SBI証券が鳴り物入りで始めた「SBIラップ」。
AIを搭載し40種以上のマーケットデータを分析、市場動向を先読みし投資配分を最適化するファンドラップとのこと。
2022年3月31日(木)のサービス提供開始から、わずか4営業日で10,000口座を達成と大人気となっています。
本サイトでもご紹介しました。
実際の成績が本当にそれに見合うのかを不安に思う方も多いようです。
うちのサイトにもご質問をいただきました。
そこで「SBIラップ」と同じ8資産に分散投資をする人気バランスファンド「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を同時に同金額を投資をして成績はどうなるのかを比較していきたいと思います。
なお、こちらの記事の動画版は下記からご覧いただけます。合わせてご覧ください。
SBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のスペック
まずは「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のスペックを比較してみましょう。
投資先比較
投資先は両方とも8つの資産への分散ですが、対象となる資産が違います。
SBIラップの投資先
SBIラップは以下の8つの資産を40種以上のマーケットデータをAIが分析、市場動向を先読みし投資配分を最適化する形となります。
つまり、投資比率は変わっていくということですね。
出典:SBI証券 SBIラップ 運用プロセス より
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の投資先
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は下記のとおり、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートの8資産を12.5%ずつ投資をする形となります。
出典:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)交付目論見書 より
SBIラップとの違いは「国内株」「国内債券」「国内リート」「先進国債券」「先進国リート」があること。
「金」、「米国株」、「米国債券」、「米国不動産」、「ハイイールド債」がないことですね。
同じ8資産ですが、投資先はかなり違いますね。
また、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は投資配分は各資産12.5%となっていますが、SBIラップは投資配分を最適化することになりますので投資比率は変動してきます。
この点もかなり違いますね。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の考え方はどこの資産があがるのなんてわからないから、もう割り切って分散投資しようぜってことです。
AIが予想するのとはじめから予想なんて無理だから分散しておこうって違いですね。
最終的にどちらが勝つのか・・・
ランダムウォーカーで育ってきた私からするとAIがどこまでやれるのか懐疑的なんですよ。
手数料比較
次に手数料を比較してみましょう。
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の信託報酬率:0.154%以内
- SBIラップの手数料:0.66%(年率)+ファンドの実質的な信託報酬(平均年率0.295%):合計0.955%以内
手数料は圧倒的にeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の方が低くなっていますね。
投資比率が常に一定のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と、状況に応じて変動しているSBIラップでは運用方法が全然違いますので単純な比較はできませんが・・・
実際の成績がこの差に見合うだけあれば問題ないはなしなんですが・・・
ポイントプログラム
なお、それぞれポイントプログラムで保有資産に対してポイントが付与されます。
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):月間平均保有額に対して年率0.05%(投信マイレージサービス)
- SBIラップ:月間平均保有額に対して年率0.1%(月間平均運用資産1,000万円以上年0.2%)(SBIラップマイレージ)
SBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績
それでは実際に同額10万円を同じ日に買った私の成績を比較してみましょう。(SBIラップのキャンペーンもあることから両方とも追加で毎月1万円ずつ28日に購入する設定にしてあります)
なお、成績は4/12時点です。
SBIラップの成績
SBIラップの成績は以下の通り。
まだ、購入して日が経っていませんが+472円(+0.47%)となっています。
なお、投資比率は以下の通り
- 米国株式:40.9%
- 先進国株式:4.6%
- 新興国株:2%
- 米国債券:20.5%
- ハイイールド債:2%
- 新興国債券:2%
- 米国不動産:21.7%
- ゴールド:5.3%
- 現金:1%
米国不動産の比率が意外と高いです。
米国株式、米国債券も比率が高いですから投資先の多くは米国に偏った結果となっています。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績は以下の通り。
こちらはちょっとわかりづらいですが、+80円(+0.08%)です。
投資比率はその都度公開はされていませんが、基本的には8資産とも12.5%ですね。
- 国内株式:12.5%
- 先進国株式:12.5%
- 新興国株式:12.5%
- 国内債券:12.5%
- 先進国債券:12.5%
- 新興国債券:12.5%
- 国内リート:12.5%
- 先進国リート:12.5%
同じ8資産への分散ですが投資先と投資比率がかなり違うのがわかります。
まとめ
今回は「「SBIラップ」対「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」。実際に同金額を同日に買って比較してみた」と題してSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)との比較を見てきました。
まだ「SBIラップ」も「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」購入して数日ですから長期的にみて実際にどうなるのかはわかりません。
定期的に報告したいと思います。
なお、こちらの記事の最新版は下記となります。
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
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