最近、若者を中心に利用者が急激に増えているサービスがあります。
後払い決済サービス(BNPL)です。
今回は後払い決済サービス(BNPL)のメリット、デメリット、クレカとの違いを考えてみましょう。
BNPLとは
BNPLとは「Buy Now, Pay Later」の略で「今買って後で払う」という仕組みです。
日本でもZOZOTOWNが2017年に「ツケ払い」という最大5万円までなら2ヶ月後支払いでOKというサービスを発表して大きな話題となりました。
その後、メルカリが「メルペイ後払い(メルペイスマート払い)」を導入。
最近ではAmazonやAppleStoreで「ペイディ」が利用できるようになるなど急激に広がっています。
どれくらいの方が後払い決済サービスを使っているのか?
それではどれくらいの方が後払い決済サービス(BNPL)を使っているのかをみてみましょう。
株式会社メルペイが2021年10月に発表した800人を対象とした調査では以下の結果でした。
全体の約3人に1人(31.1%)は、後払い決済サービスの利用経験がある。特に若年層ほど利用率が高くなる傾向があり、20代35.6%、30代33.8%、40代30.0%、50代16.9%が利用している
出典:メルペイ 消費と支払手段に関する調査 より
とのこと。
同じくインフキュリオンが2021年7月に発表した全国の16歳〜69歳男女824人を対象としたインターネット調査では以下の結果となっています。
「後払いサービス」の利用経験は17%と約6人に1人が利用しており、ブランドデビットカードやブランドプリペイドカードよりも高い利用率であることが分かりました。
出典:インフキュリオン 「後払いサービス」に関する利用動向を調査 より
17%の方が利用しているですよ。
メルペイと数字は違いますが、思った以上に利用者は多いという結果ですね。
両方ともインターネット調査ですのでバイアスが掛かっている部分も大きいでしょうが、インターネットを利用している若者世代にはかなり浸透していることがわかります。
矢野経済研究所の調査だと現在8000億円くらいの市場ですが2024年度には1兆8800億円程度と倍程度まで急激に伸びると予想となっていますね。
なお、これは日本に限ったことではありません。
オーストラリアのBNPLのスタートアップ企業「アフターペイ」が290億ドルで買収されて話題になったり、世界的な流れとなってきているのです。
BNPLのメリット
それではBNPLのメリットについて考えてみましょう。
今お金が無くても購入できる
まず大きいのが今お金が無くても購入できるという点です。
人は目の前にあるものの価値は感じやすくて先になると価値が下がると言われます。
行動経済学では「出費の痛み」とか「双曲割引」、「現在志向バイアス」って言葉で解説されますね。
つまり、今買う商品と現在のお金を比較すると現在はイコールでも支払いをあとに回すことでその商品の感覚的価値があがるんですよ。
お店側からするとものが売れやすくなり、お客側からすればお得に買えたという感覚になるのです。
つまり、双方にメリットがあるのが後払いなんですよ。
これは投資でも関係する話ですので興味ある方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
クレジットカードを持ってない方も利用できる
もう一つがクレジットカードを持ってない方も利用できるという点です。
BNPLの多くは銀行口座があれば登録が可能でクレジットカードとは別枠の与信となっているんですよ。
そのため、クレジットカードが通らない学生さんなどでも利用が可能なケースが多いです。
これも利用者側からも販売側からしても顧客が広がりますしメリットになりえますね。
クレジットカードより利用が簡単
もう一つがクレジットカードより利用が簡単という点もあります。
BNPLのデメリット
逆にBNPLのデメリットはどういう点にあるのでしょうか?
買いすぎてしまう
最大のデメリットは買いすぎてしまうという点です。
手数料が掛かるケース
ポイントが付かない
まとめ
今回は「若者に人気の後払い決済サービス(BNPL)のメリット、デメリット、クレカとの違いを考える」と題してBNPLについて見てきました。
個人的な見解としてはクレジットカードを利用できるならポイントが還元されるのもありそちらの方がおすすめです。
どうしてもBNPLを使いたいなら支払い遅延での手数料や買いすぎに注意して計画的に利用したいところですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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