イデコは詐欺?

イデコは詐欺的なのか?

先日、駅前である政党が演説をしていました。

その内容がかなり強烈だったのです。

なんとイデコや投資信託のような詐欺的商品を売りつけようとしているとおっしゃっているのです。

この演説は最近大きな話題となっている金融庁が作成した資料「高齢化社会における資産形成・管理報告書」老後に年金だけでは2000万円足りないぜって話に絡んでのものです。参議院選挙が近いのもありますしね。

今回はこの件について考えてみたいと思います。

様々な意見を頂戴しましたのでそちらを追記しました。

イデコについて政党の言い分

まずはその政党の言い分からみておきましょう。

移動中だったため全て聞いていたわけではありませんが、聞こえてきた内容を抜粋すると以下の感じです。

金融庁が2000万円年金では足りないとの資料を出した

安倍政権が臭いものに蓋をしてそれをなかったことにしようとしている。

金融庁は不安を煽ってイデコや投資信託のような詐欺的商品を売りつけようとしている

金融庁は株価を上げたいだけ。なけなしの貯金が溶けてしまうぞ。騙されるな

「安倍政権が臭いものに蓋をしてそれをなかったことにしようとしている」というところまでは私も同感ですが、それ以降の話についてはめちゃくちゃだな。。。。って感想しかありません。

また、そもそもイデコは商品ではないですし、演説した人の制度への理解が致命的に足りない感じがします。


イデコとは

まずは、今回の話を理解するためにイデコとは何かという点を知っておきましょう。

イデコ(iDeCo)の正式名称は個人型確定拠出年金と言います。

確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、自分の老後生活のために老後資金を自分で作るための制度です。

具体的にはこんな感じの流れになっています。

60歳までの間に自分で決めた金額を積み立てをする

その積み立てたお金で投資信託や定期預金、保険などの商品を選択して運用

60歳以降にその運用した資産を受け取ることができる。

国民年金や厚生年金と合わせた年金制度の上乗せ部分を自分で運用できる制度として考えると良いでしょう。

個人型確定拠出年金(iDeCo)のメリット

個人型確定拠出年金(iDeCo)には大きく分けて3つのメリットがあります。

1.節税効果(掛け金が控除対象)
2.売却益が非課税
3.受け取る時も税制優遇あり

特に大きいのが1の節税効果ですね。

払えば払うだけ所得控除(小規模企業共済等控除)となり、住民税と所得税の節税効果があるのです。

また、売却益が非課税だったり、受け取る時の税制優遇もあるために老後資金するための制度として最適と言っても良いのです。

自分の老後資金を準備すると節税効果まであって制度としてかなりおすすめなんですよ。

イデコについて詳しくはこちらのまとめ記事をご覧ください。

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イデコ完全ガイド

政党の演説がおかしな理由

それでは今回の政党の演説はどこに問題があるのでしょうか?

たくさんあります・・・

イデコと投資信託を同列に語るのはおかしい

まず、イデコと投資信託を同列に詐欺的商品と言ってる部分です。

イデコは前述のように老後資金を準備するための私的年金制度の一つです。つまり、制度なんです。

投資信託は金融商品の一つの種類です。

つまり、商品と制度を並列に詐欺的商品と語っているんですね。

この政党の演説した方はそもそもイデコがなんなのかを分かっていないとしか思えません。

イデコが詐欺的???

次はイデコが詐害的と語っている部分です。

イデコは確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。

当たり前ですが、ちゃんとした制度なんですね。

逆に前述のように老後資金を作るために非常に優遇されているんですよ。

それのどこが詐欺的なんだ。。。という。

むしろ積極的に利用すべきお得な制度なのに。。。

投資信託を一括りにするな

また、投資信託を詐欺的と言っているのも問題です。

そもそも投資信託と言っても金融商品の種類を指しているに過ぎません。

投資信託はたくさんの種類があります。

確かに銀行が売っている商品などなかなか儲けるのが難しい地雷的な商品もあります。

しかし、最近はインデックス投資信託など優良な商品もかなり増えているんですよ。

全部を一括りに詐欺的な商品というのは乱暴な話なんです。

おすすめの投資信託はこちらからどうぞ。

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貯金が溶けてしまう?

また、「なけなしの貯金が溶けてしまうぞ」というのもおかしな話です。

イデコは投資信託や定期預金、保険などの商品を自分で選択して運用します。

つまり、投資信託だけでなく元本保証の定期預金や保険なんかにも投資が可能なんです。

それを溶けてしまうぞ。と断定するのは政党の演説としていかがなものなのだろうかという。

さらに投資信託にしても長期的に見ればプラスになる確率が高いのは前述の金融庁の資料でも明らかになっています。

長期・積立・分散投資をすると長期であればあるほど投資先を分散すればするほど収益のばらつきは少なくなりリターンが得やすいのです。

つまり、長期・積立・分散投資をするとプラスになる可能性がかなり高いです。

長期・積立・分散投資の効果
長期・積立・分散投資の効果

出所:金融庁「高齢化社会における資産形成・管理報告書」より

知ってて演説しているのか知らずに演説しているのかはわかりませんが・・・

貯金もリスクがある

また、その政党は貯金を勧めているのでしょうが貯金も大きなリスクがあるのをご存知でしょうか?

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預金は目減りする

インフレリスクを考えると貯金も安全ではないんですよね。

現在政府はインフレターゲットとして年2%物価をあげようとしているんですよ。

もし仮に20年後に物価が倍になっていたらその貯金の実質的な価値は半分となってしまうのです。

そんなわけないだろうと思われるかもしれません。

しかし、過去を見るとそうならないとも言えないのです。

例えば1965年のとき喫茶店のコーヒーは全国平均で71.5円でした。

それが50年後の2015年には全国平均422円と5.9倍となっています。

頂いた意見

いくつかの意見を頂戴しました。

それについての反論記事を書いていますのでこちらも御覧ください。

損するかもしれないだろ

もちろんイデコは投資ですから損する可能性はあります。

ただし、損するかもしれないと考えてしまう人はそもそも投資には向いていません。

投資をしないほうがよいと考えます。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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先日、「イデコは詐欺的なのか?」という記事を書いたところ様々な意見をいただきました。この記事はある政党が駅前で金融庁が不安を煽ってイデコや投資信託のような詐欺的商品に投資させようとしているという演説していたことに対しての反論記事です[…]

損失を許せないなら投資はするな

手数料負けするだろ

節税効果があっても手数料で負けるだろって意見もいただきました。

しかし、下記記事で検証したようにイデコで節税額が手数料負けをするケースはほとんど想定できませんででした。

節税効果が手数料負けするのは所得税や住民税が殆どかかっていない場合だけですね。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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「イデコは詐欺的なのか?」というある政党の演説に対する反論記事を書いたところ様々な意見をいただきました。先日も「損失を許容できない人は投資をやるべきではない」という記事にさせていただいたように損するかもしれないだろ?って意見が多かっ[…]

イデコは節税額よりも手数料により失うお金の方が多くなるってほんと?

まとめ

今回は「イデコは詐欺的なのか?」と題してある政党の演説について見てきました。

日本で投資が浸透していかないのもこのような考え方が広がってしまっているのが大きいのかな・・・って感じますね。

選挙対策のためかもしれませんがちゃんとした事実を発信していただきたいものです。

また、年金問題を嘆く前に語る前に年金の制度を知っておきましょう。このような政党のせいもあると思いますが間違えた認識の方が多くなっています。

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年金制度について

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの6社から選ぼう

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。

しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。

簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。

私が今もし、新たに加入するならSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行、大和証券の6択の中から決めます。

この6つの金融機関は運営管理機関手数料は無料です。(国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。)

また、運用商品もインデックスファンドを中心に低信託報酬の商品が充実しています。順番に見ていきましょう。

SBI証券

イチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。

SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小、ジェイリバイブといった特徴ある商品をたくさんそろえているところが最大の魅力です。

選択の楽しさがありますよね。

また、確定拠出年金の分野を長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。

SBI証券iDeCo
5

SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。

マネックス証券

次点はマネックス証券 iDeCoです。

こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれています。

マネックス証券iDeCo
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マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、一番人気のひふみ年金もラインナップに追加されさらにスキがなくなりました。

松井証券

松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。

1番人気のひふみ年金の取扱もあるのもポイント高いです。

松井証券iDeCo
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取扱商品が12本と少ないですが、SBI証券やマネックス証券と同様にeMAXIS Slimシリーズを取り揃え信託報酬が最安値水準となっています。
抑えるところは抑えた感じがありますね。逆に本数が少ないことにより選びやすさは増しており初心者向けの筆頭候補といってもよいかもしれません。

楽天証券

楽天証券もiDeCoにかなり力をいれています。

元々運営管理機関手数料が無条件で無料となったのは楽天証券が仕掛けたことが大きいんですよ。

今後は楽天SPUの対象になったり、つみたてNISAのように楽天カードでポイントが貯まるようになるようでしたらかなり面白い存在ですね。

楽天証券iDeCo
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楽天証券は人気のセゾン投信なんかにも加入できます。また、実質信託報酬の低いたわら先進国株、楽天・全世界株式インデックス・ファンドと楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が魅力です。今後は楽天SPUの対象になったり、つみたてNISAのように楽天カードでポイントが貯まるようになるようでしたらかなり面白いです存在ですね。

イオン銀行

イオン銀行iDeCoは全国各地に窓口があるのが魅力です。

また、銀行として珍しく良心的な投資信託を用意してくれてるんですよ。

イオン銀行iDeCo
4.5

イオン銀行iDeCo

イオン銀行は実質信託報酬の安いたわら先進国株の取り扱いがあるのが魅力です。ひふみ年金の取扱があります。このあたりに興味持つ方は選択肢として全然ありです。また、イオン銀行だけ他へ移るときの手数料が無料なのも個人的にポイント高いです。

大和証券

大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。

他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。

また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。

大和証券iDeCo
4.5

大和証券 iDeCo

運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。

総合して考えるとこの6つの金融機関ならどれかに加入すれば大きな後悔はないかなと思います。

他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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