6月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較

SBI証券が鳴り物入りで始めた「SBIラップ」。

AIを搭載し40種以上のマーケットデータを分析、市場動向を先読みし投資配分を最適化するファンドラップとのこと。

2022年3月31日(木)のサービス提供開始から、わずか4営業日で10,000口座を達成、 2 ヵ月あまりで買 付金額 100 億円を突破するなど大人気となっています。

しかし、実質的な手数料が年率0.955%(平均)とインデックス型の投資信託を買う場合と比較してかなり高いのが玉に瑕・・・

そこで「SBIラップ」と同じ8資産に分散投資をする人気バランスファンド「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を同時に同金額を投資をして成績はどうなるのかを比較する企画を実施しています。

なお、投資金額は初期10万円。その後は毎月1万円の積立としています。(SBIラップと同日に投資をするように設定)

今回はその6月末までの成績をみてみましょう。

なお、「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のスペックなどはこちらの記事で比較しておりますので、まず前提として御覧ください。You Tube版もあります。

それでは実際にスタート時10万円、追加で毎月同じ日に1万円ずつ3回、合計13万円を同じ日に買ったSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績を比較してみましょう。

成績は7/1時点(6月末)です。

なお、本記事のYou Tube版はこちらからご覧ください。

6月末のSBIラップの成績

SBIラップの成績は以下の通り。

SBIラップ6月末

出典:SBIラップ

スタートして3ヶ月目の成績はマイナス1,465円(-1.24%)でした。

なお、評価損益の表記はマイナス1,465円ですが、投入資金はスタート時10万円+月1万×3月の合計13万円で、資産残高126,884円ですから投下資金から見ればマイナス3,116円ですね。

おそらく手数料部分が評価損益から除かれて表記されている。それにしては少し差が大きい気もしますが・・・

ちなみに4月末時点では-565円(-0.57%)

5月末時点では-3,317円(-3.04%)でした。

4月時点、5月時点の詳しい成績はこちらを御覧ください。

6月の米国株

ちなみにSBIラップが最も多く買っているのは米国株式ですが、6月もあまり成績はよくありません。

アメリカを代表する500社の株価指数の「S&P500」は5月31日の終値では4,132.15でしたが、6月30日の終値では3,785.38となっています。

※SBIラップは投資信託が投資対象なので多少時期のズレがあります。

2022年6月末S&P500

出典:Yahoo!ファイナンス S&P 500 より

SBIラップが投資をする投資信託の成績

ちなみにSBIラップが投資をする投資信託の月間基準価額騰落率(22/06/30現在)は以下の通り。

  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国株:-0.73%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・先進国株:-2.37%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国株:+5.03%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国債券:+4.60%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債:-0.90%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国債券:-2.21%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国不動産:-1.50%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・ゴールド :+5.31%

6月は新興国株、米国債券、ゴールドが調子よくて先進国、先進国債券などが足を引っ張った形ですね

投資比率は変わったのか?

SBIラップのウリはAIが投資比率を自動で調整してくれることです。

どのくらい動いているのかを確認してみましょう。

6月末の投資比率はこちらのとおりです。

SBIラップ6月末ポートフォリオ

5/末時点の投資比率はこんな感じでした。

SBiラップ5月末投資比率

5月末と6月末の投資比率の差をまとめるとこんな感じですね。結構動いています。

  • 米国株式:+2.2%
  • 先進国株式:-0.2%
  • 新興国株:-0.2%
  • 米国債券:+3.5%
  • ハイイールド債:-0.2%
  • 新興国債券:-0.2%
  • 米国不動産:-6.6%
  • ゴールド:-6.3%
  • 現金:+7.7%

金と米国不動産の比率が大きく減って、米国株式や米国債券の比率を増やしていますね。

現金が大きく増えているのは6月末に投下された資金が未だ買付されていないからだと思われます。




6月末のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績は以下の通り。

2022年6月8資産均衡

出典:SBI証券

こちらは-1,837円です。(投入資金はスタート時10万円+月1万×3月の合計13万円)

前回の時点では-1,303円でしたから少しマイナス幅が広がった感じですね。

なお、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の投資比率は基本的には8資産とも12.5%ですね。(多少ずれることもありますが)

国内株式:12.5%
先進国株式:12.5%
新興国株式:12.5%
国内債券:12.5%
先進国債券:12.5%
新興国債券:12.5%
国内リート:12.5%
先進国リート:12.5%

同じ8資産への分散ですが投資先と投資比率がかなり違うのがわかります。




まとめ

今回は「6月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較」と題してSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の6月末時点での比較を見てきました。

6月末の結果は

  • SBIラップ:-1,465円(投下資金からみれば-3,116円)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):-1,837円(投下資金からみれば-1,830円)

と相場が厳しかったこともあり、双方マイナス。

表記上はSBIラップの方がマイナス幅は低いですが、手数料部分の影響なのか、投下資金との比較でしたらeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の方が資産が多くなっています。

つまり、6月末時点ではeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の方が成績がよいということになりますね。

まだ「SBIラップ」も「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」購入してそれほど経っていませんから、長期的にみて実際にどうなるのかはわかりません。

定期的に報告したいと思います。

なお、この記事の最新版はこちらです。

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