三菱UFJ国際投信から興味深い投資信託が登場します。
「eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックス」です。
S&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円換算ベース)」に連動する値動きをめざすインデックスファンドです。
同社のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)がかなりの人気となっていますが、そのサブ投資信託としても注目ですね。
今回はそんな「eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックス」を徹底レビューしてみます。
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの概要
まずは「eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックス」の概要から見てみましょう。
なお、下記情報はauアセットマネジメント株式会社から提出された有価証券届出書及び公式サイトの発表がソースとなっています。
元資料が見たい方は有価証券報告書等の開示資料を閲覧するサイトであるEDINETから「eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックス」と検索してみてください。
ファンドの名称 | eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックス |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
ベンチマーク | S&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円換算ベース)」 |
設定日 | 2023年1月12日 |
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスはS&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円換算ベース)」をベンチマークとした投資信託です。
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの手数料
次に手数料を見ていきましょう
信託報酬率
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの信託報酬率は
購入時手数料
ありません
信託財産留保額
信託財産留保額は
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの取り扱い金融機関
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの取り扱い金融機関で今の所判明しているのは下記の証券会社です
eMAXISシリーズは各証券会社や銀行で多く扱っていますので今後扱いは増えてくるものと思われます。
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの設定日
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの設定日は
となっています。
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスの投資先、成績
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスは米国株式市場の値動きを享受する円建債券および米国の株価指数先物取引を主要投資先としています。
出典:eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックス 『eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス』の設定について より
上記のようなプロセスでS&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動 する投資成果をめざして運用を行います。
S&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円換算ベース)」とは
出典:S&Pダウ・ジョーズ・インデックス S&P500クオリティ高配当指数 より
S&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円換算ベース)とはS&Pダウ・ジョーズ・インデックスが開発した株式指標で、S&P500の構成銘柄から、クオリティ・スコアおよび配当利回りの基準から、ぞれぞれ上位200位以内にランク付けされる銘柄を抽出し、原則として両方の基準を満たす銘柄を均等に組み入れた指数です。
クオリティ・スコアは、収益の創出、収益の質、および、財務の健全性の組み合わせとして定義しています。
つまり、S&P500の中の銘柄からさらに財務や収益、配当利回りなどを勘案して良好なものが組み入れられるってことです。
単純な線引をしているインデックスファンドでは無いってことですね。
過去成績
ちなみに過去成績(1996年12月31日から2019年8月30日)をS&P500などと比較すると以下の通り。
出典:S&Pダウ・ジョーズ・インデックス S&P500クオリティ高配当指数 より
水色がS&P500クオリティ高配当指数、濃い青がS&P500ですね。
S&P500よりもかなり上回っているのが分かると思います。
逆にS&P500クオリティ高配当指数に入らない黄色の銘柄はS&P500にかなり劣後しているのがわかります。
つまり、S&P500の中から足を引っ張る銘柄を省いたって感じのイメージなのかもしれませんね。
特にITバブルのときにS&P500は-44.73%とかなり大きなマイナスとなってしまったのですが、S&P500クオリティ高配当指数は9.98%プラスとなったことが大きかったですね。
ただし、このグラフ以降の2020年などはS&P500に負けていますので今後もこの傾向となるのかはなんとも言えません。
あくまで実績ですね。(2021年はS&P500クオリティ高配当指数の方が高い成績)
組入れ銘柄の割合が違う
ITバブルのときに大きなマイナスとならなかったのは組入銘柄の割合がS&P500と大きく違っていることが大きいでしょう。
出典:S&Pダウ・ジョーズ・インデックス S&P500クオリティ高配当指数 より
S&P500は時価総額で決まるのでアップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、テスラなどIT大手企業の割合が多くなりますが、S&P500クオリティ高配当指数は基準を満たす銘柄を均等に組み入れた指数という違いも大きいですね。
S&P500だとどうしてもIT系の比率が高くなってしまいますんで、それを減らしたい方の分散先としてはありな選択なのかもしれません。
まとめ
今回は「高配当・高クオリティ銘柄へ投資【eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックス】が爆誕」と題してeMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスについて見てきました。
結論としては以下のとおりです。
評価:4
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスは単純なインデックスファンドとは違うところがありますので、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)などと比較すると少し信託報酬が高めです。しかし、過去成績も高く、IT系の比率を下げたい方、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)だけだと面白くない・・・って方の分散先なんかにはおすすめですね。私も少し投資してみようかと思います。
eMAXIS S&P500高配当クオリティインデックスはSBI証券、マネックス証券、楽天証券で申し込みが可能となっています。
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