一時1ドル140円後半に突入するなど見たことないレベルで円安が進行しています。
最近は少しましになってきましたが、それでも日本人から見ると外国の製品がどんどん割高に感じるように・・・
先日Appleから発表されたiPhone16シリーズも全機種と以前と比べてかなり高くなっております。(iPhone15シリーズと比べるとほとんど同じですが)
日本人から見ると円安によりiPhoneはさらに高値の花になってしまった感がありますね。
しかし、アメリカ人から見ると割安にみえるようで・・・
そこで今回、アメリカ人の感じるiPhoneの価格と日本人の感じるiPhoneの差を労働時間で考えてみたいと思います。
なお、MacBook Airでも同様に比較しておりますので合わせてご覧ください。
日本でのiPhone16シリーズの価格
それではまず、前提となiPhone15シリーズの価格を見てみましょう。
日本での価格は以下のとおりとなっています。(Apple Storeでの価格)
なお、後にアメリカ価格と比較をするために消費税抜きの金額も掲載しております。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
機種名 | 税込み(円) | 税抜(円) |
iPhone16 | ||
128GB | 124,800 | 113,454 |
256GB | 139,800 | 127,090 |
512GB | 169,800 | 154,363 |
iPhone16 Plus | ||
128GB | 139,800 | 127,090 |
256GB | 154,800 | 140,727 |
512GB | 184,800 | 168,000 |
iPhone16 Pro | ||
128GB | 159,800 | 145,272 |
256GB | 174,800 | 158,909 |
512GB | 204,800 | 186,181 |
1TB | 234,800 | 213,454 |
iPhone16 Pro Max | ||
256GB | 189,800 | 172,454 |
512GB | 219,800 | 199,818 |
1TB | 249,800 | 227,090 |
iPhone15とはほぼ同じですが、それ以前と比べるとかなり高くなっていますね。
前からその傾向がありましたが、下手なパソコンなら楽勝で買えてしまう金額です。
ちなみにPhone14は一番安価なiPhone14 128GBが税込119,800円で発売されました。
ですから1年で一番安い機種でも5,000円も値上げしているのです。
一番高い機種ProMax1TBは14の発売時は税込239,800円でした。
ですから10,000円の値上げです。
円安の影響が大きい
ちなみにiPhone13が発売された2021年9月ころは1ドル109円前後でした。
現在は140円台ですから3割近く円安が進行している形となります。
それを勘案するとiPhoneの価格が上がっているわけではなく為替の影響がほとんどってことですね。
円安恐るべしです・・・
しかもこの値段まだ円安による値上げ余地ありです。
アメリカでの価格を勘案すると機種にもよりますが、だいたい1ドル140円程度の計算なんですよ。
ここしばらくの間にまた円安が進行していますので、さらなる値上げがあっても不思議ではありません。
米国でのiPhone16シリーズの価格
次にアメリカでの価格をみてみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
機種名 | 税抜き(ドル) | 参考:日本税抜(円) |
iPhone16 | ||
128GB | 799 | 113,454 |
256GB | 899 | 127,090 |
512GB | 1,099 | 154,363 |
iPhone16 Plus | ||
128GB | 899 | 127,090 |
256GB | 999 | 140,727 |
512GB | 1,199 | 168,000 |
iPhone16 Pro | ||
128GB | 999 | 145,272 |
256GB | 1,099 | 158,909 |
512GB | 1,299 | 186,181 |
1TB | 1,499 | 213,454 |
iPhone16 Pro Max | ||
256GB | 1,199 | 172,454 |
512GB | 1,399 | 199,818 |
1TB | 1,599 | 227,090 |
ちなみにアメリカでは価格は殆ど変わりません。
例えばベースモデルのiPhone13 128GBは799ドルでしたからiPhone14,iPhone15、iPhone16と据え置きなんですよ。
iPhoneの日米価格差を労働時間で考えてみる
それではiPhoneの価格についてその国の人がどう考えるのかがわかりやすいように労働時間で考えてみましょう。
今回はベースモデルのiPhone16 128GBで見てみます。
なお、アップスストアではアメリカは税抜で、日本は税込で単純な比較はできません。
アメリカは消費税はありませんが、小売売上税とか使用税というのがあり、州によって違うとのこと。
そこで今回はちょっとややこしいのですべて税抜に統一して比較していきます。
- 米国:799ドル
- 日本:113,454円
です。
それではまず、日本人がiPhone16 128GBを買うのに必要な労働時間を見てみましょう。
日本人の平均的な所得の方の場合
まずは日本人の平均的な所得の方の場合で見てみましょう。
日本人の年収は令和2年の国税庁の調査で433万円です。
平均労働時間は2020年の日本経済団体連合会の調査で2,040時間でした。
調査団体も時期も多少違いますのであれですが、時給換算すると2,211円となります。
最低賃金(東京)の場合
次に最低賃金で考えて見ましょう。
最低賃金は地区によって異なりますので、まずは東京で考えてます
東京は令和5年10月から
です。
ちなみに日本で最も高いですね。
日本でiPhone16 128GBを買うと113,454円(税抜)ですから単純計算で
最低賃金(沖縄)の場合
次に最低賃金が最も低い沖縄の場合も考えて見ましょう。
沖縄は令和5年10月から
です。
日本でiPhone16 128GBを買うと113,454円(税抜)ですから単純計算で
アメリカの平均的な所得の方の場合
次にアメリカの方がiPhone16 128GBを買うのに必要な労働時間を見てみましょう。
まずはアメリカ人の平均的な所得の方の場合で見てみましょう。
アメリカ労働労働局の2022年4月調査では
最低賃金(ニューヨーク)の場合
次に最低賃金で考えて見ましょう。
最低賃金は地区によって異なりますので、ニューヨークで考えてます
U.S. DEPARTMENT OF LABORによるとニューヨークの最低賃金は
です。
アメリカでiPhone16 128GBをを買うと799ドルですから単純計算で
アメリカでは最低賃金を15ドルに上げていこうという流れですからこの差は広がりそうです。
まとめ
今回は「円安で広がる日米格差。iPhone16シリーズを買うのに必要な労働時間で比較してみた」と題して日米のiPhone16シリーズを買うのに必要な労働時間を見てきました。
まとめるとこんな感じです。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
日本でiPhoneを買うのに必要な労働時間 | 米国でiPhoneを買うのに必要な労働時間 | |
平均的な所得の方 | 51.31時間 | 25.1時間 |
最低賃金の方 | 東京100.13時間 沖縄126.62時間 | NY56.2時間 |
同じ商品を買うのにこれだけ必要な労働時間が違ってしまっているですよ。
円安の影響も大きいですし、そもそも日本の賃金が上がっていないのも大きいのでしょうね。
ビックマック指数を見ても同じような状況となっていますね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。