84日の治療終了。モルヌピラビルを利用した場合にFIP治療に掛かったお金をまとめてみた

10月にうちの飼い猫がFIP(猫伝染性腹膜炎)という大きな病気であることが判明しました。

そこから治療を開始し、ようやく薬を飲ます期間84日をクリアしました。

まだ完全に良くなったわけではないですが、とりあえず命はとりとめた形ですね。

今回は今後同じ病気になった方のためにFIPに掛かった費用をまとめてみました。

※84日の治療期間が終了しましたので最新版にアップデートしています、

病気確定までにかかったお金

まず、病気が確定するまでにもかなりの費用がかかりました。

うちの猫の場合は典型的なFIPではなかったので誤診もあり、確定まで時間とお金が掛かっています・・・

症状

最初は、猫がどんどん痩せていく様子に気づきました。

もともと少し太り気味だったのですが、新しく迎えた子猫と追いかけっこをすることが多くなり、運動量が増えたためダイエットが成功したのかと思っていました。

しかし、それにしても痩せすぎではないかと思っていた矢先、猫の足元がふらつき始めたのです。

そこで、動物病院に連れて行くことにしました。

かかりつけの動物病院:1回目

最初の診察では血液検査を行いましたが、特に異常は見られず、「痩せすぎ」が原因ではないかとの診断でした。

医師からは、とにかく好きな餌をたくさん食べさせて体重を戻すようにと言われました。

このときにかかったお金は

約10,000円
しばらくご飯とは別に総合栄養食チュール、エナジーチュールをあげることに。

かかりつけの動物病院:2回目

しかし、その後数日でふらつきがさらに悪化し、バランスを崩して倒れるようになりました。

4日後に再度診察を受け、ふらついている動画を見せたところ、「動脈血栓塞栓症」の疑いがあるとして、CTとエコー検査を行うことに。

この病気は、血栓が血管を詰まらせることで麻痺を引き起こすものです。

亡くなってしまう猫もいる結構重い病気です。

ただし、かかりつけの病院では十分な診断ができないため、大学の動物病院を紹介されました。

このときにかかったお金は

約35,000円

かかりつけの動物病院:3回目

大学動物病院の予約日(月曜)を待つ間、ふらつきが悪化し、日曜日にはほとんど歩けない状態になってしまいました。

緊急の対応として再度かかりつけの病院に行き、応急処置として注射と薬をもらいました。

このときにかかったお金は

約10,000円

大学動物病院:1回目

大学動物病院では、CT、エコー、血液検査を改めて実施した結果、「動脈血栓塞栓症」ではない可能性が高いとのこと。

心臓には少し肥大が見られましたが、大きな問題はなさそうでした。

一方で、腹水が確認され、一部の臓器に影があることから「リンパ腫(がん)」と猫の年齢的に可能性は低いものの「猫伝染性腹膜炎(FIP)」が浮上しました。

確定診断のために後日MRI検査と組織採取を行うことになりました。

このときにかかったお金は

約75,000円

大学動物病院:2回目

次の診察では、全身麻酔をかけてMRI検査、腹水の採取、臓器の細胞採取などを行いました。

MRIの結果、「リンパ腫」や腫瘍は見つかりませんでしたが、骨髄全体に炎症があることがわかり、これが足の不調の原因と推測されました。

そこで浮上したのが「猫伝染性腹膜炎(FIP)」の疑いです。

FIPの確定診断のために、腹水から採取した細胞を検査に出しました。

このときにかかったお金は

約250,000円

後日結果がきてFIPであったとのことでした。

FIPに高齢猫がなるのは珍しいそうで、症状的には似ているけどあまり想定していなかった病気とのこと・・・

動物病院でも同様な判断だったのでしょうね。

病気確定までにかかったお金まとめ

病気確定までにかかったお金は

約380,000円
とかなり高額になりました。
人間だったら3割負担だったり、高額療養費制度があるのでここまでいかないです。
しかし、ペットの場合は公的な医療保険はないですからね。
自費でペット保険に入ればこの部分も7割くらいは補填されるかと思います。(どこまでペット保険で使えるのかは保険の種類により異なる)



治療に掛かるお金

次に、治療にかかる費用について説明します。

治療は始まったばかりですが、概算の総金額は聞いており以下のような費用が発生する見込みです。

薬代

FIPは、かつては対処治療が中心で致死率100%と言われる病気でしたが、2019年に「GS-441524」の有効性が報告されたり、新型コロナウィルスの影響でコロナの研究が進むことで状況は変わりつつあります。

現在は以下のどれかの薬を使うのが一般的で、どれを使うかによって費用はかなり異なります。

  • GS-441524:費用は約100万円〜200万円(投与量により変動)。
  • レムデシビル:人間の新型コロナウイルス治療薬としても使われており、約60万円〜120万円(投与量により変動)。
  • モルヌピラビル:人間の新型コロナウイルス治療薬としても使われており、約3万円〜60万円。(投与量、どの薬なのかで変動)。

大学病院の先生曰く、臨床データでは効果にそれほど大きな差は出ていないようです。

少し前まではFIPになってしまうとGS-441524を中国で模倣して作られた高額な「MUTIAN(ムティアン)」しか選択肢になく、治療費がかなり必要になりクラウドファンディングでもよく見かけたそうです。

倫理上に問題あることや有効成分の実際の含有量が公開していないことなどから大学病院等では使えなかったそう。

しかし、最近は新型コロナウイルスの影響により研究が進み価格が下がり、人間用とはいえ国内承認された薬が出回ったことで治療に踏み切りやすくなりましたね。

また、GS-441524もイギリスのBOVA社から正規に認可された商品もでましたので使えるようになったそう。

なお、レムデシビルは注射、それ以外は錠剤となります。

注射は家では打てないでしょうから、病院にその都度行く必要がありますので別途病院での処置代がかかりますね。

※モルヌピラビルの価格が極端に差があるのは、人間用としてですが国内で承認されている「ラゲブリオ」を使うか、インドで正規に出ているジェネリック薬を輸入して使うかと猫の体重による与える量の違いです。

うちは大学病院での治療であるため、国内で承認されているモルヌピラビルの「ラブゲリオ」を使うことになりました。

84日間トータルで

約400,000円

でした。

診察、検査代

FIPの治療では定期的に病院で診察をしてもらう必要があります。

うちの場合は当初は、1ヶ月に一回くらいのペースの予定でしたが、なかなか足のふらつきが治らなかったために毎週通っていました。

そのため結構掛かっていますね。

約70,000円

実はあまり足が良くならなかった時期に再度のMRIも勧められました

実施していれば25万円が追加です。

その結論を出す予定の週になぜか急によくなったので話は立ち消えになりましたが・・・・(危なかった・・・)




まとめ

今回は「84日の治療終了。モルヌピラビルを利用した場合にFIP治療に掛かったお金をまとめてみた」と題して飼い猫がFIPになった場合の治療費についてみてきました。

現時点で約85万円ほどとなっています。

今後、定期検査などもありますのでもう少しは掛かりそうですが・・

あとは再発しないことを祈るだけです。

また、ペット保険はあまりおすすめできないですね・・・

病気以外にかかるお金についてはこちらでまとめておりますので、合わせて御覧ください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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