プロの投資家が投資したベンチャー企業に投資できるサービス
プロの投資家が目利きをして出資したベンチャー企業に 個人投資家が1社49万円まで投資できる株式投資型クラウドファンディングのサービスエメラダ・エクイティなる新サービスが評判となっています。
リスクはかなり高そうですが、ハイリスク・ハイリターンを好む方にとってはかなりおもしろいサービスかとおもいます。
今回エメラダ・エクイティについてみていきたいと思います。
エメラダ・エクイティとは
エメラダ・エクイティは株式投資型クラウドファンディングのサービスを提供するプラットフォームです。
運営会社は「エメラダ株式会社」で2016年6月に会社を設立したベンチャーです。
同サービスは2017年11月に同サービスを始めたばかりですね。
すでにかなり評判となっているようでフォーブスジャパンによってスタートアップ有望株 厳選50社に選出されています。
また、日経トレンディによる2018年ヒット予想100にも選出されています。
たしかにかなり面白そうなビジネスモデルです。
気になるのは銘柄の選択手段でしょうかね。
そのあたりはもう少し開示してほしいなってところはあります。
創業者
共同創業者兼CEO(代表取締役)は澤村帝我さん(サワムラタイガ)で慶應義塾大学卒業。当社創業前は、野村證券およびゴールドマン・サックス証券の投資銀行部門にて企業買収および資金調達の助言業務に従事されたそうです。
また、共同創業者兼COO(取締役)の古川直樹さんは早稲田大学卒業。当社創業前は、ゴールドマン・サックス証券の投資調査部門にて証券アナリスト業務、日本GEにて財務・経営管理業務に従事されたそうです。
共同創業者兼CTO(取締役)の五嶋宏通さんは東京大学大学院修了。当社創業前は、ソニーにてソフトウェア開発に従事されたそうです。
共同創業者の3人共結構な経歴の方たちですね。
むしろ、この会社に先行投資したいような気もします(笑)
株式投資型クラウドファンディングとは
それではエメラダ・エクイティが行う株式投資型クラウドファンディングとはどのようなものなのでしょうか?
クラウドファンディングとはインターネットを利用して不特定多数から資金を集めることを指します。
大きくわけると寄附型、購入型、貸与型、投資型と分かれており、よく見聞きするのが購入型かもしれません。
今回ご紹介した株式投資型クラウドファンディングは投資型に該当します。
成長するために資金が必要なベンチャー企業とそれを応援したい投資家を結びつけるのが今回の株式投資型クラウドファンディングとなります。
具体的にはこんな感じの流れになります。
エメラダ・エクイティはプロ投資家が投資をしたなど基準をクリアしたベンチャー企業のみ募集の取扱いを行います。
投資家はその中から自分が投資したいと思える企業があれば実際に投資を行います。
1社当たり49万円まで「先着順」で投資が可能となります。
投資の結果、投資したベンチャー企業が将来株式上場またはM&Aにより他の企業に売却された場合は、投資家は投資のリターンを得ることができます。
ただし、上場や他企業への売却がなされず、リターンが生じない場合もあります。
このスキームには「エメラダ型新株予約権」なる方式が使われています。
私もはじめて聞きました・・・
エメラダ型新株予約権とは
通常の株式投資では投資時に株式を取得します。
新株予約権への投資では、投資時には株式を取得せず、将来株式を取得する「権利」を保有します。
新株予約権の保有者は、将来この「権利」を行使することで株式を取得することができます。
エメラダ型新株予約権は、一定の事由が生じた時に新株予約権をその発行者(投資先企業)が取得する定めがついた取得条項付新株予約権です。
IPOやM&Aが実現した場合に株式などを受け取れる
一般的な新株予約権とは異なり、発行者が上場を承認された場合もしくは発行から10年間が経過する最後の1ヵ月の間のみ権利を行使することができ、権利を行使した後に発行者が上場した場合には、権利行使により取得した株式を市場で売却することができます。
つまり、新規上場が承認されれば、IPO投資の際に抽選結果とか関係なしにすでに株をもつ状況で迎えられるってことですね。
また、発行者がM&Aにより売却されたときは、取得条項の発動により新株予約権が譲渡され発行者から金銭を取得することができます。
受け取れる株数
一般的な新株予約権では投資家が将来受け取る株式数が発行時に決められますが、エメラダ型新株予約権では「転換価額」に基づき決定されます。
将来ベンチャーキャピタル等プロ投資家が当該ベンチャー企業に追加投資を行う際に、その時点の企業価値も考慮して、エメラダ型新株予約権の「転換価額」を決定します。
投資家の受取額
投資家の受取額は、将来受け取る株式数と株式市場での売却時やM&A時における「1株当たりの評価額」を掛け合わせることで決まります。上場後に株式市場で売却する場合の「1株当たりの評価額」は、売却時点において市場で取引されている株価です
エメラダ型新株予約権と一般的な新株予約権の主な違い
出所:エメラダ・エクイティWEBページ
エメラダ・エクイティの過去の投資案件
今のところ2件の投資案件が公開されています。
Far Yeast Brewing株式会社
一つ目は既に募集は終わっていますが、MBAホルダーの創業者が世界に挑む。日本初のクラフトビールカンパニー
Far Yeast Brewing株式会社
目標募集額:42,000,000 円に対して46,340,000円集まり、目標達成率 110 %となっています。
応募者は173人
主な出資者は
- 経営陣
- Ardian International Limited
- Net Capital Partners
- 他
となっています。
株式会社ラントリップ
もう一つが現在も募集中のリクルート出身の元箱根ランナーが立ち上げた「スポーツテック」スタートアップ
株式会社ラントリップ
目標募集額:30,03000 円に対して23,380,000円集まり、目標達成率 77 %となっています。
応募者は106人
あと募集数量まで22日
主な出資者者は
- 経営陣
- 株式会社朝日新聞社
- シェアリングエコノミー1号投資事業有限責任組合
- 事業会社
- 個人株主他
となっています。
まとめ
私も開設してみましたが口座開設は無料で、かなり簡単でした。
必要なものは住所氏名や投資経験、メールアドレスといった情報に加えて、本人確認書類だけです。
今のところマイナンバー等の提示は必要なさそうです。
どうしてもハイリスク・ハイリターンの投資となりますが、銘柄をしっかり選んで投資すればかなり大きなリターンが得られる可能性もありそうなサービスですね。
今後どのような企業が対象になるのか注目したいと思います。
新規公開株式公開(IPO)をこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。
また、IPOの抽選にハズレたらセカンダリに無理に挑戦するよりもこんな方法もあります。
読んで頂きありがとうございます、