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年率4.4%。日本最大の投資機関【GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)】から投資を学ぼう

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GPIFから学ぶ

突然ですが、日本最大の投資機関をご存知でしょうか?

投資機関といってよいのかはわかりませんが、最も大きいのは国民年金や厚生年金を運用しているGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)という団体です。

テレビのニュースや新聞などでは大きなマイナスが出た時には騒ぎますが、昨年のように大きな利益が出たときはちょろっとしかやりません。

そのためGPIFが国民年金や厚生年金を溶かしているそのため年金が厳しいと本気で思っている方が多くいると聞きます。

しかし、実際には長期的な目で見てもGPIFはそれなりによい成績を納めているのです。

下手な投資信託よりはよほど成績が良いです(笑)

今回はこのGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)の投資について考えて見たいと思います。

目次

GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)とは

GPIFとは厚生労働大臣から寄託を受け、年金積立金の管理・運用を行う機関です。

そして、その収益を国庫に納付することにより、厚生年金保険事業及び国民年金事業の運営の安定に資することを目的としています。

さすが年金の運用しているだけあって、長期投資家の見本とも言える運用をしていたりします。

イデコやNISAなどでどこに投資をしていいのかわからない方はGPIFを真似をするだけでもよいと個人的に思っています。

GPIFの投資成績、投資規模

先日、GPIFの2024年度第三四半期の運用成績が公開されました

収益率+4.31%。収益額10兆7,302億円

運用資産額は258兆6,936億円となっています。

日本で一番運用資産額が大きい投資信託「eMAXIS Slim 米国株S&P500」の純資産が6兆円くらいの規模ですからいかにGPIFが大きいのかわかると思います。

平成13年度(2001)に運用を開始して以来、年率4.4%で運用されています。

運用益も164兆3,463億円とかなり大きくなっているのです。

国民年金や厚生年金を溶かしているどころか大きく増やしてくれているのです。

それでも年金が厳しいのは高齢化と過去の方の年金が多くなっている制度的な問題だったりします。

GPIF2024年第三四半期

出所:GPIF WEBページ「管理・運用状況」より

資産種別ごとの収益率

資産ごとの収益率をみると

国内債券が-2.32%、国内株式+2.12%、外国債券+3.79%、外国株式13.41%と外国株式が大きく牽引しているのがわかります。

円安の影響も大きいのでしょうけど。

GPIF2024年第三四半期投資資産別成績

出所:GPIF WEBページ「管理・運用状況」より

また、インカムゲイン(利子や配当収入)は3兆8,193億円ありました。

GPIFの投資法、投資先

次にGPIFの投資法や投資先を見ていきましょう。

まずは投資法からです。

投資法

GPIFの投資法の基本的な考えはインデックス投資家と似た考え方に基づいています。

分散投資、長期投資が基本ベースなのです。

また、あらかじめアセットアロケーションを定めてそれに基づいた運用をする形式をとっています。

私がこのサイトに何度か書いています。

「一つの籠に卵を盛るな」という言葉がGPIFのページにも書いてありちょっとうれしくなりましたね(笑)

年金制度からの要請に応える年金積立金運用の最も基本的な考え方が、

ア.特性の異なる複数の資産に分散して投資を行うという「分散投資
イ.長期的な観点から基本となる資産構成割合を決めて、これを維持するという「基本ポートフォリオの策定・管理

投資先(基本ポートフォリオ)

GPIFの基本ポートフォリオは4つの資産を25%投資をするとということ。

ほぼ25%になっていますね。

GPIFポートフォリオ2024年第三四半期

また、株が50%、債権50%となっていますね




GPIFの投資を真似するには

実はGPIFの投資を真似るのはかなり容易です。

具体的に見ていきましょう。

iFree 年金バランスを買う

まず、一番簡単にGPIFを真似するなら大和アセットマネジメントの「iFree 年金バランス」を買うのがおすすめです。

iFree 年金バランス

「iFree 年金バランス」はそもそものコンセプトが「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオに近づけることを目標とします。」なんですよ。

つまり、今回テーマとしているGPIFと同じような運用をすることを目的とした投資信託なのです。

ですから「iFree 年金バランス」を1本だけ買えばGPIFとほぼ同じ投資が可能なのです。

今後、GPIFがアセットアロケーションを変更してもそれに合わせて投資先を変えてくれるでしょうからそのあたりも安心ですね。

実際、過去の成績もGPIFにかなり近いものなっていますね。

信託報酬率も低めに設定されています。

4つの分野ごとに

また、自ら国内債券、国内株式、外国債券、外国株式を別に購入する方法も可能です。

1つで4つに分散投資をする場合と比べてのメリットとしてはそれぞれの収益がわかりやすいというメリットがあります。

ただし、このやり方だと各資産の成績にばらつきが生じて資産残高がずれてくる可能性がありますので、完全にGPIFを真似ようとするとどこかでリバランスをする必要があります。

そこまで厳密にしなくて良いよって方はこちらの方法がおすすめです。

前述の「iFree 年金バランス」を利用する場合と比較して信託報酬率も低くなりますしね。

たとえば下記のようなそれぞれの分野の4本の投資信託を25%ずつ購入します。

  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス




まとめ

今回は「日本最大の投資機関【GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)】から投資を学ぼう」と題してGPIFについて見てきました。

GPIFは規模が大きいだけでなく安定した収益を得ているお手本のような投資団体ですからぜひ参考にしたい所。

また、GPIFが出してる資料などもかなり注目すべき内容となっていますのでNISAやイデコをやっている方やインデックス投資家の方は必見ですよ。

NISAやイデコをはじめたはいいけどなにを買えばよいのかわからない方はGPIFと同じような比率になるように買うのも一つ方法です。

実際にGPIFをベンチマークとする投資信託まで登場しましたしね

他の国の年金基金との比較はこちらの記事を御覧ください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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