【IPO】ビーブレイクシステムズ財務分析

6月15日に新規上場しますビーブレイクシステムズの財務分析を行ってみたいと思います。

久々のIPOで期待が高まるタイミングでありますが

ビーブレイクシステムズ6月15日上場

一方で北朝鮮問題やトランプ関連、ブラジルの問題などで一気に地合が悪くなる可能性もはらんでいます。

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。

 

ビーブレイクシステムズのビジネスモデル


ビーブレイクシステムズの事業内容として目論見書には下記のように書かれています。

主にクラウドERPの開発及び販売を行うパッケージ事業と、顧客が構築するシステムの受託開発やIT人材の派遣を行うシステムインテグレーション事業を行なっています、

どうやらクラウドとSI(システムインテグレーター)の2本立てでビジネスを行なっているようです。名前が出るだけで人気の出やすいクラウドシステムにも絡んでいるようです。

ビーブレイクシステムズビジネスモデル

出所:ビーブレイクシステムズ目論見書

WEBページには横文字の商品名(サービス名)がたくさんかかれています。正直素人には何が何だかまったくなにかわかりません。ビーブレイクシステムズ商品

出所:ビーブレイクシステムズWEBページ

導入事例をみると楽天株式会社がありました。そのほかはそれほど大きな企業といったところでもないようですので中堅企業や中小企業が商売対象ぽいですね。

ビーブレイクシステムズの収益性


売上構成比・売上高総利益率

28年度 パッケージ事業売上52.5%、システムインテグレーション事業売上47.4%

となっています。ちょうどパッケージ事業とシステムインテグレーション事業が半々くらいのようです。

次に粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。

売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。

27年度37.14%

28年度41.33%

と前年より少し増加しています。

IT系企業の中では売上高総利益率は普通くらいです。

一般的にIT企業は高い傾向にあります。

売上高営業利益率

次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。

27年度 2.79%

28年度 10.06%

27年から28年にかけて営業利益率が大きく伸びています。

これは売上や売上高総利益率が伸びたこと、

その伸びより販売費及び一般管理が抑えられたことに要因があります。

変動費、固定費も割合が問題ないのでしょう。

売上高経常利益率

次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。

27年度 2.78%

28年度 10.00%

こちらも売上高営業利益率と同様の数字となっています。

特に大きな営業外収益も営業外費用も計上されておりません

特別利益、損失も計上されていません。

上場前に大きな特別利益を計上してお化粧するというのがありますがそれもありませんので好感できます。

売上伸び率

次に売上の伸びをみてみます。

27年度0.3%

28年度16.2%

直近の28年度には大きく伸びています。

上場前に急に伸びている場合には理由を知りたいところです。

内訳としては

パッケージ部門が43.6%の伸び

システムインテグレーション部門が3.6%減と記載しされていました。

パッケージ部門が大きく伸びたのはマイナンバー関連のようですので

一時的な需要といえなくもありません。

自己資本利益率(ROE)

次に自己資本当期純利益率です。

27年 5.47%

28年 21.84%

28年に大きく伸びています。

これは自己資本がそれほど変わらないのに利益が大きく伸びたことに由来しますので問題はありません。

収益性まとめ

収益性は悪くありません。

ただ28年度の大きな売上の伸び及び利益の伸びはマイナンバーによる特需ぽいので

今後続くのか気になるところです。

 

ビーブレイクシステムズの安全性


自己資本比率

総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?

27年 62.97%

26年 64.37%

となっています、これは比較的高い数字ですね。

流動比率

次に短期的な支払能力をみる流動比率です。

27年 311.15%

28年 311.06%

こちらはどちらも高い数字となっています。

流動資産に占める現金預金の割合も悪くありませんので

短期的にみて資金繰り面で問題ある企業ではありません

キャッシュフロー

直近のキャッシュフローは営業活動がプラス、投資活動がマイナス、財務活動がマイナスでトータルプラスとなっています。

特に問題はありません。流動資産と同様資金繰り面で問題はなさそうです。

安全性まとめ

安全性は特に問題ないようです。また、このあたりは上場することで更に改善しますので当面の資金繰り等で問題は起きにくいと想定されます。

 

ビーブレイクシステムズの株価


PER、PBR

双方とも同業と比べて割安となりそうです。

人気となりやすい業態ですし株価は期待できるかもしれませんね。

ただ業績の伸びが28年度の一時的なのかどうかが気になります。

 

まとめ


今回はビーブレイクシステムズの財務を中心に分析してみました。

次回は初値予想をしてみたいと思います。

読んで頂きありがとうございます

ビーブレイクシステムズ
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