ビックマック指数でみると日本人は世界的にみてどんどん貧乏になっていることが判明

円安がかなりの勢いとなっています。

過去を見ると80円〜120円くらいを行き来している感じのイメージでしたが、いつの間にか150円台になっています。

円安になることは一概に良いとも、悪いとも言えないのですが、日本円でしか資産保有していない方にとっては実質的に資産が目減りしていくみたいなものなんですよ。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

急激な円安は日本人が世界的にみてどんどん貧乏になっていっているとも言えるでしょう。
今回はそのあたりを「ビックマック指数」で検証して見たいと思います。

ビックマック指数で各国と比較してみると・・・

それでではビックマックで各国の価格と日本を比較してみましょう。

なお、ビックマックの価格はイギリスの「The Economist」が、各国のビックマック価格を調査しビックマック指数を公表していますので今回はそれを元に見ていきます。

※本記事作成時の最新データは2024年1月です。

ビックマック指数とは

まずは話の前提となるビックマック指数について解説しておきましょう。

ビックマック指数とはその名の通り、マクドナルドのビックマック1個あたりの価格を比較することで各国の経済力や為替の状況などを把握す指数です。

スタバ指数というものもありますが同じような仕組みですね。

ビックマックを基準に各国との比較ができるのです。

ただし、国によってビックマックのサイズも結構違うようですし、あまり当てにならないと評判だったりしますが(笑)

なお、前提として2024年1月時点の

日本のビックマックは450円

です。(地域によって多少違うケースもあるとのこと。)

アメリカのビックマックは日本円換算で865円

ビックマック指数アメリカ2024年1月

出典:「The Economist」The Big Mac index より

アメリカのビックマックは5.69ドルとのこと。

このブログを書いている2024年4月時点の為替水準が152円程度ですから日本円に換算すると約865円。

日本と比較して2倍近い価格差となっているんですよ。

日本人がアメリカで買い物をする場合は倍近い感覚になるでしょうし、アメリカ人が日本で買い物をする場合には半分くらいの感覚に感じるのです。

アメリカ人が日本に旅行すれば豪華な旅行ができますのでインバウンドは期待できるかもしれませんが・・・

スイスのビックマックは日本円換算で1,193円

ビックマック指数スイス2024年1月

出典:「The Economist」The Big Mac index より

現在最もビックマックが高くなっているのはスイスです。

7.1フラン。

日本円換算(1スイスフラン168円として)1,193円くらいとなっています。

もともとスイスは物価が高い国として有名ですけどね。

中国のビックマックは日本円換算で525円

ビックマック指数中国2024年1月

出典:「The Economist」The Big Mac index より

中国はどうでしょう?

中国では25元

日本円換算(1元21円として)525円くらいとなっています。

中国と比べても日本は安くなっています。

タイのビックマックは日本円換算で559円

ビックマック指数タイ2024年1月

出典:「The Economist」The Big Mac index より

日本からの旅行先として人気のタイはどうでしょう?

タイでは135バーツ

日本円換算(1バーツ4.14円として)559円くらいとなっています。

タイと比べても日本は安いですね。

今まで日本人は旅行先でお金を沢山落としてくれると人気の観光客でしたが、今後は逆となりそうな・・・



過去24年のデータと比較してみる

実はここ24年で急激にこの状況が進展しているですよ。

ビックマック指数過去20年

出典:「The Economist」The Big Mac index より

日本政府がとってきた円安政策の影響も多いのでしょう・・・

2012年の日本のビックマックは320円でした。

アメリカのビックマックは4.33ドル。

その頃の為替レートは1ドル78円くらいでしたから、日本円に換算すると337円。

少しアメリカの方が高いですが、それほど変わらない状況だったのです。

ここ10年で急激に差が開いたのがよくわかりますね。

ちなみに当時は日本より高い国は数えるほどしかありませんでした。

しかし、現在では日本は世界的にみて下から数えたほうが早いビックマックが安い国になってしまったのです。



まとめ

今回は「ビックマック指数でみると日本人は世界的にみてどんどん貧乏になっていることが判明」と題してビックマック指数で比較してみました。

かなりここ10年で日本のビックマック指数が変化しているのがわかっていただけたと思います。

あくまで一つの商品だけの話ではありますが、ここのところ世界的に日本が貧乏になっているな・・・って感じることは多々あります。

例えば、2年前にAppleが新製品のMacStudioを発表したのですが、モニターもキーボードもマウスもなしで最低価格25万円ほどという価格に対して日本では「高い」という意見が多くSNSなどネット上では荒れている方も見えましたね。

しかし、アメリカ人の方のSNSやレビューを見る限り逆に「安い」という意見を多く見かけました。(ドルベースで考えると過去との比較で性能などを考えるとたしかに安い)

これは円安影響や日本人は所得が増えていないことが大きそうです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

ビックマック指数でみると世界で日本はどんどん貧乏になっていることが判明
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