投資信託とはなにか?メリット大で投資初心者にこそおすすめの金融商品

「投資信託」って言葉は聞いたことがある方が多いと思います。

このサイトでも何度も出てきた言葉です。

読者様より投資信託とはなんぞや?って質問をいただきました。

意外に投資信託がどういったものかちゃんと理解しているかたはそれほど多くないのかもしれません。

この投資信託は投資初心者にこそおすすめできる商品ですので、今回は投資信託とはなにか、そのメリット、デメリットについてじっくりとみていきたいと思います。

今更聞けない。投資信託とはなにか?

投資信託は名前の通りですが、「投資を信じて託す」ことです。

簡単に言えば、投資家から集めたお金を投資のプロ(ファンドマネージャー)が運用してくれる金融商品のことをいいます。

その運用先や運用方法、運用してくれる人(運用会社やファンドマネージャー)によりたくさんの商品があります。

ファンドと言われることもありますが同じもののことです。

運用で利益が出れば還元されることもありますし、株などと同じく値上がりしたり、値下がりしたりもします。


投資信託のメリット

それでは投資信託にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

投資信託には大きなメリットが4つあります。

順番に見ていきましょう

少額から投資ができる

投資信託の最大のメリットかもしれないのが少額から投資が始められることにあります。

最低金額は証券会社にもよりますが、ネット証券を中心に100円が最低とする証券会社が増えてきています。

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100円投資法

株を買おうとするとだいたいどこの企業も100株単位か1000株単位を買う必要があります。

1,000円の株でも最低単位100株なら10万円用意する必要があります。

しかし、投資信託なら100円から投資をできますのでかなり気軽に始めることができますね。

お釣りで投資信託を買う、500円貯金の代わりに投資信託を買うなんてこともできます。

前述した記事でご紹介したように楽天証券を使えば楽天スーパーポイントでも投資信託を買うことができます。

分散投資が容易

もう一つ大きなメリットが分散投資が容易にできることです。

例えば前述のように1,000円の株を最低単位100株10万円で買ったとすると1つの銘柄を買うだけになります。

もしそこの会社が不祥事などを起こして暴落すれば一気に価値が落ちてしまい損失を被る可能性があります

(もちろんその逆もありますが・・・)

しかし、投資信託の場合には100円で買ったとしても複数の株などを買ったことと同じ効果を持ちます。

そのため、値下がりなどの様々なリスクを分散、軽減することができるのです。

さらに投資信託の種類によっては海外の株を買ったりもしますので日本の株が調子悪いときにもリスク分散、軽減できます。

また、株以外の債券や不動産などを買う投資信託もありますのでそれらなら世界全体の株が下がったとしてもリスク分散、軽減できるのです。

投資の用語でよく言われる格言に「卵は一つのカゴに盛るな」ってのがあります。

一つのカゴにもった卵を落としてしまえば全部の卵が割れてしまいます。

でも複数のカゴに分けて入れておけば一つのカゴを落としたとしても卵が割れる数は限られるってことです。

これは投資でも一緒で一つの銘柄の株を買うよりも複数の銘柄の株を買うほうが安全ですし

日本の株だけ買うよりもアメリカの株や中国の株も合わせて買っておいたほうが安全かもしれません。

さらに株だけでなく債券や不動産などに分散すればさらに安全性が高まると言われています。

そういった分散投資が投資信託なら容易にできるのです。

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分散投資は相関関係を意識する

プロ(ファンドマネージャー)が運用

次は投資のプロ(ファンドマネージャー)が運用してくれるところも大きなポイントでしょう。

どうしても自分で投資をすると情報や知識に限りがあります。

また、投資の心理が邪魔をしてなかなか勝つのは難しいものです。

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株に勝てない
しかし、投資信託の場合には、運用のプロのファンドマネージャーが運用方針に従って運用してくれますのでプロと同様の投資環境を得られるってことです。

もちろん、投資信託の種類やファンドマネージャーによって運用方針は違いますので自分にあった投資信託を選ぶ必要はありますが・・・。

また、運用をお任せしますので株を自分で買うのと比べて時間を取られないことも大きいでしょうね。

日中のザラ場(株式取引が行われている時間)に株価を見られない方にとってはこの点もとても大きいと思います。

個人で投資しにくい地域などに投資可能

最後は個人では投資しにくい地域や資産に投資ができることが上げられます。

たとえばインドなどに投資をしようとすると現地にいって口座開設して・・・みたいなことが必要になります。

しかし、投資信託なら新興国株へ投資をする投資信託やインド株へ投資する投資信託を買えば特になにもしなくてもインドへ投資できるのです。

投資信託のデメリット

メリットだけを見ると投資信託は完璧な金融商品のように思われるかもしれませんが当然デメリットもあります。


手数料が取られる

まずあるのが手数料がとられる点があります。

手数料にはいろいろあります。

まず、運用をお任せする費用の信託報酬

投資信託を買うための買付手数料

投資信託を換金する際に掛かる信託財産留保額などです。

基本的に投資信託に投資をするiDeCoやつみたてNISAといった制度が始まったこともあり最近ではこの手数料の価格競争が激化しています。

信託報酬はどんどん下がっていますし、買付手数料が無料のノーロードと言われる商品もかなり増えています。

また、信託財産留保額も0の投資信託も多くなっています。

投資信託を選ぶ際にはこの手数料部分を確認することも必要です。

元本保証ではない

もう一つのデメリットは元本保証でないことが挙げられるでしょう。

銀行の定期預金などは預けた金額と利息が必ず貰えます。(つまり元本保証)

しかし、投資信託の場合にはおまかせした運用次第によっては買った金額よりも安い(つまりマイナス)となる可能性もあります。

そのためどの投資信託がよいのかをしっかり見極める必要があるのです。

投資信託の種類

投資信託の種類はかなり多くあります。

基本的なところだけは押さえておきましょう。

インデックス(バッシブ)とアクティブ

まず押さえて置きたいのがインデックス(バッシブ)とアクティブと言われる投資信託の違いです。

インデックス(バッシブ)とは日経平均やダウ平均など株価などの指数(インデックス)と連動するように動くことを目的とした投資信託のことです。

日経平均、TOPIX、ダウ、ナスダック、S&P500などテレビのニュースなどでみたことあると思います。

あれらの指数が上がれば上がり、下がれば上がるのがインデックス型の投資信託です。

日経平均のインデックス投資信託、TOPIXのインデックス投資信託、ダウのインデックス投資信託など指数ごとに商品が用意されています。

対してアクティブ投資とは指数(インデックス)よりも超過利益を目指すタイプとなります。

内容だけ聞くとアクティブ投資の方が良さそうですが、あくまでも超過を目指すだけで実際に実現できるかはまた別の話です。

また、インデックスファンドと比べアクティブファンドは手数料(信託報酬)が高くなりがちです。

地域

地域ごとにもいろいろな商品が用意されています。

もちろん日本だけを対象とした投資信託もありますし、アメリカだけ、日本を除いた先進国を対象としたもの、日本を含んだ先進国を対象としたもの、新興国対象などなど地域ごとにいろいろな投資信託が用意されています。

中には全世界対象としたものもあります。

前述のメリットにあった分散を考えるなら地域をいくつか分散したほうが良いと思います

投資対象

投資対象ごとにもいろいろな商品が用意されています。

代表的なもので言えば株。債券。不動産(リート)。金。商品などです。

それぞれ、地域、インデックスorアクティブなど複数の商品があります。

たとえば株を対象とする商品であっても地域、インデックスorアクティブなど複数の商品が存在しています。

TOPIX(国内株)のインデックス投資信託
国内株アクティブ投資信託
先進国株のインデックス投資信託
先進国株のアクティブ投資信託
新興国株のインデックス投資信託
新興国株のアクティブ投資信託

つまり、インデックスorアクティブ、地域、投資対象とそれぞれ商品があるのです。

さらに同じTOPIX(国内株)のインデックス投資信託でも複数の運用会社からでています。

また、8資産均等分散のように株。債券。不動産(リート)をそれぞれの地域ごとに分散して投資をするようなバランス型と言われる商品もあります。

投資信託のどうやって選べば良いの?

今までお伝えしたとおり、投資信託は本当にたくさんの商品があります。

そのため選ぶのが大変ですし、困ってしまいますね。

選ぶ際のポイントはズバリ、信託報酬と実績です。

同じ投資先であっても信託報酬が高いもの、安いものがあります。

運用の際の成績は将来についてはわかりませんが、手数料(信託報酬)は必ずかかってくるものですからできるだけ安い(低い)ものを選びたいです。

また、実績も確認しておきましょう。あくまでも過去ですが、その投資信託(ファンドマネージャー)の能力が分かる部分でもあります。

おすすめ投資信託

投資信託を選ぶ際にまず押さえておきたいのがつみたてNISAの存在です。

つみたてNISAは金融庁が過去の成績、信託報酬などで投資信託を選別しています。

そのため、つみたてNISAで購入できる投資信託は国がお墨付きを与えた優良商品とも言えます。

ですからまずつみたてNISA対象の投資信託から選ぶのがおすすめです。

その中でも特におすすめは下記の記事にありますので御覧ください。

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おすすめのつみたてNISA商品

投資信託はどうやって買うの?

投資信託は証券会社・銀行などで購入できます。

ただし、銀行などでは商品数にも限りがありますし、地雷と呼ばれる信託報酬が高い商品を勧められるケースが多いのであまりおすすめできません。(銀行が儲かるから)

おすすめはネット証券会社です。

取扱の商品数も多く注文もかなり便利にできますからね。

特にSBI証券がおすすめですね。

SBI証券

SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れています。

手数料なども常に業界最安値水準ですし、なによりネット証券の老舗の安定感ですね。

利便性で考えるならSBI証券でしょう。

また、取り扱いの分野、商品の種類もかなり多いですから選択の楽しさもありますね。

資料請求等はこちらから

SBI証券
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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。

まとめ

今回は投資信託について解説しました。

投資信託は投資の世界に足を踏み入れる第一歩としてはかなり最適な金融商品です。

ぜひ挑戦してみてくださいね。

そのお菓子やたばこをちょっと辞めて投資に回すだけでこんなにも違ってくるんですよ。

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