先日、知り合いの方が○○という株ってどう思う?というご質問をいただきました。
結構たんまり持っているそうです。
私のスタンス的には「これって買いですか?」とか聞く時点で買ってはいけないと思っていますが、すでに持っているなら仕方ありません笑
良い会社の株が上がるとは限らない
私はその会社のことをほとんど知りませんでしたが、言われて調べてみるとたしかに魅力的な会社です。
財務もしっかりしているし、キャッシュフローも問題ありません。
さらにビジネスモデルが非常に魅力的です。
私も買いたくなるような会社でした。
しかし、株価を見るとずっと低迷・・・・
こういうケースって結構あるんですよ。
それは株式投資の仕組みによるものです。
良い会社の株があがるとは限らないんですよ。
この話は知っておいて損はないので解説しておきましょう。
株価は美人投票で決まる
株式格言的な言葉に「美人投票」という言葉があります。
これは経済学などを勉強すると必ずでてくる「ケインズ」の言葉です。
ニューディール政策などが有名ですね。
そのケインズが株式市場について語った美人投票(美人コンテスト)がほんと言い得て妙なんですよ。
玄人筋の行う投資は「100枚の写真の中から最も美人だと思う人に投票してもらい、最も投票が多かった人に投票した人達に賞品を与える新聞投票」に見立てることができるとし、この場合「投票者は自分自身が美人だと思う人へ投票するのではなく、平均的に美人だと思われる人へ投票するようになる」とした。
出典:ウィキペディア 美人投票
つまり、株にあてはめると、自分が一番良いと思う会社の株ではなく、みんなが人が上がると思っている会社の株が上がるということです。
ですから必ずしも業績が良い会社、財務が盤石な会社、将来性のある会社の株があがるとは限らないのです。
みんなが良いとおもうわかりやすい会社の株があがるということです。
実際、今でもそこの会社の保有資産だけで時価総額を上回っている会社もあったりします。
業績も悪くないのに・・・
しかし、株は上がらないんですよ。
会社が地味だったりして注目を浴びていないからです。
長期で見れば美人投票で人気がなくても
短期で見れば株式投資は完全に美人投票です。
自分が美人と思う会社の株ではなく、みんなが美人とおもう会社の株を買うべきです。
しかし、長期でみればそうとも言い切れません。
個別株の長期投資家の多くは、そういった美人投票では人気がないけど、良い会社(いろいろな意味で)に投資をします。
現在の株価と理論株価のギャップを狙っているですね、
長期で見れば本当に良い会社なら見直されることが多く、成功することが多いです。
ただし、それにどのくらいの期間が必要なのかわかりません。
また、実際にその状況が訪れるのかはわからないんですよ。
ずっとギャップが生じたままのケースもよくある話です。
ですから成功している個別株の長期投資家の多くは複数のそういう銘柄に分散しているのです。
長期投資的に見れば自分が良いと思う会社で美人投票で人気がない会社の株に分散投資をするのは全然ありですし、むしろおすすめです。
私も昔はこういった株ばかり買ってましたね。
中には数年でテンバーガー達成したものもありますが、長い期間持ったのにほとんど変わらず処分したものもあります。
ちなみに今回、ご紹介した方はその銘柄に惚れ込んでほぼ1点買いだそうです。
たしかに良い会社でしたが、この場合はかなりギャンブル的な投資となってしまうんですよ。
株価にギャップが生じるのには理由がある
良い会社なのに株価が上がらず放置される株にはなにか理由があります。
例えば
- 業務内容が地味
- ビジネスモデルがわかりにくい
- 不人気セクター、業界
- 良い理由がわかりずらい(保有資産が時価総額より大きいとか)
- 発信が弱い
こういったケースですね。
これらが解消されると一気に株があがることもありえますが、難しい部分が多いんですよ。
ただし、社長が交代した、広報をがんばりはじめた、わかりやすいビジネスをはじめたなどの転換点があると大きく変わることもありますが・・・
そういったタイミングを見計らうのはありですね。
美人投票で人気ないけど、良い会社をピックアップ。
なにかしら変化の兆しが見えたら買ってみる的な。
ただし、これも結構難しい・・・
変化の兆しがあっても劇的に美人投票で人気となるってケースは少ないんですよ・・・
テレビで報道されるとか有名投資家が推奨するとかだと兆しがなく上がってしまいますしね。(テレビ報道前に買うって方も見えますが)
まとめ
今回は「【美人投票】良い会社の株があがるのではなく、誰もが上がると思う株が上がる」と題して株式投資は美人投票であるって話についてみてきました。
まとめるとこんな感じですね。
自分が美人と思う会社ではなく、みんなが美人と思う会社を買うべき
長期で見ると美人投票で人気のない会社も人気がでるケースも
株価とのギャップを狙う投資法はあり。
ただし、ずっと放置とされるケースもあるので分散投資が有効
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最後まで読んでいただきありがとうございました。