先日、うちの猫が大きな病気をしました。
まだ治療を開始したばかりですが、思いがけず多額の費用がかかっています。
今回は、飼い猫が大病を患った場合、どれほどの費用がかかるのかを、うちの猫の実例をもとにご紹介します。
うちは猫ですが、犬でも基本的には同じような費用がかかると思われます。
病気確定までにかかったお金
まず、病気が確定するまでにもかなりの費用がかかりました。
症状
最初は、猫がどんどん痩せていく様子に気づきました。
もともと少し太り気味だったのですが、新しく迎えた子猫と追いかけっこをすることが多くなり、運動量が増えたためダイエットが成功したのかと思っていました。
しかし、それにしても痩せすぎではないかと思っていた矢先、猫の足元がふらつき始めたのです。
そこで、動物病院に連れて行くことにしました。
かかりつけの動物病院:1回目
最初の診察では血液検査を行いましたが、特に異常は見られず、「痩せすぎ」が原因ではないかとの診断でした。
医師からは、とにかく好きな餌をたくさん食べさせて体重を戻すようにと言われました。
このときにかかったお金は
かかりつけの動物病院:2回目
しかし、その後数日でふらつきがさらに悪化し、バランスを崩して倒れるようになりました。
4日後に再度診察を受け、ふらついている動画を見せたところ、「動脈血栓塞栓症」の疑いがあるとして、CTとエコー検査を行うことに。
この病気は、血栓が血管を詰まらせることで麻痺を引き起こすものです。
亡くなってしまう猫もいる結構重い病気です。
ただし、かかりつけの病院では十分な診断ができないため、大学の動物病院を紹介されました。
このときにかかったお金は
かかりつけの動物病院:3回目
大学動物病院の予約日(月曜)を待つ間、ふらつきが悪化し、日曜日にはほとんど歩けない状態になってしまいました。
緊急の対応として再度かかりつけの病院に行き、応急処置として注射と薬をもらいました。
このときにかかったお金は
大学動物病院:1回目
大学動物病院では、CT、エコー、血液検査を改めて実施した結果、「動脈血栓塞栓症」ではない可能性が高いとのこと。
心臓には少し肥大が見られましたが、大きな問題はなさそうでした。
一方で、腹水が確認され、一部の臓器に影があることから「リンパ腫(がん)」の可能性が浮上しました。
確定診断のために後日MRI検査と組織採取を行うことになりました。
このときにかかったお金は
大学動物病院:2回目
次の診察では、全身麻酔をかけてMRI検査、腹水の採取、臓器の細胞採取などを行いました。
MRIの結果、「リンパ腫」や腫瘍は見つかりませんでしたが、骨髄全体に炎症があることがわかり、これが足の不調の原因と推測されました。
そこで浮上したのが「猫伝染性腹膜炎(FIP)」の疑いです。
FIPの確定診断のために、腹水から採取した細胞を検査に出しました。
このときにかかったお金は
後日結果がきてFIPであったとのことでした。
FIPに高齢猫がなるのは珍しいそうで、当初は想定していなかった病気とのこと・・・
動物病院でも同様な判断だったのでしょうね。
病気確定までにかかったお金まとめ
病気確定までにかかったお金は
治療に掛かるお金
次に、治療にかかる費用について説明します。
治療は始まったばかりですが、概算の総金額は聞いており以下のような費用が発生する見込みです。
薬代
FIPは、かつては対処治療が中心で完治は難しい病気でしたが、2019年に「GS-441524」の有効性が報告されたり、新型コロナウィルスの影響で研究が進むなど状況は変わりつつあります。
現在は以下のどちらかの薬を使うのが一般的で、どれを使うかによって費用はかなり異なります。
- GS-441524:費用は約60万円〜120万円(投与量により変動)。
- モルヌピラビル:人間の新型コロナウイルス治療薬としても使われており、約30万円。
臨床データでは効果はほぼ同じとのことです。
昔はFIPになってしまうと高額な治療費が必要になりクラウドファンディングでもよく見かけましたが、最近は新型コロナウイルスの影響により研究が進み価格が下がり、治療に踏み切りやすくなりましたね。
それでも高額ですけど・・・
診察、検査代
FIPの治療では定期的に病院で診察をしてもらう必要があります。
なんの検査をするかにもよりますが、大学病院等だとそれなりにお金が掛かりそうです。(この部分はまだ未経験なので金額まではわかりません)
まとめ
今回は「飼い猫が大病(FIP)した場合にいくらお金はかかるのか?」と題して飼い猫がFIPになった場合の治療費についてみてきました。
今の時点ではすでに払った検査費用を含めて、100万円〜200万円前後掛かることが想定されています。
このように、ペットの大病には多額の費用がかかるケースがあります。
飼い主にとって負担は大きいですが、適切な治療を受けさせるためにも、余裕資金を用意しておくのがよいでしょう。
ペット保険はあまりおすすめできないですね・・・
病気以外にかかるお金についてはこちらでまとめておりますので、合わせて御覧ください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。