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楽天証券でNISAを含めた保有する金融商品を売却。謎の中国株を買う不正アクセスが流行中。

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楽天証券でNISAを含めた保有する金融商品を売却。謎の中国株を買う不正アクセスが流行中。

楽天証券で非常に不可解かつ深刻なアカウント乗っ取り被害が発生していたことが判明しました。

この事件の詳細を追ってみると、「保有していた日本株や投資信託を勝手に売却され、その資金でなぜか中国株が購入されている」という極めて異様なパターンがXなどで複数報告されています。

今回はこの件について対策も含めて考えて行きたいと思います。

なぜ「日本株や投資信託を売却して中国株を買う」のか?

この不正手口は非常に特徴的です。

通常、不正アクセス被害といえば「資金を抜かれる」「株を勝手に売却されて出金される」といったパターンが多いですが、今回のケースでは「不自然な中国株購入」が行われています。

その背景にはいくつかの理由が考えられます。

(1)マネーロンダリングの一環

日本株や投資信託を直接資金化して抜き取るより、一度中国株など海外株に変えてから別の形で現金化することで追跡を逃れやすい可能性があります。

特に中国株は取引先や最終送金先のルートを複雑にするのに使われる可能性があります。

(2)転売目的または仕手筋の利用

極端な仮説ですが、特定の中国株銘柄を不正資金で大量購入し、意図的に株価を吊り上げたり、特定の筋に利益を流す「仕手的」な行動も疑われます。

あらかじめ仕込んでおいて利益を得ている可能性もあります。

(3)証券口座間での資金ロンダリング

不正グループ間で、楽天証券内で売買を繰り返して資金を移動させ、最後に換金可能なアカウントに集約していく可能性もあります。

いずれにしても、個人投資家にとっては「なぜこんなことが自分の口座で?」と思わざるを得ない不可解な行動です。

被害発生の流れ(典型例)

今回報告された事例をもとに、被害発生の流れを時系列で整理してみます。

【STEP1】フィッシング詐欺や流出パスワードで不正ログイン

第三者がユーザーのID・パスワードを不正入手して楽天証券にログイン。

【STEP2】保有資産を勝手に売却

日本株や投資信託を一気に売却。

多くは深夜〜早朝などユーザーが気づきにくい時間帯に行われます。

【STEP3】売却資金で中国株を大量購入

一般的な不正送金ではなく、ここで「中国株購入」という不可解な操作が行われます。

【STEP4】口座資産は謎の中国株に

ログインして確認すると、日本株や投資信託は消滅し、代わりに見覚えのない中国株が購入されている状態。

今回の事例では「アンバーヒルフィナンシャル」という銘柄のようです。

この企業は調べると中国のAI企業ですね。

良い企業なのか悪い企業なのかはちょっと判断できません・・・

楽天証券の公式対応

楽天証券は公式に被害発生を認めているようです。

▶ 公式発表はこちら 楽天証券公式発表ページ

また、緊急メールも来ています。

楽天証券を不正に装ったフィッシング詐欺によりログインID・パスワードおよび取引暗証番号が盗用される事案が多発しています。
直ちに「ログイン追加認証サービス」の設定をしていただき、ご自身の資産の保全を図ってください。

楽天証券側でも追加のセキュリティ強化(ログイン通知、二段階認証推奨、海外IPブロック強化)を順次行っているとのことです。

しかし、口座保有者としては「公式対応を待つ」だけでは不十分です。

自分でできる予防・対策をしっかり講じる必要があります。

不正アクセスを防ぐために今すぐできること

自分たちで出来ることはやっておくに越したことはないでしょう。

パスワードの強化と使い回し禁止

  • 長くて複雑なパスワードを使用
  • 他サービスとの使い回しは絶対禁止
  • パスワード管理アプリを利用

二段階認証設定の徹底

楽天証券の「取引時や出金時のワンタイムパスワード設定」は必須です。

マイメニュー→セキュリティ設定

から変更が可能です。

私はさらにログイン時も設定しています。

ログイン時は画像を使ったログイン追加認証なる仕組みとなっていますので利便性もそこまで悪化しませんよ。

ログイン履歴・取引履歴の定期確認

  • 週に一度はログイン履歴を確認
  • 見覚えのないIPアドレスや夜間アクセスがないか確認
  • 不審な場合はすぐにカスタマーサポートに連絡

万が一、不正取引が発覚した場合の行動フロー

また、もし不正取引を発見したら早急に以下の流れで手続きをおすすめします。

  • 【1】楽天証券に即時連絡
     カスタマーサポートまたは緊急連絡フォームで通報。
  • 【2】パスワード変更
     全パスワードを即変更し、二段階認証を再設定。
  • 【3】口座一時停止の申請
     必要に応じて口座凍結対応を依頼。
  • 【4】補償手続きへ
     楽天証券の指示に従い、被害申告書提出やログ確認などの手続きを進める。

まとめ

今回は「楽天証券でNISAを含めた保有する金融商品を売却。謎の中国株を買う不正アクセスが流行中。」と題して楽天証券での不正アクセスついてみてきました。

今回の楽天証券乗っ取り被害は「ただの資金流出」ではなく、

  • 日本株・投資信託の強制売却
  • 売却資金で謎の中国株を購入
    という極めて特徴的で、かつ再現性の高い犯罪手口が報告されています。

楽天証券側も補償対応に動いていますが、最終的に自分の資産を守れるのは「自分自身の行動と意識」だけです。

改めて以下の3つを徹底しましょう。

  • パスワード強化
  • 二段階認証設定
  • 定期的なログイン履歴確認

「自分は大丈夫」と思わずに、一度ご自身の楽天証券設定を見直してみてください。

楽天証券

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