コストコは2025年5月に年会費を一斉値上げしました。個人・法人は4,840円→5,280円、エグゼクティブは9,900円→10,560円へアップし、ビジネス追加会員も統一で5,280円になっています。
それでも“原価率90%”前後の商品を並べる倉庫型モデルと、会費収入で利益を出すユニークな仕組みは健在です。
この記事では、最新年会費をふまえたメリット・デメリットに加え、会員証なしで入る具体的な方法、そしてエグゼクティブ会員の“元を取る”買物額の目安までまとめました。
コストコ年会費2025年改定のポイント
まずはコストコの年会費から見ておきましょう。
会員区分 | 旧料金(税込) | 新料金(税込・2025年5月〜) | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
ゴールドスター(個人) | 4,840円 | 5,280円 | +440円 |
ビジネス(法人・追加含む) | 4,235円(会員) 3,850円(追加会員) | 5,280円 | +1,045〜1,430円 |
エグゼクティブ | 9,900円 | 10,560円 | +660円 |
エクゼクティブビジネス | 9,900円 | 10,560円 | +660円 |
なお、エグゼクティブのリワードの上限は10万円→11万円に増額されています。
年会費の値上げは倉庫店に併設される調剤薬局・ガスステーションなどサービス拡充への投資が主因とされていますね。
会員になるだけでこの価格は高いと思われる方も多いでしょうが、利用が多ければ元は充分に取れる価格設定となっています。
最新会員プランとエグゼクティブの損益分岐点
なお、個人向けのプランであるゴールドスターとエグゼクティブは価格がちょうど倍くらい違いますので迷われる方が多いでしょう。
エグゼクティブとゴールドスターの違いは年間購入金額の最大2%エグゼクティブリワード(ポイント)が得られるかどうかです。
また、定期的にエグゼクティブ会員限定の割引が行われます。
ビジネスはゴールドスターと基本的に同じですが、社員に持たせることができる追加会員という機能があります。
会員プラン選択の目安としては以下のとおり。
区分 | 特徴 | 得になる目安 |
---|---|---|
ゴールドスター | 一般個人用 | 年間5,280円以上“差額で得”にできるか |
ビジネス | 法人・個人事業主 | 追加会員同料金。福利厚生に◎ |
エグゼクティブ | 購入額2%リワード+限定特典 | 年間購入額26.4万円(=月2.2万円)がゴールドスターとの損益分岐点 |
エグゼクティブビジネス | 購入額2%リワード+限定特典 | 年間購入額26.4万円(=月2.2万円)がビジネスとの損益分岐点 |
ちなみにうちもエグゼクティブですが、限定割引の恩恵に預かったことはありません。
普段買うものだとか興味あるものが、エグゼクティブ会員限定の割引に登場したことがないんですよ笑
ただし、年間購入額のリワードでギリギリですが、ゴールドスターよりもオトクなので継続していますね。
ゴールドスターの会費の元を取るにはざっくり
ゴールドスターの場合:年会費5,280円 ÷ 原価率90%= 差額560円/月分お得なら元が取れる計算
ですね。
エグゼクティブはゴールドスターとの差額なら年間購入額26.4万円(=月2.2万円)
年間購入額52.8万円/年でポイント分だけで会費の元がとれる形となります。
コストコが安いのに儲かる理由
まず、コストコを理解するにはビジネスモデルを知っておく必要があります。
他のスーパーなどとはかなり違っているんですよ。
原価率は約90%弱
まず、利益のとり方が他の小売店とは大きく違い、コストコは一つ一つの商品はかなり安価に設定されています。
原価率は90%超えと他の小売店では考えられない価格設定なんですよ。(商品によっては1個の量が多いですけどね)
原価率とは簡単に言えば「売上に対する原価の割合のこと」を指します。
小売店で言えば商品の仕入れにいくら掛かったのかということです。

高ければ高いほどそのお店が利益をとっていないということになります。
一般的なスーパーが60〜70%なのと比べるとかなり驚異的に高い原価率となっています。
つまり、安いってことです。
とくに分かりやすく安いのがガソリンですね。
他のガソリンスタンドと比較してリッター20円くらい違うんですよ。
うちはコストコまで車で30分くらいですが、ガソリンは常にコストコに行くついでにいれるようにしていますね。

会費が主な利益源
原価率90%が実現できる最大の理由は商品で利益をあげるのではなく会費で儲けるというビジネスモデルだから実現できているのです。
実際に2022年実績で営業利益の半分以上を会費が占めているんですよ。
コストコからしたら会費が収益の主ですから安定して利益が稼げますし、安く提供ができます。
会員からしても年会費さえ払ってしまえばあとの買い物は非常にお得ですからある意味理にかなったビジネスなのです。
また、会員になると会費の元を取らなくては損ですからよりたくさん買ってくれるという心理が働くのも大きいでしょうね。
倉庫型・簡易陳列
また、店舗に入るとよくわかりますが、展示がかなり簡素です。
大量に積んでPOPをつけているだけなんですよ。
チラシやテレビCMなども基本ありません。
つまり、粗利益と販管費を圧縮し価格還元。
会費で利益を取り。SNS口コミが広告代わりになるビジネスモデルといった感じですね。
会費不要!コストコに無料で入る6つの裏技
オトクなコストコといっても利用したことがないとイメージがわかない。
それで会費を払うのは嫌だな・・って方も多いと思います。
そんな方におすすめな入場無料で入れる裏技がいくつかあります。
裏技 | 概要 | 注意点 |
---|---|---|
1. 会員と同伴 | 会員1枚で18歳以上2名+18歳未満は無制限入店可 | 会計は会員のみ可 |
2. 1日特別ご招待券(ワンデーパス) | ムック本付録・開店キャンペーンなどで入手 | 退会から1年未満は利用不可/過去利用者は再使用NG |
3. プリペイドカード/商品券 | 非会員でもカード提示でワンデーパス発行 | 購入時に表示価格+5%加算 |
4. ふるさと納税返礼 | コストコ所在自治体で年会費クーポンを配布 | 寄付額要確認&在庫僅少 |
5. 一度入会→当日退会 | 入会から1年以内は年会費全額返金の満足保証を活用 | 退会後12ヶ月は再入会不可/同住所者も対象外 |
6. 小分け専門店・シェア買い | リユースショップやオンラインで小分け品を購入 | 店頭価格より割高、品揃え限定 |
オンラインショップも“会員限定”
「オンラインなら会費不要?」とよく聞かれますが、オンラインも倉庫店と同じく有料会員登録が必須です。
年会費は倉庫店と同額で、Mastercard決済のみ。
最低購入金額は2,500円からなど独自ルールもあります。
また、取り扱い商品もオンライン限定のものもあります。

まとめ:値上げ後も「使い倒せば得」は変わらない
今回は「【2025年最新版】コストコ年会費5,280円に値上げ!無料で入る6つの裏技とエグゼクティブ会員で“元を取る”方法」と題してコストコ年会費についてみてきました。
まとめると
「月1回以上まとめ買いをする」「ガスステーションや家電を活用する」――そんな人にとっては、値上げ後でも十分“元が取れる”サブスク型スーパー。それがコストコです。
まずは同伴やワンデーパスで“倉庫型のワクワク”を体験してみてはいかがでしょうか。

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