上げ当選しにくいケースは以下です。
・初値高騰がほぼ確実視される人気銘柄
・主幹事以外(平幹事)の補欠
前者は当然ですし、後者はそもそもの枚数が少ないですからね。
私の年度別・証券会社別の補欠当選繰り上げ実績
それでは実際に私が補欠当選した銘柄の繰り上げ確率を見ていきましょう。
・対象期間:2019〜2024年(6年)
・補欠当選は抽選に外れるとすべて補欠や次点となるSMBC日興証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券は除外。
なお、これは私個人の体験データであり、応募銘柄・申込株数・証券会社の絞り込み方に強いバイアスがあります。母集団(全IPO参加者)の確率とは必ずしも一致しませんのでご注意ください。
年度ごとの補欠当選繰り上げ確率
年度 | 補欠当選(件) | 繰り上げ(件) | 繰り上げ確率 | 主な繰り上げ証券 |
---|---|---|---|---|
2024 | 10 | 0 | 0% | なし |
2023 | 3 | 0 | 0% | なし |
2022 | 5 | 0 | 0% | なし |
2021 | 8 | 1 | 12.5% | みずほ証券(ステラファーマ) |
2020 | 7 | 0 | 0% | なし |
2019 | 7 | 1 | 14.3% | みずほ証券(新日本製薬) |
合計 | 40 | 2 | 5% | みずほ×2件 |
全体でみると5%の繰り上げ確率となります。
※辞退分も含んだ集計となっています。辞退を抜いて考えると6.25%
補欠→繰り上げを本気で狙うなら、数字が示すとおり みずほ証券の主幹事案件 が最も望みあり。
SBI・大和・野村の補欠は「宝くじのハズレ券がもう1回抽選される」程度に構え、リソース(資金・時間)は初値割れリスクとのバランスを見ながら振り分けるのが賢明かもしれませんね。
証券会社ごとの補欠当選繰り上げ確率
次に証券会社事でみてみましょう。
証券会社 | 補欠当選件数 | 繰り上げ件数 | 辞退件数 | 繰り上げ確率 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 26 | 0 | 8 | 0 % |
みずほ証券 | 5 | 2 | 0 | 40 % |
大和証券 | 6 | 0 | 0 | 0 % |
野村證券 | 3 | 0 | 0 | 0 % |
補欠当選した銘柄が繰り上がったのはみずほ証券のみです。
5件の補欠のうち2件(2019年 新日本製薬 、2021年 ステラファーマ)が繰り上がり、繰り上げ率は40 %。
主幹事かつ中規模案件でチャンスが生まれやすいことが数字に表れています。
もしかしたらみずほ証券は補欠当選の人数が他社よりも少ないのかもしれませんね。
大和証券、野村證券は両社とも補欠自体は一定数あるものの、過去6年間で繰り上げは一度もありませんでした。
SBI証券の補欠当選繰り上げ確率
SBI証券だけに絞ると以下のとおりです。
- 補欠当選:26件
- 辞退:8件
- 繰り上げ当選:0件
- 繰り上げ確率:0%
SBI証券は26件という圧倒的な補欠件数に対し繰り上げゼロ。
ちなみに2025年もすでに数件補欠当選して繰り上げゼロです笑
IPOポイント狙いの戦略を続ける場合でも、繰り上げ当選は「期待しない」のが現実的です。
SBI証券でのIPO補欠当選からの復活は想像以上に厳しいですね。
8件辞退したのは目に見えた地雷や地合い悪化など公募割れ確率が高いことが理由となります。
多くは100株だけIPOポイントのために申し込んだのに補欠当選しちゃった銘柄です。

繰り上げ当選を引き寄せる3つのコツ
それでは繰り上げ当選を引き寄せる引き寄せるコツについて考えて見ましょう。
主幹事を中心にフル株数で申し込む
まず、重要なのは主幹事であるということ。
補欠でも当選枚数の母数が大きく、辞退に伴う再配分が起こりやすいです。
私が繰り上がった2つの銘柄ともみずほ証券が主幹事なんですよ。
地合いが微妙な銘柄をあえて狙う
地合いが悪く初値が読みにくい銘柄=辞退者が増えやすいです。
リスクとリターンを天秤にかけての判断眼は必須となります。
購入申込可能な“最終日ギリギリ”まで待つ
補欠当選後に市況悪化→辞退を検討している人の動向を見極め、繰り上げ通知のタイミングを逃さないというのも必要でしょう。
まとめ:補欠は「宝くじの再抽選」くらいに構える
今回は「IPOの補欠当選の繰り上げ率を集計してみた。SBI証券はなんと・・・」と題してIPOの補欠当選について繰り上げ率を集計してみました。
ぜんぜん繰り上がらないな・・・っては思ってましたが、あらためて集計してみると酷い結果でしたね笑
6年間40件で繰り上げ率5%。
数字で見れば「宝くじの当選確率(年末ジャンボ1等 0.000005%)」よりは高いものの、“期待しすぎない”姿勢が大切かもしれません笑
SBI証券の補欠当選はポイント稼ぎと割り切るとよいかもしれませんね。
ただし、私が辞退した銘柄などは繰り上げ当選してしまうと損をしていましたので、判断が難しいところかも・・・
不人気銘柄の初値割れリスクを忘れずに。

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