MENU

テスタ氏が警鐘!休眠証券口座でメールアドレスを書き換えられる新しい不正──「お金が入っていないから安全」は通用しない

当ページのリンクには広告が含まれている場合がございます。
ノートPCの証券取引画面に「メールアドレス変更されました」の赤い警告が表示され、隣のスマートフォンにメールアイコンが映り、手前の財布に「¥0」マークが置かれている——残高ゼロの証券口座が不正アクセスを受けた状況を表す写真風イメージ

昨今、証券口座の不正利用のニュースがかなり多く流れてきます。

あわせて読みたい
楽天証券でNISAを含めた保有する金融商品を売却。謎の中国株を買う不正アクセスが流行中。 楽天証券で非常に不可解かつ深刻なアカウント乗っ取り被害が発生していたことが判明しました。 この事件の詳細を追ってみると、「保有していた日本株や投資信託を勝手に...

そのため、多くの方はある程度の対策は行っていると思いますが、思わぬ盲点が出てきました。

使っていない休眠証券口座でも不正が行われる可能性があるのです。

ぜひこの記事を読んだ方は“放置口座”の点検を早めに行ってくださいね。

目次

発端は人気個人投資家テスタ氏のツイート

2025年5月7日深夜、フォロワー26万人超の個人投資家 テスタ(@tesuta001) 氏が次のような内容をポストしました。

「【重要】今回は一年以上ログインしてなくてお金が入っていない証券口座にも入られてたのですが、そこではメールアドレスだけ変更されてました。どうやら後で入金したときに通知メールが届かないようにして不正出金まで狙われている模様。証券会社からメールが来なくなったら要注意。皆さんもログインして確認を!」 https://twitter.com/tesuta001/status/1920069259796877669

このツイートが示すのは、「残高ゼロでも口座は狙われる」という新しいリスクです。

残高ないなら不正もなにもないと思ってましたが衝撃ですね。

私もIPO応募用に残高をほとんど入れていない証券口座をいくつも持っていましたが、今回のテスタさんの件で確認しました・・・

メールアドレス改ざんが危険な理由

それではメールアドレスを変更(改ざん)されると何が問題なのでしょう?

主な内容は3つです。

改ざんによる被害シナリオ具体的な影響
① 取引通知メールの遮断購入・売却・出金のアラートを攻撃者だけが受信。本人は気付けない
② パスワード再設定リンクの掌握乗っ取り後に正式手順でパスワードを変更され、復旧が困難
③ 二段階認証用メールコードの奪取SMSやアプリ認証に切り替える前に突破される恐れ

休眠口座が格好のターゲットになる3つの理由

休眠口座はターゲットになりやすい部分もあります。

それは以下の3つが理由

  1. ログイン通知が来ても「自分だろう」と流しがち
  2. パスワードが古い・使い回しのまま
  3. 証券会社側も長期未使用口座は監視が手薄

私も残高が入っていないので全くこのとおりでした。。。

少し前に話題になった楽天証券・SBI証券の中国株大量購入事件は放置はされてないけど、気づかなかった方が多かったようです。

残高があってもそうなのですから、残高を入れてない口座だと余計そうなりますね・・・

関連記事も合わせてご覧ください。

あわせて読みたい
ネット証券の不正アクセス対策を確認してみた|楽天証券の中国株事件から学ぶ安全な資産管理 先日もお伝えした通り、楽天証券でNISAを含めた保有資産を売却され、謎の中国株を買い多額の含み損になった方が発生しました。 この事件は、単なるシステム障害ではなく...

主要ネット証券のメールアドレス変更フローを比較【2025年5月時点】

念のため主要ネット証券会社のメールアドレス変更フローを調べてみました。

証券会社変更時の追加認証変更完了メールの送信先ログイン履歴表示
楽天証券登録済み電話番号またはメール宛に ワンタイムキー(多要素認証) あり(旧・新アドレス双方)※あり(過去3 か月100件まで)
SBI証券取引パスワード+認証パスワード(登録メールへ送信)あり(旧・新アドレス双方)※【SBIネオトレードで公式明示】 あり(最大100件)
松井証券取引暗証番号+登録電話番号での追加認証(2025 年5 月~)あり(旧・新アドレス双方)あり(前回ログイン日時リンクから)
三菱UFJ eスマート証券(旧社名:auカブコム証券)
出金パスワード+ワンタイムコード(メール/SMS)あり(新アドレス宛に通知/旧アドレスは仕様公開なし)あり(マイページで確認可)
マネックス証券取引パスワード+新メール宛URL認証あり(新アドレスのみ) あり(FX PLUSなど各ツール内)

※楽天証券・SBI証券は公式ページで「旧メールにも通知を送信する」と明言はないものの、ユーザー報告をみると旧メールにも届くようです。

これをみると楽天証券、SBI証券、松井証券は変更時に旧メールにも届くのでそれをちゃんと確認すればすぐ発見できそうではあります。

テスタさんの事例はネットでない証券会社なのかもしれませんが。

全口座のメールアドレスを確認しよう

とりあえず今からやるべきことは以下の5点です。

・全口座の登録メールアドレスを確認
・ログイン履歴・端末履歴を週1でチェック
・二段階認証を設定
・証券会社からの通知メールをフィルタリングせずメイン受信箱へ
・休眠口座でも1年に1回はパスワードを更新

まずは全口座の登録メールアドレスが改ざんされていないかの確認ですね。

すでに書き換えられていた場合の緊急対応

もしすでに書き換えられていた場合は以下の手順ですぐに動きましょう。

金銭的な被害は受けていないかもしれませんが、今後大きなリスクがある状況にあります。

至急サポートへ電話(メールより電話が最速)

まずは早急にサポートに連絡しましょう。

メールやチャットよりも電話が最速です。

一時的な口座凍結を依頼

お金を入れてない口座なら被害はないかと思いますが、念のため口座を凍結するか閉鎖した方がよいでしょう。

特に二段階認証がメールアドレスの場合はかなり危険です。

警察のサイバー犯罪相談窓口へ相談

警察にも相談、通報しておきましょう。

また、ログイン端末やIPアドレスのログを開示請求するとよいです。

他サービスの同一パスワードを総取替え

同ID、同パスワードの他のサービスの利用があれば変える必要があります。

漏れているってことですからね。

まとめ

今回は「テスタ氏が警鐘!休眠証券口座でメールアドレスを書き換えられる新しい不正──「お金が入っていないから安全」は通用しない」と題して休眠証券会社でも放置は怖いよってお話でした。

「お金がない口座だから大丈夫」という油断こそが攻撃者の狙い目です。

メールアドレスという“玄関チャイム”を無音にされたら、いつ資金が盗まれても気付けません。

テスタ氏の警鐘を活かし、資産も“メールアドレス”も守り抜きましょう。

この記事が役立ったら、SNSでシェアして“放置口座点検”を広めていただけると嬉しいです。

あなたの一手間が、誰かの資産を守るかもしれません。

あわせて読みたい
オルカンも売るべき?証券口座乗っ取り急増で投資家が今すぐ取る安全対策 2025年春、楽天証券やSBI証券などで証券口座の乗っ取り被害が爆発的に増え、SNS でも「勝手に保有株を売られ、中国株に乗り換えられた」などの悲鳴が相次いでいます。 h...
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
にほんブログ村
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次