ここ数ヶ月、証券口座へのフィッシング詐欺や不正アクセスが急増しています。
当初は楽天証券でなぞな中国株を買われるというものだったのですが・・・

SNS上では「身に覚えのない発注が通っていた」「メールアドレスを書き換えられた」という声も後を絶ちません。
そこでSBI証券は2025年5月9日、新機能「ログイン一時停止設定/解除」をリリースし、自宅でユーザー自身がログインそのものを遮断できるようにしました。
機能概要|“一時停止”はログイン自体を物理的に遮断
「ログイン一時停止設定」は、設定が完了した瞬間からID・パスワード・二要素認証を入力してもログイン画面で跳ね返す仕組みです。
家族が誤って触る心配がある場合や、スマホを紛失したときの緊急措置として有効。「いつでも自分でオン/オフできる可逆式の“遮断壁”」というイメージで捉えるとわかりやすいでしょう。
公式FAQでも、不正アクセス対策のひとつとして推奨されています
ただし、ご自身の操作で“ログイン停止”にしたからと言って、保有株の指値注文や自動積み立ては止まりません。
取引そのものを完全停止したい場合は、別途「全注文取消」「積立設定解除」などが必要です。
逆に言えば積立はそのまま継続しつつ、その他の取引をシャットダウンできるというメリットもありますね。
手順解説|たった3クリックで設定完了
手順はとても簡単です。
以下の3クリックでできます。
クリック/タップ箇所 | 補足 |
---|---|
ホーム → サービス案内 | PCは上部タブ、スマホは≡メニュー内 |
セキュリティ | 画面を下へスクロール |
ログイン一時利用停止設定 | 注意事項を確認し「利用停止申込」→ 認証コード入力で完了 |
完了後は「設定完了メール」がすぐ届きます。
解除するときは同じ画面で「利用停止解除申込」をクリックするだけで設定は完了します。
実際に使ってわかったメリット・デメリット
実際に触ってみて感じたメリットを見ていきましょう。
かなり完璧なロックとなります。
ただし、デメリットもあります。
自分が売買しようとしてかなり手間がかかりますので、今すぐ買いたい!!売りたい!!ってときには間に合わなくなる可能性もあるってことですね。
注意点とよくある質問
よくある疑問 | 回答 |
---|---|
取引中でも停止していい? | 既に出している注文は有効のまま。 発注も取消もログインできない限り操作できません |
ログイン停止中はメール通知は届く? | 価格アラートや約定通知メールは通常通り届きます。 |
メールアドレスまで乗っ取られたら? | メール認証を突破される恐れがあるので、メールアカウントにも二要素認証を。 |
より実践的な対策や被害事例は、当サイトの下記記事もあわせてご覧ください。


多層防御のすすめ――FIDO認証・デバイス認証と併用しよう
SBI証券は「FIDO認証」や「デバイス認証」も提供しています。
ログイン一時停止は“最後の砦”ですが、常時使うメイン扉の強化も不可欠。
パスワード使い回し禁止・専用端末のブラウザ限定ログインなど、複数レイヤーで守ることでフィッシング詐欺の成功確率を限りなくゼロに近づけられます。
もしも不正ログインに遭ったら――初動チェックリスト
もし、フィッシング詐欺などで不正ログインされてしまった場合は以下の点を確認しましょう。
警察に届けても被害者は証券会社だからと被害届を出せないという情報も出ていますが、多くの話がでてこれば状況は変わる可能性もあります・・・
まとめ
今回は「SBI証券「ログイン一時停止設定」で不正アクセスをシャットアウト!」と題してSBI証券のセキュリティ機能についてご紹介しました。
かなり多くの被害がでています。
自分の資産は自分で守る意識が必要ですね。
ログイン一時停止設定は、“自ら鍵を掛ける” シンプルかつ強力な防御策です。
- 設定時間は3分、掛かるコストはゼロ
- 不正アクセス被害を“絶対に許さない”最終バリア
投資はリターンを追う「攻め」だけでなく、資産を減らさない「守り」があってこそ長続きします。
まだセキュリティ設定していない方は、今すぐ確認してみてください。

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